
警備求人の選び方|20代未経験が仕事内容・夜勤・給与を確認する方法
2026年10月11日 13:48
「警備の求人は未経験でも応募しやすそう」
「正社員として長く働ける仕事なのか知りたい」
このように考えて、警備求人を探している20代の方もいるでしょう。
警備の仕事には、オフィスビルや商業施設を守る施設警備、工事現場で車や歩行者を誘導する交通誘導警備、イベント会場などで人の流れを整える雑踏警備などがあります。
同じ「警備員」の求人でも、働く場所、体力的な負担、勤務時間、収入の仕組みは大きく異なります。
そのため、「未経験歓迎」「高収入」「入社祝い金」といった言葉だけで応募先を決めるのはおすすめできません。
この記事では、警備の仕事内容、20代未経験から応募するときの確認点、求人票の見方、向いている人の特徴を解説します。
30秒でわかるこの記事の結論
警備求人は、警備の種類と配属先によって仕事内容が大きく変わる
未経験から応募できる求人はあるが、入社後の教育だけで仕事が合うとは限らない
給与は月給や日給だけでなく、深夜手当、固定残業代、資格手当、現場がない日の扱いまで確認する
夜勤や24時間勤務では、実働時間、休憩、仮眠、翌日の過ごし方を具体的に聞く
20代は入社しやすさだけでなく、数年後に身につく経験や選べる仕事も考える
警備の仕事は、ただ決められた場所に立っている仕事ではありません。
異常を見落とさず、決められた手順で報告し、利用者や現場の安全を守る責任があります。
応募前に、実際の一日を具体的に想像できるところまで確認することが大切です。
警備求人は仕事内容によって大きく分かれる
警備業務は、警備業法上、施設などを警備する1号業務、交通誘導や雑踏警備を行う2号業務、貴重品などを運ぶ3号業務、身辺警備を行う4号業務に分けられます。
求人を探す20代が比較することの多い仕事は、施設警備、交通誘導警備、雑踏警備です。
まずは、それぞれの違いを確認しましょう。
施設警備
施設警備は、オフィスビル、商業施設、工場、学校、マンションなどで、事故や火災、不法侵入などを防ぐ仕事です。
主な業務には、次のようなものがあります。
出入口での受付や入退館管理
建物内外の巡回
防犯カメラや防災設備の監視
鍵の管理や開館・閉館作業
不審者や異常を発見したときの報告・通報
来館者への案内
屋内勤務が中心の現場もありますが、立哨と呼ばれる立ったままの警戒や、広い建物を歩く巡回が含まれることがあります。
「施設警備だから座って監視できる」とは限りません。
受付対応が多い現場では、利用者への丁寧な説明や接客経験も活かせます。
交通誘導警備
交通誘導警備は、道路工事、建設現場、駐車場などで、車両や歩行者を安全に誘導する仕事です。
屋外で働くことが多いため、暑さや寒さ、雨への対応が必要です。
現場によっては、早朝に集合して移動したり、工事の進み方に合わせて勤務時間が変わったりすることもあります。
求人を見るときは、勤務地として会社の住所だけを確認するのではなく、担当する地域、現場までの移動方法、直行直帰の可否も確認しましょう。
雑踏警備
雑踏警備は、イベント、祭り、スポーツ会場などで、人の流れを整理し、混雑による事故を防ぐ仕事です。
来場者への案内や声かけが多く、周囲の状況を見ながらチームで動く必要があります。
イベント開催日に仕事が集中する求人もあるため、年間を通じた仕事量や、イベントがない時期にどのような業務を担当するのかも確認が必要です。
貴重品運搬警備や身辺警備
現金や貴重品を運ぶ輸送警備、特定の人を危険から守る身辺警備もあります。
ただし、一般的な未経験者向け求人では、施設警備や交通誘導警備ほど多く見かける仕事ではありません。
必要な技能や配置条件も異なるため、「警備なら仕事内容は同じ」と考えず、求人ごとに担当業務を確認してください。
20代未経験でも警備の仕事へ転職できる?
警備業界には、経験不問や学歴不問の求人があります。
入社後に法令や緊急時の対応などを学ぶ教育が行われるため、警備経験がなければ応募できない仕事ばかりではありません。
ただし、未経験歓迎は「誰でも無条件で働ける」「仕事の負担が軽い」という意味ではありません。
警備員になれない条件が法律で定められている
警備業法では、18歳未満の人など、警備業務に就けない条件が定められています。
求人票に年齢不問や幅広い年代が活躍中と書かれていても、法律上の条件がなくなるわけではありません。
応募条件について分からない点がある場合は、採用担当者へ確認しましょう。
入社後の教育がある
警備会社は、警備員に必要な教育を行うことが定められています。
未経験者は、警備業務に必要な法令、事故が起きたときの連絡、応急対応、担当業務の方法などを学んでから現場へ入ります。
求人を比較するときは、「研修あり」という一言だけでなく、次の点を確認してください。
教育を受ける日数と場所
教育期間中の給与
配属後に一人で担当するまでの流れ
現場で困ったときの連絡先
定期的な教育や振り返りの機会
研修内容が丁寧でも、勤務形態や仕事内容が自分に合うとは限りません。
教育体制と仕事の相性は分けて判断しましょう。
接客・報告・確認の経験も活かせる
警備では、体力だけでなく、決められた手順を守ることや、小さな変化に気づくことも求められます。
たとえば、次のような経験は仕事との接点になります。
接客業で利用者へ分かりやすく案内した経験
工場や倉庫で安全確認を続けた経験
介護や福祉の仕事で相手の様子を観察した経験
事務職で記録や報告を正確に行った経験
飲食店で混雑時に周囲と連携した経験
警備経験ではなくても、これまでの行動を具体的に振り返ることで、応募先に伝えられる強みが見つかります。
警備求人で確認したい9つのポイント
警備求人は、同じ職種名でも配属先によって働き方が変わりやすい仕事です。
求人票だけで分からない点は、応募前や面接で確認しましょう。
1.担当する警備の種類
まず、施設警備、交通誘導警備、雑踏警備のどれを担当するのかを確認します。
複数の業務を扱う会社では、応募した職種と実際の配属が同じとは限りません。
「施設警備員募集」と書かれている場合も、受付、巡回、立哨、モニター監視、駐車場誘導の割合まで確認すると、一日の動きを想像しやすくなります。
2.配属先が固定されるか
一つの施設に常駐する求人もあれば、日によって異なる現場へ向かう求人もあります。
固定現場では業務手順や施設の特徴を覚えやすい一方、配属先が変わると通勤時間や仕事内容も変わる可能性があります。
確認したいのは、次のような点です。
配属予定の施設や担当エリア
現場変更の頻度
自宅から遠い現場へ配属される可能性
現場までの交通費
集合場所から現場へ移動する時間の扱い
会社所在地と実際の勤務場所を混同しないようにしましょう。
3.立哨・巡回・座り業務の割合
「モニター監視あり」と書かれていても、一日の大半を座って過ごせるとは限りません。
長時間立つ、階段を使って巡回する、屋外と屋内を行き来するなど、現場ごとに身体への負担は異なります。
面接では「一日の勤務例を教えてください」と質問し、各業務のおおよその時間を聞くと判断しやすくなります。
4.日勤・夜勤・24時間勤務の組み合わせ
警備求人には、日勤のみ、夜勤のみ、日勤と夜勤の交代制、24時間勤務などがあります。
夜勤がある場合は、開始時刻と終了時刻だけでなく、月の夜勤回数、勤務の切り替わり方、夜勤明けの扱いを確認してください。
24時間勤務では、職場にいる時間と実際に働く時間が同じとは限りません。
休憩や仮眠がどの時間帯にあり、緊急対応が入った場合はどうなるのかまで聞きましょう。
5.休日数とシフトの決まり方
「週休2日」と書かれていても、毎週2日休めるとは限らない場合があります。
年間休日数、月の公休日数、希望休の出し方、連休の取りやすさを確認しましょう。
現場の人員が不足したときに休日出勤が発生するのか、発生した場合は振替休日や手当があるのかも重要です。
6.給与の内訳
求人に表示された月給や月収例だけでは、働き方に見合う収入か判断できません。
次の項目を分けて確認してください。
基本給
深夜手当
時間外手当
固定残業代の有無と対象時間
資格手当
現場手当
交通費
賞与や昇給の条件
高い月収例が、夜勤や残業を多く含む金額である場合もあります。
自分が予定している勤務回数で、毎月どの程度になるのかを確認することが大切です。
7.仕事が少ない日の給与
交通誘導警備などでは、天候や工事の状況によって現場が中止になる可能性があります。
日給制の求人では、現場がない日に給与が支払われるのか、別の現場を紹介されるのかを確認しましょう。
「正社員」と書かれていても、月給制とは限りません。
雇用形態、賃金形態、仕事がない日の扱いは別々に見る必要があります。
8.資格取得と手当の条件
警備には、施設警備業務検定、交通誘導警備業務検定、警備員指導教育責任者などの資格があります。
すべての仕事で入社時から資格が必要なわけではありませんが、配置される現場や今後の役割に関わることがあります。
資格取得支援がある場合は、受験費用、講習日の給与、不合格時の費用、合格後の手当まで確認してください。
「資格取得支援あり」だけでは、費用の全額を会社が負担するとは限りません。
9.事故や緊急時の対応体制
警備員は事故を見つけたとき、自分だけで解決するのではなく、決められた手順で報告・連絡し、必要に応じて警察や消防につなぎます。
新人が一人で判断を抱え込まない体制があるかは重要です。
次の点を確認しましょう。
現場の勤務人数
責任者や管制担当者への連絡方法
一人勤務を始める時期
トラブル事例を共有する仕組み
事故が起きたときの補償や会社の対応
仕事の責任を理解したうえで、支える体制も見てください。
「高収入」「入社祝い金」だけで選ばない
警備求人では、高い日給、即日勤務、入社祝い金、寮完備などが大きく表示されることがあります。
早く働き始めたい人にとって魅力的な条件ですが、長く働ける求人かどうかは別の問題です。
月収例の勤務条件を確認する
月収例を見るときは、その金額に必要な勤務日数、夜勤回数、残業時間、資格を確認しましょう。
夜勤を増やせば収入が上がっても、生活リズムが崩れ、長く続けるのが難しくなることがあります。
比較するときは最高額ではなく、自分が無理なく働ける勤務条件での収入を基準にしてください。
祝い金の支給条件を確認する
入社祝い金には、一定期間の在籍、所定回数の勤務、複数回に分けた支給などの条件が設けられている場合があります。
支給時期と条件を確認せず、すぐに受け取れると考えないようにしましょう。
祝い金は一度だけですが、仕事内容と勤務条件は入社後も続きます。
求人の注意点をまとめて確認したい方は、「未経験転職で20代が選んではいけない求人の特徴」もあわせて参考にしてください。
警備の仕事に向いている人
警備に向いているかは、体力があるかだけでは判断できません。
安全を守る仕事だからこそ、地道な確認を続けられるかが重要です。
決められた手順を守れる人
警備では、異常が起きていない時間にも、巡回、監視、記録を正確に続けます。
自己流で省略せず、決められた方法を守れる人は仕事に取り組みやすいでしょう。
小さな変化に気づける人
いつもと違う物の置かれ方、設備の表示、利用者の動きなど、小さな変化が事故の予防につながることがあります。
集中力を保ち、気づいたことを報告できる姿勢が必要です。
落ち着いて連絡できる人
トラブルが起きたときは、慌てて単独で動くのではなく、状況を確認し、責任者へ正確に伝えることが大切です。
分からないことを確認し、チームで対応できる人に向いています。
利用者へ丁寧に対応できる人
施設警備やイベント警備では、道案内、受付、注意喚起など、人と接する場面があります。
強い態度で制止するだけではなく、相手に伝わる言葉を選べることも必要です。
警備の仕事を慎重に考えたい人
次に当てはまる場合は、応募先を限定せず、ほかの仕事も含めて比較した方がよいでしょう。
夜勤をすると体調を崩しやすい
長時間立つことや屋外勤務に不安がある
勤務地が変わる働き方を避けたい
単調に感じる時間が長いと集中を保ちにくい
緊急時の責任に大きな不安がある
土日祝日を毎週休みたい
ただし、これらは警備業界全体が合わないと決める条件ではありません。
施設や業務によって働き方は異なるため、夜勤のない施設警備、固定現場、接客の多い現場なども比較できます。
一方で、希望に合う求人が少ない場合は、警備だけに絞らず、これまでの経験を活かせる別の職種も検討してみましょう。
20代は入社後に積める経験まで確認する
未経験から始めやすいことは、仕事を選ぶ理由の一つになります。
しかし、20代の転職では、採用されやすさだけでなく、その会社で数年間働くことで何ができるようになるかも重要です。
警備の仕事を続ける場合は、現場経験を積んだ後に、資格取得、班長や現場責任者、新人教育、管制業務などへ役割を広げられる会社もあります。
会社によっては、設備管理や防災に関する知識を身につける機会もあります。
求人や面接では、次のように確認してみてください。
入社1年目に任される業務
資格取得後に担当できる仕事
現場責任者になるまでの流れ
現場以外の仕事へ進んだ事例
評価や昇給に反映される行動
30代になったときに、現場業務を続けたいのか、人をまとめたいのか、別の仕事にも活かせる経験を増やしたいのかを考えると、会社選びの基準が明確になります。
警備求人が自分に合うか迷っている20代へ
警備の仕事に興味があっても、夜勤や立ち仕事を続けられるか、ほかの職種も見た方がよいのか、一人では判断しにくいことがあります。
「キャリアのトビラ」は、20代・第二新卒の転職活動に特化した転職エージェントです。
これまでの仕事で担当したこと、得意だった行動、希望する生活や働き方を整理し、警備を含めて今後の選択肢を一緒に考えます。
仕事内容を確認したうえで応募先を検討し、書類添削や面接対策までお手伝いします。
「未経験から正社員を目指したいが、職種を一つに決めきれない」という方も、キャリアのトビラへご相談ください。
まとめ
警備求人を選ぶときは、施設警備、交通誘導警備、雑踏警備などの違いを理解することから始めましょう。
同じ警備員でも、配属先、立哨や巡回の割合、勤務時間、休日、給与の内訳、現場の変更頻度によって働き方は大きく変わります。
未経験歓迎という言葉だけで判断せず、一日の勤務例を聞き、自分が無理なく続けられるかを確認してください。
20代は、入社しやすさだけでなく、数年後にどのような経験や資格が残るかまで考えることが大切です。
警備が合わないと決めつける必要はありませんが、警備だけに絞る必要もありません。
自分の経験と希望条件を整理し、ほかの職種と比較したうえで応募先を選びましょう。
<この記事から次に読むおすすめ記事>
警備の仕事に興味はあるものの、自分に合う仕事なのか判断しきれない方は、
「20代で仕事が向いていないと感じたら?転職前に確認すべきこと」もあわせて読んでみてください。
