
物流求人の選び方|20代未経験が職種・仕事内容・勤務条件を確認する方法
2026年10月13日 12:23
「物流業界には、どのような求人があるのか知りたい」
「未経験から正社員を目指せる仕事を探している」
このように考えて、物流求人を探している20代の方もいるでしょう。
物流の仕事は、商品を倉庫に保管したり、トラックで運んだりするだけではありません。
入荷、在庫、出荷、配送に関する情報を管理する物流事務、倉庫内の作業と人員を調整する物流管理、車両とドライバーを手配する配車などもあります。
同じ「物流スタッフ」という求人でも、現場作業が中心なのか、パソコンや電話を使う管理業務が中心なのかによって、仕事内容は大きく変わります。
求人票の「未経験歓迎」「物流を支える仕事」「将来は管理職を目指せる」といった言葉だけで判断せず、自分が担当する工程と役割を確認することが大切です。
この記事では、物流の主な職種、未経験から活かせる経験、求人で確認したい条件、20代が今後のキャリアまで考えて選ぶ方法を解説します。
30秒でわかるこの記事の結論
物流求人には、倉庫作業、物流事務、物流管理、配車、配送などがある
「物流スタッフ」という職種名だけでは、現場作業と管理業務の割合が分からない
求人では、扱う商品、担当工程、勤務時間、雇用主、必要資格を確認する
未経験から始められる求人はあるが、職種によって求められる体力・PC操作・調整力が異なる
20代は数年後に、在庫・人員・輸配送・改善のどこまで経験できるかを見る
物流求人を探すときは、業界全体のイメージから選ぶのではなく、「どの場所で、何を管理し、誰と連携する仕事なのか」まで具体化しましょう。
物流の仕事とは
物流とは、商品や資材を必要な場所へ届けるために、輸送、保管、荷役、包装、流通加工、情報管理などを行う仕組みです。
メーカーで作られた商品が店舗や消費者へ届くまでには、多くの仕事がつながっています。
商品を受け入れる
倉庫や物流センターへ届いた商品について、品名、数量、状態、納期などを確認します。
伝票やシステムの情報と実物が一致しているかを確かめ、問題があれば仕入先や関係部署へ連絡します。
現場作業員が荷下ろしや検品を行い、物流事務や管理担当者がデータと進捗を確認するなど、役割が分かれる場合があります。
適切に保管する
商品の特徴に応じて、常温、冷蔵、冷凍、定湿などの環境で保管します。
保管場所を決め、在庫数や期限を管理し、破損や紛失を防ぐことも物流の仕事です。
在庫が少なすぎれば出荷できず、多すぎれば保管費用や廃棄が増えるため、適切な量を保つ必要があります。
出荷の準備をする
注文や出荷指示に合わせて商品を集め、検品、仕分け、梱包を行います。
出荷伝票、送り状、納品書などの書類を作成し、配送先や時間帯に間違いがないか確認します。
出荷締め切りに合わせて、現場と事務が連携します。
配送を手配・実行する
荷物の量、届け先、指定時間、車両、ドライバーを組み合わせ、配送計画を作ります。
ドライバーが商品を運ぶ一方、配車担当者は道路状況や急な依頼を確認し、予定を調整します。
遅延や事故などが起きた場合は、取引先や社内へ連絡する必要があります。
情報を記録し、改善する
物流では、商品そのものと同時に、入荷、在庫、出荷、配送の情報を管理します。
倉庫管理システムや輸配送管理システム、表計算ソフトなどを使う職場もあります。
誤出荷、在庫差異、作業の遅れなどを確認し、配置や手順を見直すことも重要です。
物流求人の主な職種
「物流求人」と検索すると、さまざまな職種が表示されます。
仕事内容を混同しないよう、応募前に役割を分けて考えましょう。
倉庫作業・物流センタースタッフ
入荷、検品、棚入れ、ピッキング、仕分け、梱包、出荷などを担当します。
体を動かす仕事が中心ですが、端末を使って商品や数量を確認する場面もあります。
扱う商品、重量、倉庫内の温度、歩行量によって負担が変わります。
フォークリフトオペレーター
フォークリフトを使い、パレットに載った商品を運搬・格納します。
運転には、扱う機械や条件に応じた資格・講習修了が必要です。
運転だけでなく、検品、積み替え、清掃などを担当する求人もあります。
フォークリフトに乗る時間と手作業の割合を確認しましょう。
物流事務・出荷事務
入出荷データの入力、伝票・送り状の作成、在庫確認、電話・メール対応などを行います。
一般事務と異なり、現場の進捗、商品の動き、配送時間を見ながら仕事を進めます。
職場によっては、検品や梱包などの現場作業を兼務します。
「事務」という職種名だけで、座り仕事だと判断しないことが大切です。
在庫・商品管理
システム上の在庫と実物が一致しているかを確認し、棚卸し、返品、不良品などを管理します。
在庫差異があれば原因を調べ、関係部署へ共有します。
正確な数値管理と、現場の状況を確認する行動力が必要です。
物流管理・現場管理
作業計画、人員配置、進捗、安全、品質などを管理します。
自分で現場作業を行いながら、パート・アルバイトや派遣スタッフへ指示を出す求人もあります。
「未経験から物流管理」と書かれていても、最初は現場作業から学ぶ場合があります。
入社後の役割がどのように変わるかを確認しましょう。
配車・運行管理に関わる仕事
荷物と車両、ドライバーを組み合わせ、配送予定を調整します。
取引先、ドライバー、倉庫担当者などと電話で連絡し、急な変更へ対応することもあります。
運行管理者などの資格が必要な役割もありますが、補助業務から経験を積む求人もあります。
資格の要否と入社後の取得支援を確認してください。
配送ドライバー
トラックやバンなどを運転し、店舗、企業、個人宅などへ荷物を届けます。
必要な免許、配送距離、件数、荷積み・荷下ろし、再配達、顧客対応によって働き方が変わります。
普通自動車免許だけで応募できる求人もありますが、車両の大きさによって必要免許は異なります。
物流企画・改善
配送ルート、倉庫の配置、在庫量、作業手順、物流費などを分析し、仕組みを改善します。
経験者を対象にした求人が多い傾向がありますが、現場、事務、管理などの経験を積んでから目指す方法があります。
未経験で応募する場合は、求められるデータ分析、システム、業界知識を確認しましょう。
物流会社だけが転職先ではない
物流の仕事は、運送会社や倉庫会社だけにあるわけではありません。
メーカー、小売、EC、商社などにも、自社の商品や資材を管理する物流部門があります。
物流事業者で働く
複数の顧客から商品を預かり、倉庫保管や輸配送などのサービスを提供します。
顧客によって商品や運用方法が異なるため、複数の物流に関する経験を積める可能性があります。
一方、顧客の要望や契約変更によって、作業量や配属先が変わる場合もあります。
メーカーや小売企業の物流部門で働く
自社の商品、原材料、店舗在庫などを管理します。
製造、営業、店舗、仕入れなど社内の複数部署と連携します。
自社商品への理解を深めやすい一方、入社時に物流以外の職種として採用され、異動で物流を担当する会社もあります。
物流業務を受託する会社で働く
荷主企業から倉庫運営や輸配送管理を請け負う会社があります。
求人に有名なメーカーや通販企業の物流センター名が書かれていても、その企業へ直接入社するとは限りません。
雇用主、勤務先、契約終了時の配属を確認しましょう。
20代未経験でも物流の仕事へ転職できる?
物流業界には、経験不問や第二新卒向けの求人があります。
倉庫作業などの基本業務から始める求人だけでなく、物流事務や管理候補として採用する会社もあります。
ただし、職種によって活かせる経験は異なります。
現場作業では正確さと安全確認を伝える
工場、販売、飲食などで、数量、期限、品質、安全を確認した経験があれば整理できます。
決められた手順を守ったことや、作業の遅れを周囲へ共有したことも接点になります。
体力があるという説明だけでなく、ミスや事故を防ぐために行ったことを伝えましょう。
物流事務ではPCと調整の経験を伝える
データ入力、表計算ソフト、電話、メール、書類確認などの経験が活かせます。
納期を確認した、複数の依頼へ優先順位をつけた、関係者へ変更を連絡したといった行動も物流事務につながります。
一般事務と同じだと考えず、商品と現場の動きを確認する仕事であることも理解しておきましょう。
管理候補では周囲と進めた経験を伝える
新人教育、シフト調整、リーダー業務、進捗確認などの経験があれば、物流管理との接点になります。
ただし、後輩へ作業を教えた経験があることを、物流現場の人員管理経験があるかのようには伝えません。
担当した範囲を事実のまま説明し、入社後に物流の知識を身につけたいことを伝えます。
物流求人で確認したい10のポイント
物流求人は職種名が幅広く、同じ名称でも会社によって仕事内容が異なります。
求人票と面接で、次の点を確認しましょう。
1.具体的な担当職種
「物流スタッフ」「物流総合職」という名称だけでは、仕事内容を判断できません。
倉庫作業、事務、配車、運転、管理のどこから始めるのかを確認します。
複数職種を経験する場合は、異動の時期と決まり方も聞きましょう。
2.雇用主と勤務先
勤務先の物流センターと雇用主が同じとは限りません。
物流会社の正社員、派遣会社の正社員、契約社員など、雇用形態を確認してください。
顧客との契約が終了したとき、別拠点へ異動する可能性も重要です。
3.扱う商品と取引先
食品、医薬品、衣類、機械部品、建材など、商品によって保管条件や作業方法が変わります。
取引先が小売店、工場、企業、個人のどれかによっても、出荷時間や繁忙期が異なります。
商品、重量、温度、破損時の影響を確認しましょう。
4.現場作業と事務・管理の割合
物流事務でも検品や梱包を手伝う場合があり、物流管理でも多くの時間を現場作業に使う場合があります。
一日の流れを聞き、パソコン、電話、現場作業、人員調整の割合を確認してください。
将来の仕事内容だけでなく、入社直後に担当する仕事を見ることが大切です。
5.勤務時間と夜勤
早朝に商品を受け入れる拠点、深夜に店舗向け商品を仕分ける拠点などがあります。
日勤専属、夜勤専属、交替制のどれか、シフトが切り替わる頻度を確認しましょう。
物流事務や配車も、現場の稼働時間に合わせて夜間対応が必要な場合があります。
6.繁忙期・残業・休日出勤
通販のセール、年末、引っ越し時期、取引先の生産計画などにより、物量が変わります。
通常期と繁忙期の残業、早出、休日出勤を分けて聞きましょう。
トラブル発生時に、勤務時間外の電話対応があるかも確認してください。
7.勤務地と異動範囲
物流センターは、駅から離れた工業地域や郊外にあることがあります。
送迎バス、車通勤、駐車場、深夜・早朝の交通手段を確認します。
全国に拠点がある会社では、転居を伴う転勤と、自宅から通える範囲の異動を分けて聞きましょう。
8.必要資格と取得支援
フォークリフト、運行管理者、各種運転免許など、担当業務によって必要な資格が異なります。
資格取得支援がある場合は、費用、学習時間、受験日の給与、取得後の配置・手当を確認してください。
資格を取れば必ず希望職種へ異動できるとは限りません。
9.給与の内訳
基本給、固定残業代、深夜手当、資格手当、作業手当、地域手当などを確認します。
高い月収例が、夜勤、残業、休日出勤、資格を含む場合もあります。
自分が予定する勤務条件での収入を比較しましょう。
10.評価とキャリア
処理件数、正確さ、安全、在庫差異、納期、人員管理、改善提案など、何を評価するかを確認します。
入社後に、リーダー、拠点管理、在庫管理、配車、顧客対応、企画などへ進んだ事例も聞いてみましょう。
求人条件の読み方を詳しく確認したい方は、「20代が転職で見るべき求人票のポイント|危ない求人の見分け方」もあわせて参考にしてください。
物流の仕事に向いている人
物流は、決められた作業を一人で繰り返すだけの仕事ではありません。
商品と情報を正確につなぎ、複数の人と連携する必要があります。
正確な確認を続けられる人
品番、数量、届け先、時間を間違えると、取引先や購入者へ影響します。
忙しいときも手順を省略せず、違いに気づいたら報告できることが大切です。
優先順位を変えられる人
入荷の遅れ、急な注文、車両の変更などで予定が変わることがあります。
何を先に進めるかを考え、必要な相手へ早めに共有できる人に向いています。
現場と事務の両方に関心を持てる人
物流管理や事務では、画面上の数字だけでなく、実際の商品や作業状況を確認します。
現場の人へ状況を聞き、情報と実物を結びつけられることが重要です。
チームで仕事を進められる人
倉庫、事務、ドライバー、取引先など、多くの人が関わります。
自分の担当工程だけでなく、前後の仕事へ与える影響を考えられる人は経験を広げやすいでしょう。
物流への転職を慎重に考えたいケース
次に当てはまる場合は、物流の中でも職種を限定するか、ほかの業界を含めて比較した方がよいでしょう。
夜勤や早朝勤務を避けたい
郊外の拠点へ通勤することが難しい
立ち仕事や荷物の持ち運びを避けたい
電話での急な調整に強い負担を感じる
納期や処理件数を意識する仕事を避けたい
拠点異動や転勤をしたくない
現場作業と事務を兼務したくない
ただし、すべての物流求人に当てはまるわけではありません。
日勤専属の倉庫、データ入力中心の物流事務、運転のない在庫管理など、働き方の異なる求人があります。
物流業界全体が合わないと決める前に、避けたい役割と条件を具体化しましょう。
面接や職場見学で聞きたい質問例
物流求人では、可能であれば職場見学を行い、設備や働く人の動きを確認しましょう。
入社直後に担当する職種と一日の流れを教えてください
現場作業、事務、管理業務の割合を教えてください
取り扱う商品の種類と、繁忙期を教えてください
未経験者は、どのような研修を受けて独り立ちしますか
夜勤や早朝勤務は、月に何回程度ありますか
急な欠勤や物量増加があった場合は、どのように対応しますか
資格取得支援を利用できる時期と条件を教えてください
勤務地の変更や転勤は、どの範囲で発生しますか
入社3年後には、どのような業務を担当する人が多いですか
現場改善の提案は、どのように評価されますか
質問を機械的に並べるのではなく、自分が職場を選ぶうえで重要な項目を優先してください。
20代は物流のどの経験を積むか考える
物流は生活や企業活動を支える仕事ですが、「物流業界に入ること」だけでは将来像は決まりません。
倉庫作業で安全と品質を高める、在庫管理で数字と商品の動きを把握する、配車で複数の条件を調整する、物流管理で人員と工程を改善するなど、役割によって身につく経験が異なります。
入社しやすい求人だけを選ぶと、数年後も希望する業務へ進めない可能性があります。
求人や面接では、担当工程を広げられるか、管理業務を任されるか、資格やシステム操作を学べるかを確認しましょう。
30代になったときに、現場技能を高めたいのか、拠点を管理したいのか、輸配送を調整したいのか、物流の仕組みを改善したいのかを考えることが大切です。
その方向から逆算すると、同じ物流求人でも選ぶ会社と職種が変わります。
物流求人を一人で選びにくい20代へ
物流業界に興味があっても、現場作業と事務のどちらが合うか、現在の経験をどの職種で活かせるか、一人では判断しにくいことがあります。
「キャリアのトビラ」は、20代・第二新卒の転職活動に特化した転職エージェントです。
これまでの数量確認、在庫、入力、顧客対応、納期調整、チーム連携などの経験と、希望する働き方を整理し、物流を含めた今後の選択肢を一緒に考えます。
キャリアのトビラで取り扱いのある求人の中に希望と合うものがある場合は、実際の仕事内容や勤務条件を確認し、応募書類の添削や面接対策を行います。
「物流業界へ転職したいが、どの仕事から目指せばよいか分からない」という方も、キャリアのトビラへご相談ください。
まとめ
物流求人には、倉庫作業、フォークリフト、物流事務、在庫管理、物流管理、配車、配送などがあります。
同じ物流スタッフという職種名でも、現場作業、PC操作、電話調整、運転、人員管理の割合は異なります。
求人を選ぶときは、担当職種、雇用主、扱う商品、仕事の割合、勤務時間、繁忙期、勤務地、必要資格、給与、評価を確認しましょう。
また、物流会社だけでなく、メーカー、小売、EC、商社などの物流部門も転職先になります。
20代は採用されやすさだけでなく、数年間働くことで在庫、人員、輸配送、改善のどの経験を積めるかまで考えて応募先を選んでください。
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