キャリアのトビラ

20代未経験からIT業界へ転職するには?エンジニア以外の選択肢も解説

20代未経験からIT業界へ転職するには?エンジニア以外の選択肢も解説

2026年10月08日 12:51

IT業界に興味があるけれど、未経験からでも転職できる?」

「IT業界というとエンジニアのイメージがあるけれど、プログラミング以外の仕事はないの?」

「今までの営業や接客経験を活かしてIT業界へ転職したい」

このように考えている20代の方もいるでしょう。

IT業界にはエンジニアだけでなく、営業、カスタマーサクセス、ITサポートなど、さまざまな仕事があります。

そのため、IT業界へ転職する=ITエンジニアになると考える必要はありません。

例えば、営業経験がある人ならIT企業の営業職、顧客対応の経験がある人ならカスタマーサクセスやITサポートなど、これまでの経験を活かしてIT業界へ入る方法もあります。

一方で、

「IT業界は将来性がありそうだから」

「リモートワークができそうだから」

という理由だけで転職先を決めるのはおすすめできません。

同じIT業界でも、職種によって仕事内容や求められるスキル、その後のキャリアは大きく異なるからです。

20代未経験からIT業界を目指すのであれば、

「IT業界へ入るにはどうすればいいか」だけではなく、「IT業界で何をするのか」

まで考えることが重要です。

この記事では、20代未経験からIT業界への転職を目指す人に向けて、エンジニア以外も含めた職種の選択肢、これまでの経験の活かし方、転職前に必要な準備、求人を選ぶときの注意点まで解説します。

IT業界に興味はあるものの、まだ職種まで決まっていない方は、自分に合った入口を見つけるための参考にしてください。



30秒でわかるこの記事の結論

20代未経験からIT業界へ転職することは可能です。

ただし、「IT業界未経験」と「職種未経験」は分けて考えることが重要です。

例えば、

・営業経験を活かしてIT企業の営業職へ転職する
・顧客対応経験を活かしてカスタマーサクセスを目指す
・問い合わせ対応などの経験を活かしてITサポートを目指す
・必要な学習をしたうえでITエンジニアを目指す

など、IT業界への入り方は一つではありません。

これまで経験してきた職種を活かして「業界だけ」を変える方法もあれば、業界と職種の両方を変える方法もあります。

一般的には、これまでの経験との接点が多い方が、未経験転職でも自分の強みを説明しやすくなります。

そのため、IT業界に興味を持ったら、最初からエンジニアなど特定の職種に決めるのではなく、

これまで何を経験してきたか
↓
どの経験を活かせるか
↓
IT業界でどの仕事をしたいか
↓
その仕事でどのようなスキルを身につけたいか

という順番で考えてみましょう。

IT業界に入ることそのものではなく、IT業界でどのような経験を積み、その後どのようなキャリアを作りたいのかまで考えて職種を選ぶことが大切です。



20代未経験でもIT業界へ転職できる?

20代でIT業界の経験がなくても、転職できる可能性はあります。

実際に、IT・通信業界には業界未経験者を対象とした求人もあります。

ただし、「未経験」という言葉だけで転職の難易度を判断するのは適切ではありません。

特に確認したいのが、IT業界の経験がないのか、それとも目指す職種そのものの経験もないのかという違いです。

20代なら異業種からIT業界を目指せる

IT業界で働いた経験がなくても、これまでの経験を活かして転職できる仕事はあります。

例えば、メーカーで法人営業をしていた人がIT企業の営業職へ転職する場合、

業界:メーカー → IT
職種:営業 → 営業

となります。

IT業界は未経験ですが、営業という職種の経験はそのまま持っています。

販売・接客などで顧客対応を経験してきた人が、IT企業のカスタマーサクセスやサポート職などを検討することもできます。

このように考えると、

「ITについて詳しくないから、IT業界へは転職できない」

と最初から判断する必要はありません。

もちろん、IT企業で働く以上、扱う商品やサービス、業界について学ぶ必要はあります。

それでも、これまで身につけた営業力、顧客対応力、調整力などを活かせる求人であれば、すべてをゼロから始めるわけではありません。

20代未経験からIT業界を目指す場合は、まず自分がすでに持っている経験をIT業界のどこで活かせるのかを考えてみましょう。

「IT業界未経験」と「職種未経験」は分けて考える

未経験からIT業界を目指すときに、特に重要なのがこの違いです。

例えば、

営業経験者 → IT営業

であれば、IT業界は未経験でも営業経験があります。

一方、

販売職 → ITエンジニア

であれば、IT業界だけでなくエンジニアという職種も未経験になります。

後者の場合は、新しい業界と新しい職種の両方へ挑戦することになるため、応募する職種に応じた準備がより重要になります。

これは「業界と職種の両方を変えてはいけない」という意味ではありません。

20代であれば、これまでとは異なる職種へキャリアチェンジする選択肢もあります。

ただし、

業界未経験なのか
職種未経験なのか
その両方なのか

によって、転職活動でアピールできる経験や事前に必要な準備は変わります。

「IT未経験」という一言で考えるのではなく、自分が何について未経験なのかを整理しておくことが重要です。

IT業界に入ること自体をゴールにしない

IT業界への転職を考えるときは、

「成長している業界だから」

「将来性がありそうだから」

といった業界への関心から始まることもあるでしょう。

業界に興味を持つきっかけとしては問題ありません。

ただし、実際の転職先を決めるときには、もう一段階具体的に考える必要があります。

IT業界にはさまざまな企業があり、その中で働く職種も異なります。

エンジニアと営業では仕事内容が大きく違いますし、同じ顧客と関わる仕事でも、営業とカスタマーサクセスでは役割が異なります。

そのため、

「IT業界ならどこでもいい」

という探し方をすると、自分に合わない仕事を選んでしまう可能性があります。

確認したいのは、

・どのような仕事をしたいのか
・これまでの経験をどう活かしたいのか
・どのようなスキルを身につけたいのか
・数年後にどのような仕事ができるようになりたいのか

という点です。

20代の転職では、今回の転職だけでキャリアが決まるわけではありません。

だからこそ、「IT業界へ転職できたか」だけで成功を判断するのではなく、その会社・職種でどのような経験を積めるのかまで考えて転職先を選びましょう。

IT業界未経験でも、これまでの経験を活かせる職種を選べば、異業種から転職できる可能性があります。

一方で、IT業界にはどのような職種があるのか分からなければ、自分の経験をどこで活かせるのかも判断できません。

そこで、ここからはエンジニアだけに限定せず、20代未経験からIT業界を目指すときに考えられる主な職種を見ていきましょう。



IT業界にはエンジニア以外にも仕事がある

IT業界というと、プログラミングをするエンジニアをイメージする人もいるでしょう。

しかし、IT企業で働いているのはエンジニアだけではありません。

商品やサービスを顧客へ提案する営業、導入後の活用を支援するカスタマーサクセス、問い合わせに対応するITサポートなど、さまざまな仕事があります。

20代未経験からIT業界を目指すのであれば、まずはどのような職種があるのかを知り、自分の経験や適性と接点のある仕事を探すことが重要です。

① ITエンジニア

ITエンジニアは、システムやアプリケーション、ITインフラなどの設計・開発・運用に関わる仕事です。

ただし、「ITエンジニア」という一つの仕事があるわけではありません。

例えば、

・システムやアプリケーションの開発
・サーバーやネットワークの構築・運用
・システムの保守・監視
・テストや品質確認

など、担当する領域によって仕事内容は異なります。

未経験者を採用する求人もありますが、目指す仕事によって必要な準備は変わります。

そのため、

「IT業界に興味があるから、とりあえずエンジニア」

と決めるのではなく、どのような仕事をするエンジニアになりたいのかを理解してから検討することが大切です。

また、他の職種と比べて、ITの基礎知識や技術について事前に学んでおく必要性が高い職種でもあります。

未経験からエンジニアを目指す場合は、仕事内容を理解したうえで、自分が継続して技術を学んでいけるかも考えてみましょう。

② IT営業・SaaS営業

IT営業は、企業や個人が抱える課題に対して、システムやITサービスなどを提案する仕事です。

特に近年は、インターネットを通じて利用するソフトウェアであるSaaSを提供する企業もあり、そのサービスを法人へ提案する営業職があります。

営業経験がある人にとっては、これまでの経験を活かしながらIT業界へ移る選択肢の一つです。

例えば、

・法人営業
・新規開拓
・既存顧客への提案
・顧客の課題を聞き出す
・社内外との調整

などの経験は、IT営業でも活かせる可能性があります。

もちろん、IT業界へ転職すれば、扱うサービスやITに関する知識を新たに覚える必要があります。

しかし、営業という職種自体を経験しているのであれば、業界と職種の両方を一度に変える転職とは異なります。

「営業経験は活かしたいが、業界を変えて新しい知識や経験を身につけたい」という人には検討しやすい選択肢です。

③ カスタマーサクセス

カスタマーサクセスは、顧客が商品やサービスを導入したあとに、十分に活用して成果につなげられるよう支援する仕事です。

特にSaaS企業などで見られる職種です。

具体的な仕事内容は企業によって異なりますが、

・サービス導入時の支援
・利用方法の案内
・顧客への活用提案
・利用状況の確認
・継続利用に向けたフォロー

などを担当します。

そのため、

・法人営業
・既存顧客へのフォロー
・販売・接客
・問い合わせ対応
・顧客との関係構築

などの経験を活かせる場合があります。

一方で、「顧客をサポートする仕事」とだけ考えるのは注意が必要です。

企業によっては、継続率やサービス利用の促進など、顧客の成果と事業上の目標の両方を意識することが求められます。

営業から顧客支援寄りの仕事へ移りたい人や、顧客と継続的に関わる仕事に興味がある人は、仕事内容を確認したうえで検討してみるとよいでしょう。

④ ITサポート・ヘルプデスク

ITサポートやヘルプデスクは、パソコンやシステム、ITサービスなどに関する問い合わせへ対応する仕事です。

例えば、

・PCやシステムの操作方法を案内する
・トラブルの内容を確認する
・問い合わせ内容を記録する
・必要に応じて専門部署へ引き継ぐ
・社内のIT機器やアカウントを管理する

などの業務があります。

企業の顧客を支援する場合もあれば、自社の社員を支援する社内ヘルプデスクもあります。

未経験者の場合、

・電話やメールでの顧客対応
・コールセンター
・販売・接客
・事務での問い合わせ対応

などの経験を活かせる可能性があります。

ただし、ITサポートという職種名でも、求められるIT知識や担当業務は求人によって異なります。

問い合わせの一次対応が中心なのか、技術的なトラブル対応まで担当するのかなど、具体的な仕事内容を確認することが重要です。

⑤ Webマーケティング

IT・Web系企業では、Webマーケティングに関わる仕事もあります。

例えば、

・Web広告の運用
・Webサイトのアクセス分析
・SEO
・SNSの運用
・メールマーケティング
・コンテンツ企画

など、企業によって担当する領域はさまざまです。

営業や販売などで、

「顧客が何を求めているのか考えて提案した」

「売上を伸ばすために施策を考えた」

といった経験があれば、考え方の一部を活かせる可能性があります。

ただし、Webマーケティングは「SNSが好き」「Webに興味がある」というだけで仕事ができる職種ではありません。

数値を確認しながら施策を改善するなど、データをもとに考える力も必要になります。

未経験から目指す場合は、仕事内容を理解し、必要な知識を学んだうえで転職活動を進めることが重要です。

⑥ その他にもIT業界にはさまざまな仕事がある

IT企業には、ここまで紹介した職種以外にも、

・人事
・採用
・経理
・総務
・事務
・企画

などの仕事があります。

例えば、人事経験者がIT企業の人事へ転職する場合、IT業界は未経験でも、人事としての経験を活かすことができます。

つまり、IT業界へ転職するために、必ずIT特有の職種へキャリアチェンジする必要はありません。

現在の職種を変えずに、働く業界だけをITへ変える

という方法もあります。

「IT業界に入りたい」と考えたときは、エンジニアだけを見るのではなく、自分がこれまで経験してきた職種をIT企業でも続けられないかという視点も持ってみましょう。

IT業界にはさまざまな職種があります。

そのため、「どの職種が未経験から入りやすいか」だけで選ぶのではなく、これまでの経験との接点を考えることが重要です。



20代未経験からIT業界へ転職するときに活かせる経験

IT業界で働いたことがなくても、これまでの仕事で身につけた経験がすべて無駄になるわけではありません。

むしろ未経験転職では、

「これまで何をしてきたか」×「IT業界で何をするか」

という組み合わせで考えることが重要です。

ここでは、代表的な経験ごとにIT業界でどのような仕事へつなげられる可能性があるのかを見ていきます。

① 営業経験

営業経験は、IT業界でも比較的つなげやすい経験の一つです。

例えば、

・顧客の課題を聞く
・商品やサービスを提案する
・商談を進める
・顧客との関係を維持する
・社内の関係部署と調整する

といった経験があります。

これらはIT営業やSaaS営業などでも活かせる可能性があります。

また、既存顧客へのフォローや導入後の支援を多く経験している人なら、カスタマーサクセスとの接点が見つかる場合もあります。

重要なのは、「営業をしていたからIT営業」と機械的に決めることではありません。

新規開拓が得意なのか、既存顧客との関係構築が得意なのか、顧客の課題を整理することが得意なのかなど、営業経験の中身まで分解することが大切です。

② 販売・接客経験

販売・接客経験がある人は、

・顧客の要望を聞く
・商品について説明する
・質問や問い合わせに対応する
・相手に合わせて説明方法を変える
・クレームやトラブルへ対応する

などの経験を持っていることがあります。

こうした経験は、カスタマーサクセスやITサポートなど、顧客とのコミュニケーションが発生する仕事で活かせる可能性があります。

特に、「相手が何に困っているのかを聞き取り、分かりやすく説明する」という経験は、ITサービスの利用支援とも接点があります。

ただし、販売・接客ができればそのままIT職種でも通用するという意味ではありません。

応募するサービスや仕事内容について学び、IT業界でその経験をどう活かすのかまで説明できるようにしておきましょう。

③ 事務・バックオフィス経験

事務やバックオフィスの経験を持っている場合は、IT企業の同職種へ転職する方法があります。

例えば、

・資料作成
・データ入力や集計
・電話・メール対応
・スケジュール調整
・社内の関係部署との連携

などの経験です。

この場合は、

事務 → エンジニア

のように職種そのものを変える必要はなく、

他業界の事務 → IT企業の事務

という転職も考えられます。

また、業務でシステムやITツールを頻繁に利用していた人であれば、その経験がITサービスへの理解につながる場合もあります。

IT業界に興味があるからといって、無理に現在の職種を捨てる必要はありません。

現在の仕事に適性を感じているのであれば、職種はそのままに業界を変えることも有力な選択肢です。

④ 前職の業界知識が活かせることもある

IT業界への転職では、職種経験だけでなく、前職の業界知識が活かせる場合もあります。

ITサービスには、

・小売
・飲食
・医療
・不動産
・人材
・金融
・製造

など、特定の業界向けに提供されているものがあります。

例えば、小売業界で働いていた人が小売企業向けのITサービスを扱う会社へ転職する場合、現場の業務や顧客の悩みを理解していることが強みになる可能性があります。

ITについては入社後も学ぶ必要がありますが、顧客となる業界について理解していることは、営業やカスタマーサクセスなどで役立つ場合があります。

そのため、これまでの経験を振り返るときは、

「どんな職種だったか」だけでなく、「どんな業界で、どんな顧客や業務に関わってきたか」

まで整理してみましょう。

20代未経験からIT業界を目指すときは、「IT経験がないから強みがない」と考える必要はありません。

営業、接客、事務などの職種経験だけでなく、これまで働いてきた業界の知識も含めて整理すると、IT業界との接点が見つかることがあります。

一方で、経験を活かせるからという理由だけで職種を決める必要もありません。

これまでの経験に加えて、これからどのような仕事をしたいのか、どのようなスキルを身につけたいのかまで考えたうえで、IT業界で目指す職種を選ぶことが重要です。



未経験からIT業界を目指すなら職種選びが重要

IT業界には、エンジニア、営業、カスタマーサクセス、ITサポートなど、さまざまな仕事があります。

そのため、「IT業界に転職したい」と考えたら、次に決めたいのがIT業界でどの仕事をするのかです。

職種によって仕事内容も身につくスキルも異なるため、IT業界という括りだけで転職先を選ばないようにしましょう。

「ITに興味がある」だけで職種を決めない

IT業界に興味を持つきっかけは、人によって異なります。

「今後も成長しそうな業界だから」

「新しいサービスに関わりたいから」

「ITの知識やスキルを身につけたいから」

など、さまざまな理由があるでしょう。

こうした興味を持つことは、IT業界を目指すきっかけになります。

ただし、実際に応募する職種を決めるには、もう一段階具体的に考える必要があります。

例えば、

「人と話すことが得意で、顧客の課題を聞いて提案したい」

のであればIT営業が候補になります。

「顧客と継続的に関わり、サービスを活用できるよう支援したい」

のであればカスタマーサクセスが候補になるかもしれません。

「技術そのものに興味があり、自分で学びながら専門性を身につけたい」

のであればエンジニアを検討できます。

大切なのは、IT業界への興味と、実際に担当する仕事への興味を分けて考えることです。

自分の経験に近い職種から考える

未経験からIT業界へ転職する場合は、これまでの経験との接点から職種を探す方法があります。

例えば、

法人営業経験
→ IT営業・SaaS営業

既存顧客へのフォロー経験
→ カスタマーサクセス

販売・接客や問い合わせ対応の経験
→ ITサポート・カスタマーサクセス

事務・バックオフィス経験
→ IT企業の事務・バックオフィス

といった考え方です。

これまでの経験に近い職種であれば、IT業界は未経験でも、選考で説明できる経験を持っている可能性があります。

特に「IT業界へ行きたい」という希望が強く、職種を変えること自体が目的ではない場合は、まず現在の職種を活かして業界だけを変えられないか考えてみる価値があります。

一方で、今の職種そのものを変えたいのであれば、無理に経験の近い仕事を選ぶ必要はありません。

その場合は、なぜ職種を変えたいのかを整理したうえで、次に身につけたいスキルや仕事内容から候補を探していきましょう。

将来身につけたいスキルから逆算する

職種を選ぶときは、「今できること」だけでなく、これから何ができるようになりたいのかも考えてみましょう。

例えば、

・ITの技術を身につけて専門性を高めたい
・法人への提案力を伸ばしたい
・顧客の課題解決に長く関わりたい
・データを使って施策を考えられるようになりたい

など、目指したい方向によって選ぶ職種は変わります。

20代の転職では、現在の経験だけを基準にすると、選択肢を狭めすぎる場合があります。

反対に、「興味がある」という理由だけでまったく接点のない職種を選ぶと、転職後に仕事内容とのギャップを感じる可能性もあります。

そこで、

これまでの経験
+
これから身につけたいスキル

の両方から考えることが重要です。

例えば営業経験者でも、

「営業力をさらに伸ばしたい」

のであればIT営業、

「顧客と長く関係を築き、活用支援に関わりたい」

のであればカスタマーサクセスなど、今後の方向性によって選択肢が変わります。

今回の転職だけではなく、3年後、5年後にどのような仕事ができるようになっていたいのかまで考えてみましょう。

働き方だけでIT業界を選ばない

IT業界に対して、

「リモートワークが多そう」

「服装が自由そう」

「残業が少なそう」

など、働き方のイメージを持っている人もいるかもしれません。

しかし、IT業界だから特定の働き方が保証されるわけではありません。

同じIT業界でも、企業や職種によって、

・出社の頻度
・勤務時間
・残業
・顧客対応の有無
・転勤の有無
・休日

などは異なります。

働き方を重視すること自体に問題はありませんが、業界のイメージと実際の求人条件を分けて考えることが重要です。

また、希望する働き方だけを基準に職種を決めると、実際の仕事内容が自分に合わない可能性があります。

「どのような働き方をしたいか」と「どのような仕事をしたいか」の両方から転職先を考えましょう。

ここまでIT業界の仕事を見ても、

「どの職種が自分に合うのか分からない」

「そもそもIT業界に絞ってよいのか迷っている」

という人もいるでしょう。

その場合は、最初からIT業界だけに選択肢を限定する必要はありません。

「第二新卒で未経験職種に転職するなら何がおすすめ?現実的な選択肢を解説」では、第二新卒から未経験で挑戦できる職種について、それぞれの特徴や選び方を解説しています。

IT業界以外も含めて選択肢を比較したい方は、あわせて参考にしてください。



20代未経験からIT業界へ転職するための準備

目指す職種がある程度決まったら、応募を始める前に必要な準備を進めます。

ここで注意したいのは、IT業界を目指す人全員が同じ準備をすればよいわけではないことです。

エンジニアを目指す人とIT営業を目指す人では、転職前に準備すべき内容が異なります。

応募する職種から逆算して、自分に必要な準備を考えましょう。

IT業界の基本的な仕組みを理解する

IT業界未経験の場合は、応募する企業がどのようなサービスを提供し、どのように収益を得ているのかを確認しましょう。

例えばIT企業といっても、

・企業向けのシステムを開発する会社
・SaaSを提供する会社
・Webサービスを運営する会社
・ITインフラに関わる会社

など、事業内容はさまざまです。

すべてのIT分野を詳しく理解する必要はありません。

まずは応募を検討している企業について、

「誰に、何を提供している会社なのか」

を説明できる程度まで理解することが大切です。

さらに、自分が応募する職種が、その会社の中でどのような役割を担っているのかまで確認しておきましょう。

応募する職種に必要な知識を身につける

転職前に必要な学習内容は、目指す職種によって変わります。

例えばエンジニアを目指すのであれば、希望する領域に応じてITやプログラミング、ネットワークなどの基礎知識を学ぶ必要があります。

一方、IT営業を目指す人に、エンジニアと同じレベルの技術学習が必要とは限りません。

その場合は、

・扱うサービスの仕組み
・顧客が抱えている課題
・IT業界で使われる基本的な用語

などを理解する方が、応募する仕事との関連性は高くなります。

カスタマーサクセスやITサポートについても同様です。

「IT業界へ転職するなら、とりあえず資格を取る」

と考えるのではなく、目指す職種で何が求められているのかを先に確認することが重要です。

これまでの経験との接点を整理する

未経験転職では、

「IT業界で働いた経験がありません」

という事実だけに意識が向きやすくなります。

しかし、企業へ伝えるべきなのは未経験であることだけではありません。

これまでの仕事から、

・顧客への提案
・問い合わせ対応
・課題の聞き取り
・社内外との調整
・資料作成
・データ管理
・業務改善

など、応募職種で活かせる経験を探します。

そのうえで、

「これまで○○を経験してきた。その経験をIT業界の△△という仕事で活かしたい」

という形でつなげていきます。

IT業界未経験でも、応募する職種との接点を具体的に示すことができれば、これまでのキャリアを活かした転職として説明しやすくなります。

「なぜIT業界なのか」まで整理する

応募する職種だけでなく、なぜIT業界を選ぶのかも整理しておきましょう。

例えば、営業経験者が営業職を続けるのであれば、

「なぜ現在の業界ではなくIT業界なのか」

を聞かれる可能性があります。

このとき、

「IT業界は将来性がありそうだから」

だけではなく、自分の経験や今後のキャリアと結びつけて考えることが重要です。

例えば、

「これまで法人営業として顧客の業務上の課題を聞く中で、ITサービスによって業務そのものを改善する提案に関心を持つようになった」

など、これまでの経験からIT業界へ興味を持った経緯が説明できれば、転職理由にも一貫性を持たせやすくなります。

無理に特別な理由を作る必要はありません。

なぜ今の業界からIT業界へ移りたいのか、その転職によって何を実現したいのかを自分の言葉で整理しておきましょう。

求人を見る段階から必要な準備を確認する

応募前の準備は、自分だけで考えるのではなく、実際の求人を見ながら進めることも重要です。

同じ職種名でも、企業によって求める経験やスキルが異なるからです。

気になる求人を複数確認し、

・どのような経験が求められているか
・どのようなスキルが歓迎されているか
・入社後にどのような仕事を担当するのか
・未経験者にどの程度の知識を求めているのか

を比較してみましょう。

複数の求人で共通して求められているものがあれば、転職活動を進めながら補っていくべきスキルを判断しやすくなります。

「準備がすべて終わってから求人を見る」のではなく、求人を見ながら必要な準備を具体化していくことも、未経験転職では有効です。

20代未経験からIT業界へ転職する場合、必要な準備は目指す職種によって異なります。

ITについて何でも勉強するのではなく、まず職種を決め、その仕事に必要な知識や経験から優先順位をつけて準備しましょう。

ただし、準備ができていても、求人の仕事内容を十分に確認せず応募すると、「思っていたITの仕事と違った」というミスマッチにつながる可能性があります。

特に未経験者向け求人では、「IT業界」「未経験歓迎」といった言葉だけで判断せず、実際に何をする仕事なのかを確認することが重要です。



20代未経験からIT業界を目指すときに注意したい求人

未経験からIT業界を目指す場合、求人に書かれている「IT」「未経験歓迎」といった言葉だけで応募先を決めないことが重要です。

同じ職種名でも、企業によって実際に担当する仕事は異なります。

特に未経験からの転職では、入社後に何を経験できるのかが、その後のキャリアにも影響します。

求人を選ぶときは、職種名だけではなく仕事内容まで確認しましょう。

① 仕事内容が具体的に書かれているか確認する

まず確認したいのが、入社後に担当する仕事内容です。

例えば「ITサポート」と書かれていても、

・顧客からの問い合わせ対応
・社内システムのサポート
・PCやアカウントの設定
・システムトラブルの一次対応

など、実際の業務は企業によって異なります。

エンジニアについても同様です。

「未経験エンジニア募集」と書かれているだけでは、入社後にどのような業務を担当するのかまでは分かりません。

求人を見るときは、

「この会社に入ったら、毎日どのような仕事をするのか」

をイメージできる程度まで仕事内容を確認しましょう。

求人票だけでは分からない場合は、面接などで確認することも大切です。

② 入社後の配属や働き方を確認する

IT業界では、自社内で働く仕事だけでなく、顧客企業やプロジェクト先で業務を行う仕事もあります。

そのため、

・どこで働くのか
・誰と仕事をするのか
・配属先はどのように決まるのか
・担当する業務はどのように決まるのか

まで確認しておきましょう。

特に「希望していた仕事」と「実際に配属された仕事」に差があると、入社後のミスマッチにつながります。

例えば、エンジニアとして技術を身につけたいのであれば、「エンジニア採用」という名称だけではなく、実際にどのような業務から経験できるのかを見る必要があります。

IT業界へ入社することだけを優先せず、希望する経験を積める環境なのかまで確認することが重要です。

③ 「研修あり」は内容まで確認する

未経験者向け求人では、「研修あり」「充実した研修制度」などの記載を見ることがあります。

研修があることは、未経験者にとって安心材料の一つです。

ただし、「研修あり」と書かれているだけで判断するのではなく、

・どのような内容を学ぶのか
・研修期間はどの程度か
・研修後はどのような仕事を担当するのか
・配属後のフォローはあるのか

などを確認しましょう。

特に未経験から新しい職種へ挑戦する場合は、研修そのものよりも、研修後に実務経験を積めるかが重要です。

研修を受けることをゴールにせず、その後どのような仕事につながるのかまで見ておきましょう。

④ 将来のキャリアにつながる経験を積めるか確認する

20代未経験からIT業界へ転職する場合は、今回の転職だけではなく、その後のキャリアまで考えて求人を選びましょう。

例えば、

・ITサービスについて顧客へ提案できるようになる
・カスタマーサクセスとして顧客の活用支援を経験する
・ITサポートからより専門的な知識を身につける
・エンジニアとして技術的な実務経験を積む

など、職種によって身につく経験は異なります。

重要なのは、

「IT企業で働いていた」という経歴だけを作ることではありません。

その会社で何を担当し、どのようなスキルや経験を身につけられるのかを見ることが大切です。

数年後に転職するかどうかに関係なく、自分のできる仕事を増やしておくことは、その後のキャリアの選択肢を広げることにつながります。

⑤ 「未経験歓迎」だけで応募先を決めない

未経験からIT業界を目指す人にとって、「未経験歓迎」は応募できる求人を探すための一つの条件です。

ただし、

「未経験歓迎=未経験者にとって良い求人」

とは限りません。

応募できることと、自分に合った会社であることは別だからです。

未経験歓迎という言葉だけでなく、

・具体的な仕事内容
・求められるスキル
・研修や教育体制
・配属先
・働き方
・入社後に積める経験

まで確認したうえで判断しましょう。

未経験求人を選ぶときに確認したいポイントについては、「未経験転職で20代が選んではいけない求人の特徴」でも詳しく解説しています。

応募できる求人を探すだけでなく、入社後に後悔しない求人を選びたい方は、あわせて参考にしてください。



IT業界への転職に迷っている20代はキャリアのトビラへ

20代未経験からIT業界を目指す場合、

「エンジニアと営業のどちらが自分に合うのか分からない」

「今までの経験をIT業界でどう活かせるのか分からない」

「そもそもIT業界へ転職することが自分に合っているのか判断できない」

と迷うこともあるでしょう。

IT業界にはさまざまな仕事があるため、「ITに興味がある」という段階で無理に職種を決める必要はありません。

実際の転職支援では、本人が希望している職種だけを見るのではなく、これまで担当してきた仕事内容を細かく整理することで、別の選択肢が見つかることもあります。

例えば営業経験がある人でも、

「新規顧客への提案を続けたいのか」

「既存顧客と長く関係を築きたいのか」

によって、IT営業とカスタマーサクセスでは向き合う仕事が変わります。

大切なのは、人気の職種や転職しやすそうな職種を選ぶことではなく、これまでの経験とこれから身につけたいスキルの両方から、自分に合った仕事を考えることです。

「キャリアのトビラ」では、20代・第二新卒の転職相談を中心に、

・これまでの経験の棚卸し
・自分に合った職種の整理
・求人選び
・書類添削
・面接対策

などを行っています。

IT業界への転職ありきで考えるのではなく、30代でどのようなキャリアを築きたいのかから逆算して、現在の経験から現実的に進めるルートを一緒に考えます。

LINEで気軽に相談でき、平日夜や土日にも対応しています。

「IT業界には興味があるけれど、どの仕事を選べばよいか分からない」という段階でも、一人で職種を決める前に相談してみてください。



まとめ|「IT業界に入る」より「IT業界で何をするか」を考えよう

20代未経験からIT業界へ転職することは可能です。

ただし、IT業界へ転職することと、未経験からITエンジニアへ転職することは同じではありません。

IT業界には、

・ITエンジニア
・IT営業・SaaS営業
・カスタマーサクセス
・ITサポート・ヘルプデスク
・Webマーケティング
・事務や人事などのバックオフィス

など、さまざまな仕事があります。

そのため、最初からエンジニアだけに絞る必要はありません。

まずは、

これまで何を経験してきたか
↓
どの経験をIT業界で活かせるか
↓
これからどのような仕事をしたいか
↓
どのようなスキルを身につけたいか

という順番で考えてみましょう。

営業経験を活かしてIT営業へ転職する方法もあれば、顧客対応経験を活かしてカスタマーサクセスやITサポートを目指す方法もあります。

現在の職種に不満がないのであれば、職種を変えずにIT企業へ転職することも選択肢です。

一方で、エンジニアなど新しい職種へキャリアチェンジする場合は、その仕事に必要な知識やスキルを理解し、必要な準備をしたうえで転職活動を進めることが重要です。

また、求人を選ぶときは「IT業界」「未経験歓迎」という言葉だけで判断せず、実際の仕事内容や配属、教育体制、入社後に積める経験まで確認しましょう。

IT業界に入ること自体をゴールにするのではなく、その仕事を通じてどのような経験を積み、数年後にどのような仕事ができるようになりたいのか。

そこまで考えて職種と会社を選ぶことが、20代未経験からIT業界への転職で後悔を減らすポイントです。

<この記事から次に読むおすすめ記事>

IT業界で目指したい職種が見えてきたら、次に考えたいのが「どのような会社で働くか」です。

IT業界にも、大手企業から中小企業、ベンチャー企業までさまざまな会社があります。

会社の規模だけで良し悪しを判断することはできませんが、働く環境や任される仕事、キャリアの作り方には違いがあります。

「できれば安定した会社へ転職したいけれど、大手だけを狙えばよいのか分からない」という方は、

「20代で安定企業に転職したい人へ|大手・中小・ベンチャーの選び方」

もあわせて読んでみてください。

大手・中小・ベンチャーそれぞれの特徴を比較しながら、自分に合った会社を選ぶ考え方を解説しています。