キャリアのトビラ

20代未経験から営業職へ転職するメリット・デメリット

20代未経験から営業職へ転職するメリット・デメリット

2026年10月08日 12:50

「未経験から転職するなら営業職がおすすめと聞いたけれど、本当に自分にもできる?」

「営業職は求人が多そうだけど、ノルマや数字が厳しそうで不安」

「営業経験を積むと、その後のキャリアにも役立つ?」

20代で未経験の仕事への転職を考えたとき、営業職は候補に挙がりやすい職種の一つです。

営業職はさまざまな業界にあり、未経験から応募できる求人も見つけることができます。

一方で、「未経験から挑戦しやすい」という理由だけで営業職を選ぶのはおすすめできません。

営業職では、顧客との関係構築や提案、目標に向けた行動などを通じて、今後のキャリアにも活かせる経験を積める可能性があります。

その反面、数字や目標へのプレッシャーを感じたり、営業方法や会社の評価制度が自分に合わなかったりすることもあります。

さらに、一口に営業職といっても、法人営業と個人営業、新規営業と既存営業などでは仕事内容や働き方が大きく異なります。

大切なのは、

・未経験から転職しやすいか

だけを見るのではなく、

・自分に合う仕事内容か
・どのような営業方法なのか
・どんなスキルや経験を身につけられるのか
・将来どのようなキャリアにつながるのか

まで考えて選ぶことです。

この記事では、20代未経験から営業職へ転職するメリット・デメリットを整理したうえで、営業職の種類や向いている人の特徴、求人を選ぶときの確認ポイントまで解説します。

営業職に転職するか迷っている方は、自分に合う選択肢か判断するための参考にしてください。


30秒でわかるこの記事の結論

20代未経験から営業職へ転職することは十分可能です。

ただし、「未経験から応募できる求人がある=自分に合った仕事」とは限りません。

営業職へ転職するメリットとしては、

・未経験から応募できる求人を探しやすい
・顧客対応や提案、課題把握など幅広い経験を積める
・成果が評価につながる会社もある
・さまざまな業界で営業経験を活かせる可能性がある
・その後のキャリアの選択肢を広げられる可能性がある

などが挙げられます。

一方で、

・数字や目標へのプレッシャーがある
・成果が出ない時期に負担を感じることがある
・営業方法によって仕事内容や働き方が大きく異なる
・会社選びを間違えるとミスマッチになりやすい

といった点には注意が必要です。

そのため、営業職を検討するときは「営業に転職するか」だけではなく、「どんな営業なら自分に合うのか」まで考えることが重要です。



20代未経験でも営業職へ転職できる?

20代であれば、営業経験がなくても営業職への転職を目指すことは可能です。

ただし、「20代なら簡単に転職できる」という意味ではありません。

企業によって求める経験や人物像は異なるため、未経験者が評価されるポイントを理解したうえで求人を選ぶことが大切です。

営業職は未経験から挑戦できる求人がある

営業職は、20代が未経験から検討できる職種の一つです。

営業は特定の業界だけに存在する仕事ではありません。

例えば、

・IT
・人材
・メーカー
・広告
・金融
・不動産
・物流

など、さまざまな業界に営業職があります。

そのため、営業経験を必須とせず、入社後の研修やOJTを前提として採用している企業もあります。

特に20代の採用では、これまでに完成された営業スキルだけではなく、入社後に知識やスキルを身につけていけるかを含めて判断される求人もあります。

ただし、ここで注意したいのが、「未経験歓迎」と書かれていれば誰でも採用されるわけではないということです。

未経験者を募集している企業でも、これまでの経験や仕事への姿勢、応募理由などは確認されます。

資格よりもこれまでの経験や適性を見られることがある

営業職への転職では、必ずしも特定の資格を持っていることが前提になるとは限りません。

むしろ未経験者の場合は、これまでの仕事で身につけた経験を営業でどう活かせるかが重要になります。

例えば、販売・接客の経験がある人なら、

・お客様の希望を聞く
・相手に合わせて商品を説明する
・質問や相談に対応する
・目標を意識して行動する

といった経験があります。

営業経験そのものがなくても、こうした経験の中に営業職へ活かせる要素が含まれていることがあります。

また、営業は「話すのが得意な人だけの仕事」でもありません。

顧客の話を聞いて課題を理解する力や、必要な情報を整理して提案する力、約束したことを着実に進める力なども必要です。

そのため、

「営業経験がないから無理」

と考えるのではなく、

「これまでの経験のどの部分を営業で活かせるか」

という視点で整理することが大切です。

20代なら誰でも営業職に向いているわけではない

未経験から応募できる求人があることと、その仕事が自分に向いていることは別の問題です。

営業職では、顧客とのコミュニケーションだけでなく、売上や契約件数などの目標を意識して行動する場面があります。

また、提案しても契約につながらなかったり、顧客から断られたりすることもあります。

こうした環境を、

「目標がある方が頑張りやすい」

と感じる人もいれば、

「数字を追い続けることに強いストレスを感じる」

という人もいるでしょう。

さらに、営業職の仕事内容は会社によって大きく異なります。

新規顧客へ積極的にアプローチする営業もあれば、既存顧客との関係を維持しながら追加提案を行う営業もあります。

そのため、

「営業職に向いているか」だけではなく、「どのような営業スタイルなら自分に合うのか」まで考えることが重要です。


営業職だけに絞るべきか迷っている場合は、他の未経験職種と比較してから判断する方法もあります。

「第二新卒で未経験職種に転職するなら何がおすすめ?現実的な選択肢を解説」では、第二新卒から検討できる職種について、それぞれの特徴を整理しています。

営業職以外の選択肢も確認したうえで、自分の経験や希望に合う職種を考えてみてください。

営業職は20代未経験から検討できる職種の一つですが、転職しやすさだけで選ぶのではなく、自分との相性まで考えることが大切です。

営業職の特徴をより具体的に判断するためには、転職することでどのような経験を得られるのか、反対にどのような負担が生じる可能性があるのかを理解しておく必要があります。

この点を踏まえて、営業職へ転職するメリットとデメリットを順番に整理していきます。



20代未経験から営業職へ転職する5つのメリット

20代未経験から営業職へ転職するメリットは、単に「求人を見つけやすい」という点だけではありません。

顧客の課題を聞き、提案し、成果を振り返って改善する経験は、その後のキャリアでも活かせる可能性があります。

ここでは、営業職へ転職する代表的なメリットを5つ紹介します。

① 未経験から応募できる求人を探しやすい

営業職のメリットの一つは、未経験から応募できる求人を探しやすいことです。

営業職はIT、人材、メーカー、不動産、広告、物流など幅広い業界に存在します。

企業によっては営業経験を必須とせず、入社後の商品知識や営業スキルの習得を前提として採用していることもあります。

特に20代の場合は、これまでの経験だけでなく、

・人の話を聞く力
・相手に合わせて説明する力
・目標に向かって行動した経験
・周囲と協力して仕事を進めた経験

などを評価してもらえる可能性があります。

ただし、未経験から応募できることと、簡単に採用されることは同じではありません。

「営業ならどこでも受けられる」と考えるのではなく、自分の経験を活かせそうな求人を選ぶことが大切です。

② 幅広いビジネススキルを身につけられる

営業職では、「人と話す力」以外にもさまざまな経験を積むことができます。

例えば、

・顧客の悩みや要望を聞く
・課題に合った商品やサービスを提案する
・提案内容や資料を準備する
・社内の関係部署と調整する
・売上や商談数などの数字を確認する
・結果を振り返って行動を改善する

といった仕事があります。

こうした経験を重ねることで、顧客対応力だけでなく、課題把握、提案、調整、数値管理、改善などのスキルを身につけられる可能性があります。

営業というと「話すのが上手な人が成果を出す仕事」というイメージを持つ人もいるかもしれません。

しかし実際には、相手の話を聞き、何を求めているのかを理解したうえで、適切な提案につなげることも重要です。

20代のうちにこうした経験を積めることは、営業職へ転職するメリットの一つといえるでしょう。

③ 成果が評価につながる会社もある

営業職では、売上や契約件数など、仕事の成果が数字として表れやすい傾向があります。

会社によっては、その成果が昇給や昇進、インセンティブなどの評価につながることもあります。

そのため、

「年齢や勤続年数だけではなく、仕事の成果も評価してほしい」

という人にとっては、営業職が合う可能性があります。

一方で、営業職へ転職すれば必ず年収が上がるわけではありません。

給与制度は企業によって異なり、

・基本給が中心
・賞与に成果が反映される
・インセンティブ制度がある
・チーム単位で評価される

などさまざまです。

求人票に「成果を正当に評価」「高収入も可能」などと書かれていても、その言葉だけで判断しないことが重要です。

給与体系や評価制度まで確認したうえで、自分が納得できる環境かを判断しましょう。

④ さまざまな業界で経験を活かせる可能性がある

営業職は多くの業界に存在するため、営業経験を積んだあとに別の業界の営業職へ転職できる可能性があります。

例えば、同じ法人営業でも、扱う商材は、

・ITサービス
・人材サービス
・メーカー製品
・広告サービス
・物流サービス

などさまざまです。

もちろん、業界が変われば必要な商品知識や顧客理解も変わります。

そのため、営業経験があればどの業界にも簡単に転職できるわけではありません。

それでも、

・顧客との関係構築
・課題のヒアリング
・提案
・商談管理
・目標から逆算した行動

など、営業で培った経験の一部を次の仕事で活かせる場合があります。

20代で営業経験を積むことが、その後の選択肢を考えるうえで一つの土台になる可能性があります。

⑤ その後のキャリアの選択肢を広げられる可能性がある

営業職で身につけた経験は、営業を続ける場合だけでなく、その後のキャリアを考える際にも活かせることがあります。

例えば、営業として経験を積んだあと、

・営業リーダーやマネージャーを目指す
・営業企画など営業を支える仕事に関わる
・顧客支援の経験を活かしてカスタマーサクセスを検討する

といったキャリアを考えられる場合があります。

ただし、営業経験だけで自動的に別職種へ転職できるわけではありません。

どのような顧客を担当し、どのような課題に対して、どのような提案や改善をしてきたのかによって、活かせる経験は変わります。

だからこそ、未経験から営業職を選ぶときも、

「とりあえず営業経験を積めばいい」

ではなく、

「この会社の営業では、どのような経験を積めるのか」

まで確認しておくことが大切です。

営業職には、未経験から挑戦できる求人があり、さまざまな経験を積めるというメリットがあります。

一方で、仕事には当然負担を感じやすい部分もあります。

メリットだけを見て転職すると、「思っていた営業と違った」と感じる可能性もあるため、デメリットについても理解しておきましょう。



20代未経験から営業職へ転職する4つのデメリット

営業職への転職を考えるときは、「未経験から挑戦しやすい」「スキルを身につけられる」といったメリットだけで判断しないことが重要です。

営業特有の目標管理や顧客対応が負担になる人もいます。

ここでは、未経験から営業職へ転職する前に知っておきたい4つのデメリットを紹介します。

① 数字や目標へのプレッシャーを感じることがある

営業職では、売上や契約件数、商談数などの目標が設定されることがあります。

すべての会社で厳しいノルマが課されるわけではありませんが、何らかの数字を意識しながら働く営業職は少なくありません。

例えば、

「今月の売上目標まであとどのくらいか」

「目標達成のために何件商談が必要か」

「商談につなげるために何件アプローチするか」

などを考えながら仕事を進めます。

数字を目標として捉えられる人にはやりがいになる一方、常に数字を意識する環境を大きな負担に感じる人もいます。

そのため、求人を見るときは「ノルマの有無」だけではなく、どのような目標があり、どのように評価されるのかまで確認することが重要です。

② 成果が出ない時期に負担を感じることがある

営業では、自分が努力したからといって必ず契約につながるとは限りません。

顧客の予算やタイミング、競合との比較など、自分だけではコントロールできない要因もあります。

何度提案しても契約につながらなかったり、顧客から断られたりすることもあります。

特に未経験で営業を始めた直後は、商品知識や提案方法を覚えながら仕事をするため、思うように成果が出ないこともあるでしょう。

そのときに、

「なぜうまくいかなかったのか」

「どこを変えれば改善できるのか」

と振り返りながら行動を続けることが求められます。

失敗や断られる経験を必要以上に引きずってしまう人にとっては、負担を感じやすい仕事になる可能性があります。

③ 営業方法によって仕事内容や働き方が大きく異なる

「営業職」と書かれていても、実際の仕事内容は企業によって大きく異なります。

例えば、

・新規顧客へ電話やメールでアプローチする
・既存顧客を定期的に訪問する
・問い合わせがあった顧客へ提案する
・オンライン商談を中心に進める
・個人顧客の生活時間に合わせて対応する

など、営業方法はさまざまです。

そのため、

「営業職だから自分に合う・合わない」と一括りにすることはできません。

新規開拓は苦手でも既存顧客との関係構築は得意という人もいれば、決まった顧客を担当するより新しい顧客へ提案する方が楽しいと感じる人もいます。

また、顧客によっては商談時間や休日対応の有無など、働き方にも違いが出ます。

求人を見る際は、職種名だけではなく、実際の営業方法まで確認する必要があります。

④ 会社選びを間違えるとミスマッチになりやすい

営業職への転職で注意したいのが、「営業職」という職種名だけを見て会社を選んでしまうことです。

同じ営業でも、

・新規開拓が中心なのか
・既存顧客が中心なのか
・個人目標なのかチーム目標なのか
・どのような評価制度なのか
・研修や上司のサポートがあるのか
・どのような商品やサービスを扱うのか

によって働き方は大きく変わります。

特に未経験の場合は、営業経験がないため、求人票だけを見ても実際の仕事をイメージしにくいことがあります。

その結果、入社してから、

「営業そのものが向いていなかった」

と考えてしまうこともあります。

しかし実際には、営業職全般ではなく、その会社の営業方法や評価制度が自分に合っていなかった可能性もあります。

だからこそ、未経験から営業職へ転職するときは、「営業職に転職できる会社」を探すだけでは不十分です。

自分に合う営業スタイルや働き方を理解したうえで、求人を比較することが重要です。

営業職のメリット・デメリットは、どの会社でも同じように当てはまるわけではありません。

特に仕事内容や働き方を左右するのが、「誰に」「何を」「どのように売る営業なのか」という違いです。

営業職への転職を判断するためにも、代表的な営業の種類を理解しておきましょう。



営業職にはどんな種類がある?

営業職への転職を考えるときは、「営業が向いているか」だけで判断するのではなく、どのような営業が自分に合っているかを考えることが大切です。

営業職は、顧客や営業方法、扱う商材によって仕事内容が大きく変わります。

ここでは、求人を見るときに知っておきたい代表的な違いを紹介します。

法人営業と個人営業

営業職は、顧客によって大きく「法人営業」と「個人営業」に分けられます。

法人営業は、企業や団体に対して商品・サービスを提案する仕事です。

扱う商材によって異なりますが、担当者だけでなく上司や経営層など複数の人が意思決定に関わることもあり、提案から契約までに時間がかかる場合があります。

そのため、

・相手企業の課題を理解する
・必要な情報を整理して提案する
・複数の関係者と調整する
・継続的に顧客と関係を築く

といった力が求められることがあります。

一方、個人営業は一般の消費者に商品・サービスを提案する仕事です。

住宅、保険、教育サービスなど、生活に関わる商品・サービスを扱う営業もあります。

顧客本人と直接話す機会が多いため、ニーズや不安を理解しながら、分かりやすく説明することが重要です。

法人営業と個人営業のどちらが優れているということではありません。

自分がどのような顧客と関わりたいのかという視点で考えてみましょう。

新規営業と既存・ルート営業

営業方法による違いも重要です。

新規営業は、これまで取引のない顧客へアプローチし、新しい契約につなげていく営業です。

電話、メール、問い合わせへの対応、紹介など、顧客との接点の作り方は企業によって異なります。

新しい顧客との関係を一から作る必要があるため、断られることもあります。

その一方で、

「新しい人と会うことが好き」

「自分で工夫しながら成果を追うことにやりがいを感じる」

という人には合う可能性があります。

既存営業やルート営業は、すでに取引のある顧客を担当する営業です。

定期的に顧客と連絡を取り、

・困っていることはないか
・追加で必要な商品はないか
・契約内容を見直す必要はないか

などを確認しながら関係を維持していきます。

新規開拓が少ないからといって、必ずしも負担が小さい仕事とは限りません。

顧客との長期的な関係構築や細かなフォローが求められるため、自分の得意な働き方と照らし合わせることが大切です。

有形商材と無形商材

営業職は、扱う商品・サービスによって「有形商材」と「無形商材」に分けて考えることもできます。

有形商材とは、機械、食品、住宅、設備など、形のある商品です。

実物やサンプル、仕様などを示しながら説明できるため、顧客が商品をイメージしやすい場合があります。

一方、無形商材は、人材サービス、広告、ITサービスなど、形のないサービスを扱います。

商品そのものを見せるだけでは価値を伝えにくいため、

「顧客は何に困っているのか」

「このサービスを導入すると何が変わるのか」

を整理しながら提案することが重要になります。

ただし、有形商材だから簡単、無形商材だから難しいと単純に分けることはできません。

商品単価や顧客、提案内容などによって営業の難しさは変わります。

未経験から営業職を探す場合は、「営業」という職種名だけを見るのではなく、誰に何をどのように提案する仕事なのかまで確認しましょう。



20代未経験から営業職が向いている人・慎重に考えたい人

営業職にはさまざまな種類がありますが、すべての人に営業職が向いているわけではありません。

一方で、「人と話すのが得意ではないから営業は無理」と決めつける必要もありません。

営業で求められるのは話す力だけではないからです。

ここでは、営業職を検討しやすい人と、転職前に慎重に考えた方がよい人の特徴を整理します。

営業職を検討しやすい人

次のような特徴がある人は、営業職を選択肢の一つとして検討しやすいでしょう。

・人の話を聞くことに抵抗がない
・相手に合わせて説明を工夫できる
・数字や目標を追うことに強い抵抗がない
・うまくいかなかった理由を考えて改善できる
・成果が分かりやすい仕事に興味がある

特に重要なのは、必ずしも「話し上手」である必要はないということです。

営業では、自分が一方的に話すのではなく、顧客の話を聞いて、

「何に困っているのか」

「何を求めているのか」

を理解することも求められます。

例えば、接客や販売の仕事で、

「お客様の希望を聞いて商品を提案した」

「相手によって説明方法を変えた」

という経験がある人は、その経験を営業で活かせる可能性があります。

また、部活動やアルバイト、仕事などで、目標に向かって工夫を重ねた経験も営業との共通点があります。

営業経験がないからといって、これまでの経験がすべてゼロになるわけではありません。

自分がすでに持っている経験の中から、営業につながる部分を探してみることが大切です。

営業職への転職を慎重に考えたい人

反対に、次のような点に強い負担を感じる場合は、営業職への転職を慎重に検討した方がよいでしょう。

・数字で成果を評価されることに強いストレスを感じる
・顧客との継続的なやり取りをできるだけ避けたい
・断られることを長く引きずってしまう
・状況に応じて自分で考えながら動く仕事を極力避けたい

ただし、一つ当てはまったからといって「営業職には向いていない」と判断する必要はありません。

例えば、新規顧客へのアプローチには強い抵抗があっても、既存顧客との関係構築を中心とする営業なら適性を発揮できる場合があります。

反対に、人と話すことが好きでも、数字を追う環境が大きなストレスになることもあります。

重要なのは、

「営業に向いている・向いていない」

という二択で考えるのではなく、

「どのような営業なら自分の強みを活かしやすく、どのような環境は避けた方がよいのか」

まで整理することです。

そのためにも、転職活動では求人票の「営業職」という文字だけで応募先を決めず、実際の仕事内容を確認する必要があります。

営業職への適性を考えたら、最後に確認したいのが求人の選び方です。

同じ営業職でも、扱う商材や顧客、営業方法、評価制度、教育体制によって働きやすさは大きく変わります。

未経験から営業職へ転職して「想像していた仕事と違った」とならないためにも、応募前に確認しておきたいポイントを整理しておきましょう。



20代未経験から営業職へ転職するときの求人選び

営業職が自分に合いそうだと感じても、すぐに応募先を決める必要はありません。

同じ「営業職」という求人でも、仕事内容や評価制度、教育体制は企業によって異なります。

特に未経験から営業職へ転職する場合は、入社後のミスマッチを防ぐためにも、次のポイントを確認しておきましょう。

「未経験歓迎」だけで選ばない

未経験から営業職を探していると、「未経験歓迎」「営業経験不問」といった求人が目に入りやすくなります。

こうした求人が悪いわけではありません。

重要なのは、なぜその企業が未経験者を採用しているのかを確認することです。

例えば、

・入社後に育成する体制がある
・事業拡大に伴って採用人数を増やしている
・営業経験よりも業界経験や顧客対応経験を重視している

など、未経験者を募集する理由は企業によって異なります。

「自分でも応募できそう」という理由だけで選ぶのではなく、仕事内容や採用背景まで確認しましょう。

誰に何を売る営業なのか確認する

営業求人を見るときは、

「誰に、何を提案する仕事なのか」

を具体的に確認することが大切です。

例えば、同じ法人営業でも、

・中小企業へITサービスを提案する
・メーカーへ部品や設備を提案する
・企業の採用担当者へ人材サービスを提案する

のでは、必要な知識や商談の進め方が異なります。

また、自分が商品やサービスに興味を持てるかも確認しておきたいポイントです。

営業では、顧客に商品の特徴やメリットを説明するだけでなく、相手の課題に合わせて提案する必要があります。

「営業職だから」という理由だけではなく、その会社の商品・サービスを自分が理解し、顧客に提案していけそうかまで考えてみましょう。

新規営業と既存営業の割合を確認する

求人票に「法人営業」「提案営業」などと書かれていても、新規営業と既存営業の割合までは分からない場合があります。

例えば、

・ほぼ新規開拓
・新規と既存が半分ずつ
・既存顧客が中心
・問い合わせがあった顧客への提案が中心

では、日々の仕事内容が大きく変わります。

新規営業の場合は、顧客とどのように接点を作るのかも確認しておきましょう。

電話やメールで自分からアプローチするのか、問い合わせへの対応が中心なのかによっても仕事の進め方は異なります。

求人票だけで分からなければ、面接で確認しても問題ありません。

目標と評価制度を確認する

営業職への転職で見落としたくないのが、目標と評価制度です。

確認したいのは、単純な「ノルマがあるか・ないか」だけではありません。

例えば、

・どのような目標が設定されるのか
・個人目標とチーム目標のどちらが中心なのか
・成果だけでなく行動やプロセスも評価されるのか
・給与や賞与にどのように反映されるのか

などを確認すると、入社後の働き方をイメージしやすくなります。

特にインセンティブ制度がある求人では、金額だけを見るのではなく、基本給とのバランスや支給条件も確認しておきましょう。

「頑張れば稼げる」という言葉だけで判断せず、評価の仕組みを理解しておくことが大切です。

研修・教育体制を確認する

未経験から営業職へ転職する場合は、入社後に仕事を覚えられる環境があるかも重要です。

確認したいのは、

・入社後にどのような研修があるのか
・商品やサービスについて学ぶ機会があるのか
・商談への同行やOJTがあるのか
・独り立ちまでどのような流れになっているのか
・困ったときに相談できる体制があるのか

といった点です。

求人票に「充実した研修制度」と書かれていても、具体的な内容が分からないことがあります。

未経験者をどのように育成しているのか、面接でも確認してみましょう。

営業職に限らず、未経験求人では「応募できるか」だけではなく、仕事内容や教育体制、労働条件などを確認することが重要です。

「未経験転職で20代が選んではいけない求人の特徴」では、未経験求人を見るときに注意したいポイントを詳しく解説しています。

営業求人を比較するときにも共通する内容なので、応募先を決める前にあわせて確認してみてください。



営業職へ転職するか迷っている20代はキャリアのトビラへ

「未経験から営業職に挑戦してみたいけれど、本当に自分に向いているのか分からない」

「営業職にも種類が多く、どの求人を選べばよいのか判断できない」

「営業以外の職種も含めて考えた方がよいのではないか」

このように迷っている場合は、最初から営業職だけに絞って転職活動を進める必要はありません。

大切なのは、営業職へ転職すること自体ではなく、今後のキャリアにつながる選択をすることです。

今の経験から営業職との相性を整理する

未経験から営業職へ転職するときも、これまでの経験がなくなるわけではありません。

接客、販売、事務、サービス業など、一見すると営業とは違う仕事の中にも、

・相手の希望を聞いた経験
・商品やサービスを説明した経験
・目標に向かって行動した経験
・社内外の人と調整した経験

など、営業で活かせる可能性のある経験があります。

一人で考えていると「自分には営業で使える経験がない」と感じることもありますが、これまでの仕事内容を整理することで強みが見えてくる場合があります。

営業以外の職種も含めて比較する

未経験転職では、「転職しやすそうだから」という理由で職種を決めてしまうと、入社後にミスマッチが起こる可能性があります。

営業職に興味があっても、

「なぜ営業をやりたいのか」

「どのような仕事なら自分の強みを活かせそうか」

「どのような働き方を希望しているのか」

を整理したうえで、他の職種とも比較することが大切です。

キャリアのトビラでは、営業職への転職ありきではなく、これまでの経験や希望を整理しながら、20代・第二新卒の方が今後どのような仕事を目指すかを一緒に考えています。

30代のキャリアから逆算して転職先を考える

20代の転職では、「今すぐ入社できる会社」を探すだけではなく、その仕事を経験した先にどのようなキャリアがあるのかも考えておきたいところです。

例えば営業職でも、

「どのような顧客を担当するのか」

「どのような提案経験を積めるのか」

「数年後にどのような役割を目指せるのか」

によって、身につく経験は変わります。

キャリアのトビラでは、30代でどのような働き方やキャリアを実現したいのかを考えながら、現在地からそこへ近づくための選択肢を整理しています。

20代・第二新卒の転職相談に特化し、LINEでの相談、平日夜や土日の相談、応募書類の添削や面接対策、入社後のフォローにも対応しています。

営業職に進むべきか、それとも別の職種を検討した方がよいのか迷っている段階でも、一度キャリアを整理してみることが大切です。



まとめ|「未経験から転職しやすい」だけで営業職を選ばない

営業職は、20代未経験から検討できる職種の一つです。

営業職へ転職する主なメリットとしては、

・未経験から応募できる求人を探しやすい
・幅広いビジネススキルを身につけられる
・成果が評価につながる会社もある
・さまざまな業界で経験を活かせる可能性がある
・その後のキャリアの選択肢を広げられる可能性がある

などが挙げられます。

一方で、

・数字や目標へのプレッシャーを感じることがある
・成果が出ない時期に負担を感じることがある
・営業方法によって仕事内容や働き方が大きく異なる
・会社選びを間違えるとミスマッチになりやすい

といった点には注意が必要です。

営業職を選ぶときに重要なのは、「未経験から転職しやすいか」だけで判断しないことです。

法人営業か個人営業か、新規営業か既存営業か、何を扱うのか、どのように評価されるのかによって、同じ営業職でも仕事内容は大きく変わります。

自分のこれまでの経験や得意なこと、希望する働き方と照らし合わせながら、どのような営業なら自分に合うのかを考えてみましょう。

そして、営業職への転職そのものをゴールにするのではなく、その仕事でどのような経験を積み、30代でどのようなキャリアを目指したいのかまで考えて転職先を選ぶことが大切です。

<この記事から次に読むおすすめ記事>

営業職への転職を考えるときは、「未経験から入社できるか」だけでなく、その会社でどのような経験を積めるのかまで確認することが大切です。

同じ営業職でも、任される仕事や教育体制、評価制度によって、数年後に身につく経験やスキルは変わります。

応募先を選ぶときに、将来のキャリアにつながる環境かどうかも確認したい方は、「20代で『成長できる会社』を選ぶには?求人票だけでは見えない判断基準」もあわせて読んでみてください。

20代が転職先を選ぶときに、求人票の言葉だけでは判断しにくい「成長できる環境」の見極め方を詳しく解説しています。