
在宅求人はどう探す?20代が正社員・完全在宅・未経験募集を見極める方法
2026年10月27日 15:43
「通勤せず、自宅で働ける求人を探したい」
「未経験から応募できる完全在宅の仕事はあるのだろうか」
「求人に在宅勤務可と書かれているが、本当に出社しなくてよいのかわからない」
在宅求人を検索すると、正社員、派遣社員、アルバイト、業務委託、内職など、契約の異なる仕事が一緒に表示されます。
また、「完全在宅」「在宅勤務可」「リモート相談可」では、実際に自宅で働ける頻度や条件が異なります。
在宅で働けることだけを優先すると、雇用形態や仕事内容、研修中の出社、収入の仕組みを十分に確認しないまま応募してしまう可能性があります。
在宅勤務は職種ではなく、仕事を行う場所や働き方です。
まず自分が担当できる仕事を考え、そのうえで在宅勤務の条件が希望と合う求人を探すことが大切です。
この記事では、在宅求人を探している20代に向けて、働き方の違い、在宅勤務が見つかりやすい職種、求人の探し方、応募前に確認したい条件を解説します。
30秒でわかるこの記事の結論
在宅求人を探すときは、「自宅で働けるか」だけでなく、雇用形態と仕事内容を先に確認しましょう。
特に重要なのは、次の6点です。
正社員・契約社員・派遣社員・業務委託のどれか
完全在宅か、週に数日の出社が必要か
入社直後や研修中も在宅勤務できるか
自宅で担当する具体的な仕事は何か
パソコンや通信費を誰が負担するか
在宅勤務の制度や配属が変わる可能性はあるか
「未経験歓迎」は、パソコン操作や社会人経験まで不要という意味ではありません。
職種未経験、業界未経験、在宅勤務未経験のどれを指すのか、求人ごとに確認してください。
在宅求人で使われる言葉の違い
在宅求人には、似た言葉が使われています。
言葉の印象だけでなく、求人票や就業規則に書かれた条件を確認しましょう。
厚生労働省の「テレワークとは」では、テレワークを働く場所から、在宅勤務、サテライトオフィス勤務、モバイル勤務に分類しています。
在宅勤務は、勤務先のオフィスから離れ、自宅を就業場所とする働き方です。
完全在宅・フルリモート
完全在宅やフルリモートは、一般的に、日常的な業務を自宅などから行う働き方として使われます。
ただし、法律上の統一された求人表示ではありません。
入社手続き、研修、会議、機器の受け取りなどで、一時的な出社を求められる場合があります。
「完全」という言葉だけで判断せず、選考から入社後までに必要な出社を確認してください。
一部在宅・ハイブリッド勤務
自宅で働く日と、会社へ出社する日を組み合わせる働き方です。
「週2日在宅勤務」と「週2日出社」では、出社頻度が反対になります。
会社が曜日を指定するのか、本人と上司が相談して決めるのかも確認しましょう。
在宅勤務可・リモートワーク可
在宅勤務制度を利用できる可能性がある求人です。
入社直後から使えるとは限らず、試用期間終了後、業務に慣れた後、上司の承認後などの条件が設けられている場合があります。
部署や担当業務によって対象外になる可能性もあります。
リモート相談可・将来的に在宅可能
会社と相談できることは示していますが、在宅勤務を保証する表現ではありません。
何を満たせば利用できるのか、いつ判断されるのか、利用できなかった場合はどこへ出社するのかを確認してください。
在宅勤務の求人と在宅ワークは同じではない
検索結果には、会社に雇用される求人と、仕事を個人で請け負う募集が混在します。
収入や保険、働く時間の考え方が異なるため、契約を分けて確認しましょう。
会社に雇用される在宅勤務
正社員、契約社員、パート・アルバイトなどとして会社と雇用契約を結び、自宅で業務を行います。
会社の就業規則や指示に従って働き、給与として賃金を受け取ります。
在宅勤務であっても、労働時間、休日、残業、社会保険などの条件を確認する必要があります。
派遣社員として行う在宅勤務
派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の仕事を自宅から行う働き方です。
雇用主は派遣先ではなく派遣会社です。
在宅勤務の頻度、配属先が変わった場合の働き方、機器の貸与方法などを確認します。
「在宅勤務の案件がある」ことと、「今後も完全在宅の配属が保証される」ことは同じではありません。
業務委託・自営型テレワーク
業務委託では、会社員として雇用されるのではなく、仕事の成果や作業に対して報酬を受け取ります。
厚生労働省の「自営型テレワークの適正な実施のためのガイドライン」でも、請負契約に基づいて自宅などでサービスを提供する働き方について、契約条件を確認する重要性が示されています。
業務時間を自由に決められる案件がある一方、最低賃金や残業代、有給休暇などが雇用労働者と同じように適用されるわけではありません。
会社員として安定した給与を得たい人は、業務委託を正社員求人と混同しないようにしましょう。
内職・出来高制の仕事
商品の組み立て、封入、入力など、作業量に応じて報酬を受け取る募集があります。
正社員への転職とは目的が異なるため、報酬の計算方法、材料費、納品条件、仕事量が保証されるかを確認してください。
在宅勤務が見つかりやすい仕事
在宅勤務に向いているのは、パソコンやオンラインツールを使い、情報を社外へ持ち出さずに進められる仕事です。
ただし、職種名が同じでも会社によって出社頻度は異なります。
ITエンジニア
システム開発、インフラ運用、保守などでは、在宅勤務を取り入れている企業があります。
一方、顧客先での作業、機器の設定、セキュリティ上の制限、障害対応などにより出社が必要な仕事もあります。
未経験者の場合は、研修や周囲から学ぶため、最初は出社する求人もあります。
Web制作・デザイン
Webサイト、広告、画像、動画などを制作する仕事は、データをオンラインで共有できれば在宅で進められる場合があります。
ただし、完全未経験からすぐに担当できるとは限りません。
制作スキル、使用ソフト、実績や作品の提示を求められることがあります。
カスタマーサポート
電話、メール、チャットで問い合わせに対応します。
在宅勤務でも、決められた時間に電話を受ける仕事や、応答件数・対応時間を管理される仕事があります。
静かな作業場所、安定した通信環境、個人情報を守れる環境が必要です。
インサイドセールス・営業
電話やオンライン会議で顧客へ連絡し、商談や提案を行います。
出社せずに営業活動を行える場合がありますが、目標件数、売上、顧客管理などの数値を確認されます。
在宅勤務だから一人で自由に進められる仕事とは限りません。
事務・アシスタント
データ入力、資料作成、日程調整、受発注、請求書処理などを在宅で行う求人があります。
ただし、紙の書類、来客、郵便、押印、社内設備を扱う仕事があれば出社が必要です。
「事務職」だけで判断せず、社外対応と紙を扱う業務の有無を確認しましょう。
経理・人事などの専門事務
会計システムや人事管理システムを利用し、在宅勤務を行う会社があります。
個人情報や給与情報を扱うため、セキュリティ上のルールが厳しい場合があります。
完全未経験より、実務経験や専門知識を持つ人を対象とする求人が多いことも考慮しましょう。
マーケティング・ライター・編集
Web上の情報を分析したり、コンテンツを企画・制作したりする仕事です。
在宅で進められる業務がある一方、実績、文章力、分析経験などを求められることがあります。
「SNSを見るのが好き」「文章を書くのが好き」という理由だけでなく、仕事として何を担当するのかを確認してください。
未経験から在宅求人へ応募できる?
未経験から応募できる在宅求人はあります。
ただし、「未経験歓迎」が何についての未経験を指すかによって、応募条件が変わります。
職種未経験と在宅勤務未経験を分ける
営業経験者が初めて在宅勤務を行う求人は、職種経験あり・在宅勤務未経験です。
販売職から在宅のカスタマーサポートへ転職する場合は、職種未経験でも顧客対応経験を活かせる可能性があります。
求人に「未経験歓迎」と書かれていても、社会人経験、電話対応、入力、メールなどを求める場合があります。
基本的なPC操作の中身を確認する
在宅勤務では、対面ですぐに質問できないため、一定のPC操作を前提とする求人があります。
確認したい操作は次のとおりです。
パソコンでの文字入力
メールの送受信
オンライン会議への参加
WordやExcelへの入力
ファイルの保存・共有
チャットでの報告
パスワードや個人情報の管理
「PC初心者でも大丈夫」という表現があっても、何を研修で学べるか確認しましょう。
顧客対応や調整経験を活かせる
販売、接客、営業、コールセンターなどで、相手の話を聞き、必要な情報を記録し、担当者へつないだ経験は、在宅のサポート業務と接点があります。
ただし、顧客対応経験があることを、在宅勤務の経験があるようには扱いません。
オンラインでの報告や自己管理など、入社後に身につけることも整理してください。
未経験者ほど研修場所を確認する
求人では完全在宅と書かれていても、研修中は出社する場合があります。
研修期間、場所、勤務時間、宿泊や交通費の扱いを確認してください。
研修後に在宅勤務へ移る条件と、予定どおり移れなかった場合の勤務場所も重要です。
在宅求人を探すときの検索方法
「在宅 求人」だけでは、異なる雇用形態や職種が混ざります。
希望する契約と仕事内容を加えて検索しましょう。
雇用形態を加える
会社員として働きたい場合は、次のように検索します。
完全在宅 正社員
フルリモート 正社員
在宅勤務 契約社員
在宅勤務 正社員 未経験
検索結果を開いたら、雇用形態欄と雇用主を確認してください。
職種を加える
自分の経験や希望に合わせ、次のように職種を加えます。
在宅 カスタマーサポート
在宅 営業事務
在宅 経理
在宅 採用アシスタント
在宅 インサイドセールス
在宅 ITサポート
フルリモート エンジニア
在宅勤務を先に決めるのではなく、興味のある職種と組み合わせましょう。
勤務地欄も確認する
完全在宅でも、居住地域を限定している求人があります。
必要な出社へ対応できる地域、給与計算や社会保険手続きの対象地域、機器の配送範囲などが理由になる場合があります。
勤務地が「全国」と書かれているかだけでなく、応募可能な居住地を確認してください。
在宅求人で確認したい8つの項目
気になる求人を見つけたら、同じ項目で比較します。
1.雇用主と雇用形態
正社員、契約社員、派遣社員、業務委託のどれかを確認します。
求人を掲載している会社、給与を支払う会社、実際の仕事を指示する会社が異なる場合もあります。
2.必須となる出社頻度
毎週、毎月、研修時、会議時など、必要な出社を確認します。
「原則在宅」「基本リモート」といった表現がある場合は、例外となる場面を聞きましょう。
3.在宅勤務を始められる時期
入社初日から在宅なのか、試用期間終了後なのか、仕事に慣れてからなのかを確認します。
開始時期が本人の習熟度によって決まる場合は、判断基準も聞いてください。
4.自宅で担当する仕事内容
データ入力、電話、チャット、資料作成、営業、制作など、一日の中心となる業務を確認します。
「在宅事務」「オンラインサポート」などの名称だけで判断しないことが大切です。
5.勤務時間と連絡可能時間
在宅勤務でも、好きな時間に働けるとは限りません。
始業・終業時刻、休憩、残業、電話当番、チャットへ反応する時間を確認します。
6.機器・通信費・作業場所
パソコン、モニター、ヘッドセット、通信回線、電気代などの負担を確認します。
自宅のパソコンを使う場合は、必要な性能、セキュリティソフト、家族との共有可否も確認してください。
7.研修と質問方法
オンライン研修の内容、教育担当者、質問方法、独り立ちまでの期間を確認します。
チャットで質問できても、回答まで時間がかかる環境では、未経験者が仕事を覚えにくい可能性があります。
8.制度・配属が変わった場合の扱い
会社の方針や配属変更によって、出社頻度が変わる可能性があります。
在宅勤務が雇用契約や求人条件に含まれるのか、社内制度として変更され得るのかを確認しましょう。
給与、勤務場所、休日などの労働条件を確認する方法は、
「20代が入社前に確認すべき労働条件|給与・残業・休日の見方」もあわせて参考にしてください。
注意したい在宅求人の表現
次の表現がある求人を、すべて危険と判断する必要はありません。
ただし、仕事内容や契約が不明確なまま応募しないよう、追加確認が必要です。
誰でも簡単・スマートフォンだけで高収入
仕事の内容、報酬の計算方法、必要な費用が書かれていなければ慎重に確認します。
消費者庁は、「完全在宅ワーク」「未経験OK」などのデータ入力求人をきっかけに、求人とは異なる業務や高額な契約を勧められる事例について「注意喚起」を公表しています。
仕事を始めるために、高額な教材、コンサルティング、機器などの契約を求められた場合は、その場で契約しないようにしましょう。
研修後は完全在宅
研修を修了する条件と、研修後に配属される仕事を確認します。
修了時期が決まっていない場合や、配属によって出社が続く可能性がある場合は、完全在宅へ移れるとは限りません。
リモート案件多数
派遣会社やプロジェクト型の会社では、複数の配属先や案件があることを示す表現です。
自分が在宅案件へ配属される保証があるか、案件終了後も在宅勤務を続けられるかを確認してください。
好きな場所・好きな時間に働ける
雇用求人では、情報管理のため自宅だけを勤務場所としたり、決められた勤務時間を設けたりする場合があります。
自由な場所と時間を強調している場合は、雇用契約ではなく業務委託でないか確認しましょう。
在宅求人だけに絞る前に希望を整理する
在宅勤務を希望する理由によって、必要な求人条件は変わります。
通勤時間を減らしたい
完全在宅だけでなく、週に数日の在宅勤務、フレックスタイム、時差出勤、自宅に近い職場でも負担を減らせます。
完全在宅へ限定すると応募先が少なくなる場合は、通勤日数と時間の両方から条件を見直しましょう。
人間関係の負担を減らしたい
在宅勤務でも、チャット、電話、オンライン会議で人と関わります。
相談しにくい職場や連絡の多い仕事では、在宅でも負担が続く可能性があります。
現在の悩みが、通勤、職場の雰囲気、顧客対応、上司との関係のどこから生じているかを分けましょう。
仕事が合わない理由を整理したい方は、「20代で仕事が向いていないと感じたら?転職前に確認すべきこと」も参考にしてください。
家庭や生活と両立したい
在宅勤務でも、勤務時間中に家事、育児、介護を自由に行えるとは限りません。
勤務時間、休憩、時間単位の休暇、フレックスタイムなどを組み合わせて考える必要があります。
地域を問わず仕事を探したい
全国から応募できる求人なら、地域にない職種へ挑戦できる可能性があります。
一方、給与の地域区分、必要な出社、転居後の勤務継続なども確認してください。
在宅勤務で何を身につけるかも考える
20代の転職では、働く場所だけでなく、数年後に残る経験を確認することも大切です。
在宅勤務の求人でも、次のような違いがあります。
決められた入力だけを続ける
顧客の問い合わせを整理して解決する
営業や社内メンバーの日程を調整する
数字を集計し、改善案を考える
専門的な知識や制作スキルを身につける
新人教育やチーム運営へ役割を広げる
在宅で働けるという条件が同じでも、身につく経験は異なります。
30代になったときに、どのような仕事を任される状態を目指すのかを考え、仕事内容と成長の機会を確認しましょう。
在宅勤務を含めて働き方を整理したい20代へ
「キャリアのトビラ」は、20代・第二新卒の転職活動に特化した転職エージェントです。
完全在宅を希望していても、現在の経験で応募しやすい職種がわからない場合や、在宅勤務以外の条件も含めて考えたい場合は、希望する理由から整理する必要があります。
キャリアのトビラでは、これまでの顧客対応、事務処理、営業、数値管理、PC操作などを振り返り、在宅勤務を含めた働き方の選択肢を一緒に確認します。
完全在宅だけに求人を限定せず、ハイブリッド勤務、通勤負担の少ない仕事、フレックスタイムなども含め、本人だけでは見つけにくい会社や職種を比較します。
在宅で働くことだけをゴールにせず、その仕事で数年間働くことで何を身につけられるかも考えながら応募先を検討します。
まだ希望職種が決まっていない方や、完全在宅に絞るべきか迷っている方も、「キャリアのトビラ」へ気軽にご相談ください。
まとめ
在宅求人には、正社員、契約社員、派遣社員、業務委託、内職など、異なる契約の仕事が含まれます。
会社員として働きたい場合は、求人を掲載する会社だけでなく、雇用主と雇用形態を確認してください。
「完全在宅」「在宅勤務可」「リモート相談可」では、実際に必要となる出社の頻度や、在宅勤務を始められる時期が異なります。
未経験歓迎についても、職種未経験、業界未経験、在宅勤務未経験のどれを指すのかを確認しましょう。
求人を比較するときは、必須となる出社、仕事内容、勤務時間、機器・通信費、研修、質問方法、制度変更時の扱いまで確認することが大切です。
誰でも簡単に高収入を得られると強調する募集や、仕事を始めるために高額な契約を求める募集には注意してください。
在宅勤務は、仕事を行う場所や働き方です。
自宅で働けるかだけでなく、その仕事が自分に合うか、数年後にどのような経験が残るかまで考えて応募先を選びましょう。
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