
転職相談では何を話す?20代が相談前に整理することと相談後の判断
2026年10月19日 12:47
「転職について相談したいけれど、希望する仕事がまだ決まっていない」
「職歴が短く、相談しても紹介できる求人がないと言われそうで不安」
「今の会社を辞めるべきか迷っている段階でも相談できるのだろうか」
転職相談というと、希望職種や年収を伝え、求人を紹介してもらう場面を想像する人が多いかもしれません。
しかし、転職すると決めていない段階でも、現在の悩み、これまでの経験、次の仕事で変えたいことを整理するために相談できます。
最初から志望動機やキャリアプランを完成させる必要はありません。
一方で、「自分に向いている仕事を決めてほしい」と判断をすべて相手へ任せると、勧められた求人が自分に合うか判断できなくなります。
転職相談を活かすには、完成した答えではなく、現在わかっていることと、わからないことを伝える準備が大切です。
この記事では、20代が転職相談で話せること、相談前に用意したいメモ、相談相手へ確認したい質問、相談後に求人や助言を判断する方法を解説します。
30秒でわかるこの記事の結論
転職相談では、希望職種が決まっていなくても、次の内容を話せます。
今の仕事で困っていること
転職すべきか迷っている理由
これまで担当した仕事
比較的続けやすかったこと、負担だったこと
次の仕事で変えたい条件
興味はあるが実態がわからない仕事
書類、求人選び、面接に関する不安
転職活動を始める時期
相談前は、立派な自己PRを作るより、次の4点をメモしましょう。
現在の仕事内容
転職を考えたきっかけ
次の仕事で変えたいこと
相談して確認したいこと
相談後は、紹介された求人へすぐ応募するのではなく、「なぜこの仕事を提案されたのか」「希望と異なる点は何か」「数年後にどのような経験を積めるか」を確認してください。
相談相手の意見は、転職先を決める答えではなく、自分で判断するための材料として扱いましょう。
転職相談はどの段階で利用できる?
転職相談は、求人へ応募する直前だけに行うものではありません。
悩みの段階によって、相談する目的を変えられます。
転職するか迷っている段階
今の会社へ残るか、転職活動を始めるか決めていない段階でも相談できます。
この段階では、転職を勧めてもらうことより、現在の問題を分けることが重要です。
たとえば、「仕事が合わない」という悩みには、次のような可能性があります。
仕事内容そのものが合わない
現在の配属や担当業務が合わない
上司との関係や指示方法が負担になっている
業務量や勤務時間に問題がある
評価方法に納得できない
今後積める経験が希望と異なる
問題が職場固有のものなら、異動や業務調整で改善できる場合があります。
仕事内容や会社の仕組みそのものが原因なら、転職を検討する理由になります。
やりたい仕事がわからない段階
職種が決まっていなくても、相談できないわけではありません。
これまでの仕事で行ってきたこと、続けやすかった行動、避けたい働き方を整理すると、候補となる仕事を考えられます。
「向いている仕事を教えてください」と結論だけを求めるのではなく、自分の経験がどの仕事とつながる可能性があるのかを確認しましょう。
やりたい仕事がない場合の考え方は、「20代でキャリアがわからない人へ|転職前に整理すべき3つの軸」もあわせて参考にしてください。
求人を見ても応募先を選べない段階
求人サイトを見ているものの、どれも同じに見える場合は、仕事選びの基準が曖昧な可能性があります。
相談では、仕事内容、応募条件、勤務地、給与、休日、教育体制などをどの順番で見るか整理できます。
興味を持った求人があるなら、求人票を相談時に共有すると、具体的な話を進めやすくなります。
書類や面接で止まっている段階
応募しても書類選考を通過しない場合は、応募条件と経験の一致、職務経歴書の具体性、応募先の偏りを確認します。
面接で不採用が続く場合は、話し方だけでなく、転職理由、志望動機、応募先選びの一貫性を見直す必要があります。
相談するときは、提出した書類や、面接で聞かれた質問を用意しましょう。
結果だけを伝えるより、どの段階で進まないのかがわかると、改善点を考えやすくなります。
転職相談で話せる主な内容
相談内容を一つに絞る必要はありません。
ただし、自分が今回の相談で何を持ち帰りたいか決めておくと、話が広がりすぎるのを防げます。
今の会社に残るか転職するか
転職を考えた理由と、現職で改善できる可能性を分けて話します。
次のような内容を伝えましょう。
いつごろから転職を考えたか
どのような場面で辞めたいと感じるか
状況を変えるために試したこと
今後も同じ状態が続く見込みか
現職で積める経験はあるか
転職した場合に変えたいこと
「辞めるべきですか」と判断を委ねるだけでなく、残る場合と転職する場合の利点・注意点をそれぞれ確認してください。
自分の経験を活かせる仕事
20代では、わかりやすい実績や専門資格がないと感じる人もいます。
その場合も、日常的に行っていた仕事を具体化できます。
顧客の要望を聞いて提案した
数字や在庫を管理した
複数の予定を調整した
新人へ仕事を説明した
ミスを減らすために手順を変えた
忙しい場面で優先順位を判断した
相談相手には、「この経験はどの仕事で活かせる可能性がありますか」「応募先へ伝えるなら、どの部分を具体化すべきですか」と聞いてみましょう。
ただし、似た行動の経験があることと、希望職種の実務経験があることは同じではありません。
活かせる点と、新しく学ぶ必要がある点を分けることが大切です。
未経験職種へ転職できる可能性
未経験転職について相談するときは、職種名だけでなく、なぜその仕事に関心があるかを伝えます。
仕事内容をどの程度理解しているか、これまでの経験との接点はあるか、事前に必要な学習は何かを確認しましょう。
「20代なら未経験でも何にでもなれる」という前提で考えるのではなく、現在の経験、希望地域、求人の応募条件から現実的な進み方を検討します。
希望職種へ直接移るのが難しい場合は、必要な経験を積める別の仕事を経由する方法もあります。
希望条件と求人の現実
給与、勤務地、休日、残業、リモートワーク、転勤などの希望も相談できます。
希望条件をすべて伝えること自体は問題ありません。
そのうえで、絶対に必要な条件と、仕事内容や今後のキャリアによって調整できる条件を分けます。
希望する地域や職種で、どのような求人があるのかを確認し、条件が厳しすぎる場合は、何を変えると選択肢が広がるかを聞きましょう。
転職活動の進め方
初めての転職では、応募書類、求人への応募、面接、退職手続きなどの順番がわからないことがあります。
相談では、現在の仕事と両立できる活動量、入社希望時期、面接へ対応できる時間を伝えます。
一度に何社程度の選考を管理できるか、書類作成にどのくらい時間を確保できるかも考えましょう。
急いで応募数を増やすのではなく、自分が継続できる計画を立てることが大切です。
応募書類と面接
職務経歴書では、何を書けばよいかだけでなく、応募先が求める経験とどうつなげるかを相談できます。
面接では、転職理由、志望動機、自己PRを別々の模範回答として作るのではなく、話の一貫性を確認します。
実際の経験に基づいて、何を担当し、どう行動し、何を身につけたかを伝えられる状態を目指しましょう。
転職相談の前に作る5分メモ
相談前に完璧な資料を作る必要はありません。
次の4項目を箇条書きにするだけでも、話を始めやすくなります。
1.現在の状況
現在の雇用形態、職種、勤続期間、主な仕事内容を短くまとめます。
離職中の場合は、退職時期と現在の活動状況も書きます。
会社名や職種名だけでは仕事の中身が伝わらないため、日常的に担当している業務を2~3個挙げましょう。
2.転職を考えたきっかけ
きれいな転職理由へ変換せず、本音に近い内容を書きます。
たとえば、次のような形です。
残業が続き、生活時間を確保できない
担当業務が変わらず、今後積める経験が見えない
評価基準がわからず、改善点を確認できない
接客経験を活かしながら別の働き方へ移りたい
不満を書くことが悪いのではありません。
何が起きており、何を変えたいのかを分けることが重要です。
3.次の仕事で希望すること
希望職種が決まっていなくても、働き方や仕事内容への希望は書けます。
人と直接関わる仕事は続けたい
夜勤を避けたい
数字を使う仕事に挑戦したい
土日休みを希望する
転居を伴う転勤は難しい
数年後に後輩育成や業務改善を経験したい
すべてを必須にせず、譲れない条件と相談できる条件に分けてください。
4.今回確認したいこと
相談後に何がわかれば前へ進めるかを書きます。
転職を始めるべき状況か整理したい
経験を活かせる職種を知りたい
未経験職種を目指す場合の難しさを知りたい
希望条件に合う求人があるか確認したい
職務経歴書の不足点を知りたい
面接で伝わりにくい原因を確認したい
質問を一つに絞れなくても構いません。
最も困っていることから優先順位をつけましょう。
転職相談で本音をどう伝える?
相談では、企業の面接のように自分をよく見せる必要はありません。
ただし、感情だけを伝えると、問題の原因や希望が共有されにくくなります。
事実・感じていること・希望を分ける
たとえば、「会社の評価がおかしい」と感じている場合は、次のように分けます。
事実:担当業務が増えたが、評価基準や昇給条件の説明がない
感じていること:今後何を改善すれば評価されるのかわからず、不安を感じる
希望:役割や成果について定期的に確認できる環境で働きたい
このように整理すると、次の会社で確認すべき評価制度や面接での質問も見えてきます。
話しにくい経歴を隠さない
短期離職、空白期間、転職回数、面接での不採用など、話しにくいこともあります。
しかし、相談時に隠すと、実際の応募条件に合わない提案や、不十分な選考対策につながります。
事実を作ったり、在籍期間を変えたりせず、当時の状況と現在考えていることを伝えましょう。
相談相手がその情報をどのように扱うか不安な場合は、個人情報の取り扱いや企業へ共有される範囲を確認してください。
わからないことは「わからない」と伝える
希望職種、適正年収、将来像が決まっていなくても問題ありません。
何がわからないのかを具体化します。
「やりたい仕事がわからない」なら、「現在の接客経験を続けたいのか、別の仕事に移りたいのか判断できない」と伝える方法があります。
曖昧な状態を隠すより、迷っている点を相談のテーマにしましょう。
転職相談で確認したい質問
相談相手から話を聞くだけでなく、提案の理由や支援範囲を質問してください。
なぜその仕事を提案したのか
求人や職種を提案されたら、自分のどの経験とつながるのかを確認します。
「20代だから」「未経験歓迎だから」だけでは、個別の提案理由として十分ではありません。
仕事内容との接点、応募条件との一致、入社後に活かせる経験を聞きましょう。
希望と異なる点は何か
すべての条件が一致する求人は多くありません。
希望と異なる点を先に確認すると、自分が調整できる範囲か判断できます。
給与、休日、勤務地だけでなく、仕事の目標、顧客、配属、転勤、勤務方法なども確認してください。
選考で確認されやすい点は何か
企業が何を確認する可能性があるかを聞き、準備する内容を決めます。
ただし、「この回答を暗記すれば受かる」という考え方ではなく、自分の経験から説明するための材料を整理しましょう。
経歴上の懸念点がある場合は、隠し方ではなく、事実に基づいてどう説明するかを相談します。
どこまで支援を受けられるか
転職相談を提供するサービスによって、支援範囲は異なります。
求人紹介、書類添削、面接対策、企業との日程調整、条件確認、入社後のフォローなど、何を利用できるか確認します。
相談相手が転職エージェントの場合は、紹介できる求人の地域や職種、対象となる経歴も聞いておきましょう。
転職しない方がよい可能性はあるか
転職を前提に話が進んでいると感じたら、現職に残る選択や、経験を積んでから動く選択についても質問します。
転職によって改善できることと、転職しても変わらない可能性があることを分けて考えましょう。
相談相手の助言や求人提案を判断する方法
転職相談では、相手との相性だけでなく、提案の根拠を確認します。
話を十分に聞いたうえで提案しているか
現在の仕事内容や希望を確認する前に、多くの求人を勧められた場合は、なぜ自分に合うと考えたのか質問しましょう。
希望どおりの求人だけを出すことが、必ずしもよい提案とは限りません。
別職種を提案する場合でも、経験との接点や注意点が説明されているかが重要です。
良い面だけでなく難しさも説明しているか
未経験転職、年収アップ、働き方の変更には、それぞれ難しさや条件があります。
魅力だけでなく、求められる経験、選考の難易度、入社後の仕事、条件が変わる可能性も説明されているか確認します。
「20代なら大丈夫」「未経験でも簡単」といった言葉だけで判断しないようにしましょう。
応募や決断を急がせていないか
求人には募集期限や採用状況があるため、一定の期限が示されることはあります。
しかし、仕事内容や条件を十分に確認できていない状態で応募や内定承諾を急かされる場合は、判断に必要な時間と情報を求めましょう。
紹介された求人へ必ず応募する必要はありません。
自分で選ぶ余地が残っているか
相談の目的は、相手に転職先を決めてもらうことではありません。
複数の選択肢、それぞれの利点と注意点、提案の理由を確認し、自分で選べる状態を作ります。
意見が合わない場合も、すぐに相手が間違っていると判断せず、どの情報や優先順位が違うのかを確認しましょう。
転職相談の後に行うこと
相談を受けただけで満足せず、得られた情報を次の行動へつなげます。
わかったことと未確認のことを分ける
相談後に、次の3つを書き出します。
新しくわかったこと
自分の考えが変わったこと
まだ確認できていないこと
相談中にすべてを決める必要はありません。
不明点が残った場合は、追加で質問する、求人を調べる、別の立場の人へ相談するなど、確認方法を決めます。
紹介された求人を同じ基準で比較する
担当者の説明がわかりやすくても、求人票を自分で確認します。
仕事内容、応募条件、給与、勤務時間、休日、勤務地、研修、評価、今後のキャリアを同じ順番で比べましょう。
提案された順番や、担当者が強く勧めたかどうかだけで優先順位を決めないようにします。
次の行動を一つ決める
相談後の行動は、必ずしも求人への応募ではありません。
現職で異動や業務調整を相談する
職務経歴書の下書きを作る
興味のある職種を調べる
紹介された求人を比較する
家族と生活への影響を話し合う
条件に合う求人へ応募する
現在の段階に合う行動を一つ決め、相談前と同じ状態へ戻らないようにしましょう。
転職エージェントへ相談する前に知っておきたいこと
転職エージェントは、求人紹介と転職活動の支援を行うサービスです。
転職について話を聞いてもらうだけの相談窓口とは、目的や支援範囲が異なる場合があります。
紹介できる求人や対象者はサービスによって異なる
転職エージェントごとに、得意な年代、職種、業界、地域、経験層が異なります。
相談した結果、希望に合う求人を紹介できない場合もあります。
求人を紹介されなかったことだけで、転職できないと決まったわけではありません。
別のサービス、求人サイト、ハローワークなども含めて探す方法があります。
相談だけできるかは事前に確認する
転職を決めていない段階で利用できるか、求人紹介を受けずに相談できるかは、サービスによって異なります。
登録前に対象者と利用方法を確認しましょう。
転職エージェントへの相談時期に迷っている方は、
「転職エージェントに相談だけしてもいい?20代が登録前に知るべきこと」も参考にしてください。
労働問題や心身の不調は別の専門窓口も利用する
転職エージェントは、労働問題の法的な判断や治療を行う機関ではありません。
解雇、雇止め、賃金、配置転換、いじめ・嫌がらせなどの相談は、内容に応じて労働局などの専門窓口を利用します。
厚生労働省の「総合労働相談コーナー」では、労働問題に関する相談窓口が案内されています。
心身の不調がある場合は、転職活動を急ぐより、医療機関などへ相談し、安全と健康を優先してください。
転職について一人で整理しにくい20代へ
「キャリアのトビラ」は、20代・第二新卒の転職活動に特化した転職エージェントです。
転職するか決めていない方や、希望職種が明確ではない方には、これまで担当した仕事、現在困っていること、次の仕事で変えたいことから整理します。
希望職種を無条件に肯定したり、応募しやすい求人だけを勧めたりするのではなく、現在の経験で目指せるか、別の進み方があるかも含めて考えます。
企業選びでは、今回入社できるかだけでなく、その会社で何を経験し、30代になったときにどのような役割を担いたいかを大切にしています。
希望する地域、時期、経験によって紹介できる求人は異なりますが、応募する求人が決まった後は、書類添削や面接対策も行っています。
家族や友人へ話しても考えがまとまらない方や、求人・選考の視点を加えて整理したい方は、「キャリアのトビラ」へご相談ください。
まとめ
転職相談は、希望職種や転職時期が決まっていない段階でも利用できます。
今の会社へ残るか、経験を活かせる仕事は何か、未経験職種へ移れるか、求人をどう選ぶかなど、現在の悩みに合わせて相談内容を決めましょう。
相談前には、現在の仕事内容、転職を考えたきっかけ、次の仕事で希望すること、今回確認したいことを短くメモします。
面談では、自分をよく見せようとせず、事実、感じていること、希望を分けて伝えることが大切です。
求人や職種を提案されたら、なぜ自分に合うと考えたのか、希望と異なる点は何か、今後どのような経験を積めるかを確認してください。
相談相手の助言は、転職先を決める答えではありません。
相談で得た情報を整理し、現職に残る、追加で調べる、書類を準備する、求人へ応募するなど、自分の現在地に合う次の行動を決めましょう。
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