
カウンセラー求人の選び方|20代未経験が仕事内容・資格・営業要素を確認する方法
2026年10月13日 15:14
「人の悩みを聞き、支えられるカウンセラーの仕事に転職したい」
「未経験から応募できるカウンセラー求人には、どのような仕事があるのだろう」
カウンセラーと呼ばれる仕事には、心理、医療、福祉、教育、キャリア、スクール、美容など、さまざまな分野があります。
心理状態を専門的に評価して支援する仕事もあれば、進学や転職の相談を受けながらサービスを提案する仕事もあります。
そのため、「人の話を聞く仕事がしたい」という理由だけで求人を選ぶと、入社後に営業目標や事務作業の多さを知り、想定との違いを感じることがあります。
この記事では、カウンセラー求人の種類、資格の必要性、未経験者が活かせる経験、求人票と面接で確認すべきポイントを解説します。
30秒でわかるこの記事の結論
カウンセラー求人を選ぶときは、職種名よりも「誰の、どのような悩みに対して、何を提供する仕事か」を確認してください。
特に重要なのは、次の点です。
心理、医療、教育、キャリアなどの分野
必須資格と歓迎資格
相談対応と営業・事務業務の割合
個人目標や売上目標の有無
一人で判断する範囲と相談体制
入社後の研修や事例検討の機会
正社員、契約社員、非常勤などの雇用形態
公認心理師やスクールカウンセラーなど、専門的な知識と資格が重視される仕事があります。
一方、キャリアアドバイザー、スクールカウンセラー、美容カウンセラーなど、企業によっては未経験から応募できる仕事もあります。
ただし、同じ「カウンセラー」という名前でも、相談支援が中心とは限りません。仕事内容と評価基準まで確認して選びましょう。
カウンセラー求人にはどのような種類がある?
カウンセラーは、特定の職業だけを指す言葉ではありません。
求人サイトで検索すると、対象者、相談内容、提供するサービスが異なる仕事が同時に表示されます。
まずは主な種類を整理しましょう。
心理カウンセラー・心理職
心理職は、医療機関、福祉施設、相談機関、企業などで、心理的な支援を必要とする人の相談、心理状態の把握、関係者への助言などを行います。
厚生労働省によると、公認心理師は、心理状態の観察・分析、相談・助言、関係者への援助、心の健康に関する教育などを行う専門職です。
医療機関や福祉施設の求人では、公認心理師や臨床心理士などを応募条件にしていることがあります。
「心理カウンセラー」という民間資格を取得すれば、すべての心理職求人へ応募できるわけではありません。
求人票に書かれた資格名、実務経験、心理検査の経験などを具体的に確認してください。
スクールカウンセラー
スクールカウンセラーは、学校で児童・生徒、保護者、教職員の相談に対応します。
いじめ、不登校、家庭環境、友人関係などに関わることがあり、相談者だけでなく、学校や関係機関と連携して支援する力が必要です。
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、公認心理師や臨床心理士の資格が必要とされることが一般的だと説明されています。
自治体や学校による任用では、勤務日数や契約期間が限られる求人もあります。
資格だけでなく、雇用形態、担当校数、勤務時間、相談記録の作成、緊急時の連携体制も確認しましょう。
キャリアカウンセラー・キャリアアドバイザー
キャリア分野では、求職者、学生、社員などから仕事や進路に関する相談を受けます。
勤務先としては、人材紹介会社、人材派遣会社、学校、公共機関、企業の人事部門などがあります。
相談者の希望を聞くだけでなく、求人情報の提供、応募書類の確認、面接準備、企業との連絡、セミナー運営などを担当する場合があります。
人材紹介会社では、面談数、応募数、入社決定数などの目標を持つこともあります。
「人を支援できる仕事」という面だけでなく、企業と求職者の間を調整し、採用決定へ進める仕事であることも理解しておきましょう。
なお、「キャリアコンサルタント」と名乗るには国家資格と登録が必要です。
一方、企業が使用する「キャリアアドバイザー」「キャリアカウンセラー」という職種名では、必須資格を設けていない求人もあります。
スクール・進学カウンセラー
専門学校、大学、資格スクール、学習サービスなどで、入学や受講を検討する人へ説明や相談対応を行う仕事です。
希望や目標を聞き、講座、学科、学習計画などを案内します。
相談対応という名前でも、説明会への参加者を増やすこと、入学や受講の申し込みにつなげることが仕事の目的になる場合があります。
個人目標、問い合わせ対応件数、入学率、契約件数などが評価対象になる可能性があります。
教育への関心だけでなく、提案や数字への向き合い方も考えておきましょう。
美容カウンセラー
美容クリニックやサロンなどで、利用者の悩みや希望を聞き、施術やサービスを案内する仕事です。
受付、予約管理、契約手続き、会計、アフターフォローなどを担当することもあります。
医師や看護師が行う医療行為とは役割が異なります。
美容に関する説明だけでなく、契約の提案、売上目標、追加サービスの案内が含まれる求人もあるため、「相談に乗る仕事」という印象だけで選ばないことが大切です。
企業内の相談・支援職
企業内では、従業員のキャリア、職場への適応、健康に関する相談を受ける仕事があります。
ただし、求人によって、人事、労務、研修、産業保健などの業務と兼務することがあります。
相談だけを担当する求人は限られるため、業務全体の中で相談対応が占める割合を確認しましょう。
心理的な不調に関わる場合は、産業医、公認心理師、保健師などの専門職へつなぐ判断も必要です。
カウンセラーになるには資格が必要?
必要な資格は、働く分野と担当業務によって異なります。
「カウンセラー」という職種名だけでは、資格の必要性を判断できません。
公認心理師は登録が必要な国家資格
公認心理師は、法律に基づく国家資格です。
公認心理師として働くには、所定の受験資格を満たして試験に合格し、登録を受ける必要があります。
心理系の大学を卒業していない人が、短期間の講座を受けるだけで取得できる資格ではありません。
医療や福祉、教育分野の心理職を目指す場合は、求人を探す前に必要な履修科目、実務経験、資格取得までの経路を確認してください。
制度の詳細は、厚生労働省の「公認心理師」で確認できます。
キャリアコンサルタントも名称独占の国家資格
キャリアコンサルタントと名乗るには、試験などの要件を満たし、名簿への登録を受ける必要があります。
厚生労働省の「job tag」では、試験の受験資格として、一定の実務経験や養成講習の修了などが案内されています。
ただし、人材会社のキャリアアドバイザー求人では、国家資格を必須にしていない場合があります。
資格の有無だけで仕事内容を判断せず、求人紹介、企業対応、数値目標などの業務も確認しましょう。
民間資格は求人の応募条件と一致するとは限らない
カウンセリングに関する民間資格は複数あります。
学習を通じて知識を得ることには意味がありますが、資格名が似ていても、公認心理師や臨床心理士を必須とする求人の条件を満たせるとは限りません。
資格講座へ申し込む前に、実際の求人を複数確認し、希望する仕事で求められている資格を調べましょう。
「資格を取れば転職できる」と考えるのではなく、資格取得に必要な期間と費用、対象求人、実務経験との関係を確認することが大切です。
無資格・未経験から応募できる求人もある
スクールカウンセラー、美容カウンセラー、キャリアアドバイザーなど、企業独自の職種名では、未経験者を募集する求人があります。
このような求人では、専門的な心理支援よりも、相談内容の整理、サービス説明、提案、契約手続き、顧客管理などを担当することがあります。
無資格で応募できることと、簡単な仕事であることは同じではありません。
扱う相談の範囲、判断に迷った場合の連携先、営業目標を確認してください。
未経験の20代が活かせる経験
未経験可のカウンセラー求人では、「人の話を聞くのが好き」という気持ちだけでなく、これまでの仕事でどのように人と関わったかを伝える必要があります。
職種名が違っても、次のような経験を活かせることがあります。
接客・販売経験
接客や販売では、相手の希望を聞き、状況に合う商品やサービスを説明します。
質問を通じて要望を整理した経験、複雑な内容を分かりやすく説明した経験、申し送りを行った経験などは、相談・提案職でも活かせます。
ただし、商品を販売した経験を心理支援の経験として扱うことはできません。
応募先で担当する相談の範囲を理解し、共通する行動だけを具体的に伝えましょう。
営業経験
営業では、顧客の課題を聞き、提案し、契約後も関係を維持します。
キャリアアドバイザー、スクールカウンセラー、美容カウンセラーなど、相談と提案の両方を担う仕事では営業経験を活かしやすい場合があります。
一方、売ることだけを優先した経験ではなく、相手の状況を踏まえて提案を変えたことや、できないことも説明した経験が重要です。
事務・調整経験
カウンセラー求人では、面談以外にも、予約管理、記録作成、関係者への連絡、進捗管理などを行います。
事務職で正確に記録した経験、複数の日程を調整した経験、個人情報を慎重に扱った経験は、支援業務を安定して進めるために役立ちます。
教育・後輩指導経験
新人教育、アルバイト指導、学習支援などの経験も、相手に合わせて説明する力として活かせます。
一方的に教えたことではなく、理解度を確認し、説明方法を変えた経験を整理しましょう。
カウンセラー求人で確認したい8つのポイント
カウンセラーという名称から仕事内容を想像せず、求人票と面接で実態を確認してください。
1.相談相手と相談内容
誰から、どのような相談を受けるのかを確認します。
求職者、学生、患者、利用者、従業員では、必要な知識と対応範囲が異なります。
心理的な不調、進路、転職、入学、美容など、扱うテーマを具体的に見ましょう。
2.相談対応以外の業務
一日のうち、相談対応が占める割合を確認します。
電話営業、集客、求人紹介、契約手続き、記録、受付などを兼務する場合があります。
相談だけをする仕事だと思って応募すると、入社後のギャップにつながります。
3.個人目標と評価基準
キャリア、スクール、美容分野では、面談数、契約数、売上などが評価に含まれることがあります。
目標があること自体で悪い求人とは判断できません。
ただし、相談者に合わない提案を断れる環境か、支援の質をどのように評価するかを確認しましょう。
4.必要資格と取得時期
必須資格、歓迎資格、入社後に求められる資格を分けて確認します。
取得見込みで応募できるのか、登録まで必要なのか、資格取得支援があるのかも確認してください。
民間資格を持っている場合は、応募条件に該当するかを企業へ確認しましょう。
5.研修と相談体制
人の人生や健康に関わる相談を、一人の判断だけで進めることは危険です。
入社後の研修、面談への同席、事例検討、上司や専門職への相談体制を確認してください。
対応できない相談をどこへつなぐのかも重要です。
6.一人あたりの担当件数
面談の質は、担当人数や事務作業量にも影響されます。
一日の面談件数、継続して担当する人数、面談後の記録時間、営業時間外の連絡対応を確認しましょう。
担当件数が多い場合は、チームで支援するのか、一人で進めるのかも聞いてください。
7.雇用形態と勤務日数
心理・教育分野では、非常勤や年度ごとの契約などの求人もあります。
正社員を希望している場合は、職種名だけでなく、契約期間、更新条件、勤務日数、社会保険の加入条件を確認しましょう。
複数の勤務先を掛け持ちする働き方が一般的な職場もあるため、自分が希望する収入と働き方に合うかを考える必要があります。
8.数年後に積める経験
20代の転職では、入社直後にカウンセラーと名乗れるかだけでなく、その後どのような専門性を身につけられるかを考えましょう。
特定分野の相談経験を深めるのか、チーム管理、研修、採用、人事などへ役割を広げるのかによって、選ぶ求人は変わります。
30代になったときに担当したい仕事から逆算し、必要な経験を積めるかを確認してください。
カウンセラー求人で注意したい表現
求人の魅力的な言葉だけで判断せず、実際の業務や条件に置き換えて確認することが大切です。
「人に寄り添う仕事」
人に寄り添うことは重要ですが、それだけでは仕事内容を説明していません。
相談後に求人、講座、施術などを提案するのか、心理検査や支援計画を作成するのかによって仕事は異なります。
具体的な成果物と一日の流れを確認しましょう。
「未経験からプロを目指せる」
未経験者向け研修があっても、医療や教育分野の専門資格に代わるものとは限りません。
研修期間、内容、誰が指導するのか、修了後に担当できる相談の範囲を確認してください。
「ノルマなし」
ノルマがなくても、目標、評価指標、チーム予算などが設けられている場合があります。
面接では、どのような行動や成果が評価されるのかを質問しましょう。
「高収入を目指せる」
固定給ではなく、契約数や売上に応じたインセンティブが含まれる可能性があります。
求人に記載された年収例だけでなく、基本給、手当、賞与、インセンティブの条件を分けて確認してください。
カウンセラー求人が向いている人
カウンセラー求人に向いているのは、話を聞くことが好きな人だけではありません。
次のような行動を続けられる人が適性を発揮しやすいでしょう。
相手の話を決めつけずに確認できる
必要な情報を整理して記録できる
自分で対応できない範囲を判断できる
守秘義務や個人情報の管理を守れる
感情だけでなく事実に基づいて考えられる
必要に応じてほかの専門職と連携できる
継続して知識を学べる
相談者を一人で救うことが仕事ではありません。
自分の役割と限界を理解し、必要な支援先へつなげることも大切な仕事です。
カウンセラー以外の仕事も比較した方がよい人
「人を支えたい」という希望は、カウンセラー以外の仕事でも実現できる場合があります。
人の役に立てれば職種にはこだわらない人
人を支援する仕事には、人材業界、カスタマーサクセス、教育、福祉、営業、事務などもあります。
相談を受けることだけでなく、課題を解決する、手続きを支える、継続利用を支援するという関わり方もあります。
職種名から決めるのではなく、自分がどのような方法で人と関わりたいかを整理しましょう。
職種名にこだわらず、自分が仕事で重視したいことから選択肢を広げたい方は、
「やりたい仕事がない20代の転職活動|職種選びで失敗しない方法」もあわせて読んでみてください。
心理職に必要な進学や資格取得が難しい人
公認心理師などを目指すには、定められた教育課程や実務の要件があります。
必要な期間と費用を確認したうえで、進学するか、現在の経験から目指せる別の支援職を選ぶかを考える必要があります。
資格を諦めるべきという意味ではありません。
今すぐ転職する方法と、中長期で資格取得を目指す方法を分けて考えましょう。
営業要素を避けたい人
キャリア、スクール、美容分野のカウンセラー求人では、提案や契約に関する仕事を含むことがあります。
相談だけをしたい人は、売上目標の有無だけでなく、勤務先が何を成果としているかを確認してください。
提案業務に抵抗がある場合は、相談支援の専門職を目指すのか、事務や運営から人を支えるのかを考える必要があります。
カウンセラーの仕事に興味がある20代へ
「カウンセラー」という名前の求人には、専門的な心理支援を行う仕事から、相談を通じてサービスを提案する仕事まであります。
仕事内容を理解せずに応募すると、「相談中心だと思っていたのに営業が多かった」「希望する心理支援には資格が必要だった」という違いが生まれる可能性があります。
「キャリアのトビラ」は、20代・第二新卒の転職に特化した転職支援を行っています。
カウンセラーという職種名にこだわるべきか迷っている方や、人を支援できる一般企業の仕事も比較したい方には、これまでの経験と希望を整理し、現実的な選択肢を一緒に考えます。
相談対応、提案、調整などのうち、自分がどの仕事にやりがいを感じるのかを確認し、30代のキャリアにつながる職種を検討することを大切にしています。
カウンセラーを目指すか、別の支援職を選ぶか迷っている方は、「キャリアのトビラ」へご相談ください。
まとめ
カウンセラー求人には、心理、教育、キャリア、スクール、美容、企業内相談など、さまざまな仕事があります。
求人を選ぶときは、職種名の印象ではなく、次の点を確認しましょう。
相談相手と相談内容
必要な資格と実務経験
相談対応以外の業務
営業目標や評価基準
研修と専門職への相談体制
一人あたりの担当件数
雇用形態と契約期間
数年後に積める経験
心理職などの専門分野を目指す場合は、希望だけでなく、資格取得までの経路を確認する必要があります。
未経験から応募できる仕事では、接客、営業、事務、教育などの経験を整理し、相談と提案の両方を担えるかを考えましょう。
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