
20代の転職で電話対応の多さを確認する方法|件数・クレーム・研修の見方
2026年10月09日 14:55
求人票に「電話対応あり」と書かれていても、実際の仕事内容は会社や職種によって大きく異なります。
一日に数件の取り次ぎを行う仕事と、一日中問い合わせや営業電話へ対応する仕事では、求められる力も負担も同じではありません。
また、電話の件数が少なくても、専門的な案内やクレーム対応を一人で任される場合があります。
確認したいのは、電話対応があるかどうかだけではありません。
受電と架電の割合、件数、相手、問い合わせ内容、目標、クレーム対応、研修、通話後の事務作業まで確認することが大切です。
この記事では、20代が電話対応のある求人を見るときの確認項目、面接での質問例、自分に合う仕事かを判断する方法を解説します。
30秒でわかるこの記事の結論
電話対応のある求人では、次の項目を確認しましょう。
電話を受ける仕事と、かける仕事の割合
一日あたりのおおよその対応件数
顧客、取引先、社内の誰と話すのか
問い合わせ、予約、営業、督促などの目的
電話以外の仕事との割合
通話時間と記録・入力に使う時間
件数、予約数、成約数などの目標
クレームや難しい問い合わせの引き継ぎ先
マニュアルと研修の内容
一人で対応を始めるまでの期間
忙しい時間帯と休憩の取り方
「電話対応あり」「簡単な問い合わせ対応」という説明だけでは、実際の負担を判断できません。
よくある電話の例と、一日の仕事の流れを聞いて判断しましょう。
電話対応は大きく受電と架電に分かれる
受電業務
受電業務は、顧客や取引先などからかかってきた電話へ対応する仕事です。
商品の注文、予約、問い合わせ、契約内容の確認、修理受付、担当者への取り次ぎなどがあります。
電話が来るタイミングを自分で選べないため、混雑する時間帯には連続して対応することがあります。
架電業務
架電業務は、会社側から顧客や取引先へ電話をかける仕事です。
営業、アポイントの取得、契約内容の確認、利用状況の聞き取り、支払いの案内など、目的はさまざまです。
一日の電話件数や獲得件数など、数値目標が設定される場合があります。
取り次ぎ中心の電話対応
代表電話を受け、担当部署や担当者へつなぐ仕事です。
一見簡単に見えますが、会社の組織や各部署の役割を理解し、相手の用件を短時間で整理する必要があります。
担当者が不在の場合に、どこまで自分で回答するのかも確認しましょう。
電話と事務処理を組み合わせる仕事
電話で聞いた内容をシステムへ入力したり、見積書や予約情報を作成したりする仕事です。
「一般事務」「営業事務」という求人でも、電話対応が業務の多くを占める場合があります。
電話件数だけでなく、通話後にどのような処理が発生するかを確認してください。
職種によって電話対応の役割は異なる
事務職
事務職では、代表電話の取り次ぎ、取引先からの問い合わせ、社内連絡などを担当することがあります。
電話は補助的な業務の場合もあれば、問い合わせ窓口として一日中対応する場合もあります。
「電話対応を含む」という一文だけで判断せず、事務作業との割合を聞きましょう。
営業職
営業職では、新規顧客への連絡、既存顧客への状況確認、商談日程の調整などで電話を使います。
新規開拓が中心なら、断られる場面も多くなる可能性があります。
誰に、何を目的として、どの程度の件数をかけるのかを確認してください。
カスタマーサポート
商品やサービスを利用している顧客から、操作方法、契約、トラブルなどの相談を受けます。
電話だけでなく、メールやチャットを組み合わせる会社もあります。
問い合わせを解決する範囲と、専門部署へ引き継ぐ基準を確認しましょう。
カスタマーサクセスへの転職を検討している方は、
「20代未経験からカスタマーサクセスへ転職する方法|営業・接客経験の活かし方」もあわせて参考にしてください。
コールセンター
コールセンターでは、電話を通じた顧客対応が仕事の中心です。
受電業務には注文、予約、資料請求、問い合わせなどがあり、架電業務には営業、利用継続の案内、調査、督促などがあります。
同じコールセンターでも、扱う商品や電話の目的によって仕事は大きく異なります。
求人票で電話対応を見るポイント
「電話対応あり」の前後を読む
求人票では、電話対応だけが独立して書かれていない場合があります。
「顧客対応」「問い合わせ受付」「営業活動」「予約管理」「取引先との調整」といった表現の中に電話業務が含まれていることがあります。
仕事内容を一つずつ分け、電話を使う場面を考えましょう。
受電と架電を区別する
「受発信業務」「電話によるご案内」などの表現では、受電と架電の割合が分かりません。
問い合わせへの回答と、営業目的の電話では、仕事の進め方が異なります。
どちらが中心なのか、途中で担当が変わる可能性があるのかを確認してください。
「ノルマなし」の意味を確認する
ノルマがなくても、対応件数、通話時間、予約数、顧客満足度などが評価指標になる場合があります。
目標があること自体が問題ではありません。
何を目標とし、未達の場合にどのような指導や支援があるのかを確認しましょう。
勤務時間と受付時間を見る
会社の受付時間が長い場合、早番・遅番や土日勤務がある可能性があります。
24時間対応の窓口では、交替制や夜勤が設定される場合もあります。
求人票の勤務時間だけでなく、サービスの受付時間とシフトを合わせて見ましょう。
電話対応で確認したい8つの項目
1.一日の対応件数
受電と架電を分けて、一日あたりの平均件数を確認します。
平均だけでなく、繁忙期や忙しい曜日の件数も聞きましょう。
一件あたりの通話時間が長い仕事では、件数が少なくても負担が大きい場合があります。
2.電話の相手
一般消費者、法人の担当者、既存顧客、新規顧客、社内の社員など、誰と話すのかを確認します。
相手によって、必要な言葉遣い、説明内容、専門知識が異なります。
年齢層や業界など、主な相手の特徴も聞いておくと仕事を想像しやすくなります。
3.問い合わせ内容
よくある電話の例を聞きましょう。
注文や日程調整のように手順が決まっているのか、状況を聞き取りながら解決策を考えるのかによって難易度が変わります。
専門的な内容は誰へ確認し、どの段階で引き継ぐのかも重要です。
4.電話以外の業務との割合
一日のうち、電話に使う時間と、入力、資料作成、メールなどに使う時間を確認します。
電話の合間に事務処理をするのか、時間帯によって担当を分けるのかも聞きましょう。
「事務職」と書かれていても、電話が業務の大半を占める可能性があります。
5.目標と評価方法
対応件数、通話時間、アポイント数、成約数、正確性、顧客満足度など、何を評価するのか確認します。
件数を優先しすぎると、一件ごとの説明や記録に十分な時間を使いにくい場合があります。
個人目標かチーム目標か、入社直後から同じ基準が適用されるかも聞きましょう。
6.クレーム対応
どの程度のクレームを自分で対応し、どの段階で上司へ引き継ぐのかを確認します。
威圧的な言動や長時間の電話に対して、会社として対応を終了する基準があるかも重要です。
担当者一人に抱え込ませず、記録と共有を行う仕組みがあるかを見ましょう。
7.研修とマニュアル
商品知識、システム操作、敬語、聞き取り、クレーム対応など、研修内容を確認します。
実際の電話を想定した練習や、先輩の対応を聞く機会があるかも重要です。
マニュアルがあっても、例外的な質問へ対応できる相談先が必要です。
8.休憩とフォロー体制
電話が集中する時間帯でも休憩を取れるか確認します。
難しい電話の後に相談したり、対応を振り返ったりする時間があるかも聞きましょう。
精神的な負担を本人だけで処理させず、上司やチームが支援する仕組みがあるかが重要です。
面接で電話対応について確認する質問例
件数と内容を聞く
「配属予定の部署では、一人あたり一日に何件程度の電話へ対応しますか」
「受電と架電の割合を教えていただけますか」
「電話の相手は、既存のお客様と新規のお客様のどちらが中心でしょうか」
「よくある問い合わせや電話の目的を教えていただけますか」
平均的な一日と、最も忙しい時期の両方を聞きましょう。
目標と事務作業を聞く
「電話対応では、どのような目標や評価指標がありますか」
「通話後には、どのような入力や事務処理を行いますか」
「電話とその他の業務は、一日の中でどのくらいの割合でしょうか」
「対応件数が多い日でも、記録や確認に必要な時間を取れますか」
電話件数だけでなく、前後の業務を含めて確認してください。
研修と引き継ぎを聞く
「入社後、一人で電話対応を始めるまでにどのような研修がありますか」
「実際の電話を想定した練習や、先輩の対応を聞く機会はありますか」
「判断が難しい問い合わせは、どのように上司へ相談しますか」
「クレーム対応を引き継ぐ基準は決まっていますか」
未経験者が段階的に仕事を覚えられるかを確認しましょう。
企業の回答を見るときの注意点
「簡単な電話対応です」だけで終わる
簡単かどうかは、対応する人の経験や電話の内容によって変わります。
誰から、どのような電話があり、どこまで回答するのかを具体的に聞きましょう。
担当者への取り次ぎだけなのか、問い合わせの解決まで求められるのかが重要です。
「ノルマはありません」とだけ説明する
ノルマがなくても、件数やアポイント数が評価に使われる場合があります。
個人の成績がどのように確認され、未達のときにどのような指導があるのかを聞いてください。
目標の名称ではなく、実際の評価方法を見ることが大切です。
クレームはほとんどないと言われる
クレームの定義は会社によって異なります。
不満を述べる電話、長時間の問い合わせ、強い言葉を使う顧客などに、どのように対応しているかを確認しましょう。
発生件数だけでなく、引き継ぎとフォローの仕組みを見る必要があります。
研修期間が極端に短い
商品やサービスの内容が複雑なのに、すぐ一人で対応させる会社では負担が大きくなる可能性があります。
研修日数だけでなく、研修後も質問できるか、対応範囲を段階的に広げるかを確認してください。
電話対応が苦手でも転職できるのか
苦手な理由を分けて考える
電話対応が苦手と感じる理由は一つではありません。
相手の表情が見えず緊張する
敬語に自信がない
聞きながら入力するのが難しい
知らない質問へ答えるのが怖い
クレームを受けることが不安
営業電話で断られるのがつらい
理由が分かれば、研修で改善できることと、避けたい仕事内容を分けられます。
電話が少ない仕事を選ぶ方法もある
すべての事務職や営業職で、電話対応が多いわけではありません。
メールやチャットが中心の会社、電話の一次受付を別部署が担当する会社もあります。
「電話なし」という条件だけで探すのではなく、仕事内容と連絡手段を確認しましょう。
対面経験を活かせることもある
販売や接客で、相手の要望を聞き、分かりやすく説明してきた経験は電話対応にも活かせます。
ただし、接客経験があるから電話も問題なくできると決めつける必要はありません。
聞き取り、復唱、記録など、電話特有の仕事を研修で学べるかを確認してください。
電話対応から身につく力を見る
電話対応を通じて、要点を聞き取る力、短く説明する力、記録する力、関係者へ引き継ぐ力を身につけられる場合があります。
その経験が、将来の営業、顧客支援、チーム運営などへつながることもあります。
目の前の件数だけでなく、数年後にどのような仕事を任されるかも確認しましょう。
電話対応のある求人を一人で判断しにくいときは
求人票だけでは、電話件数、受電と架電の割合、クレーム対応、研修内容まで分からないことがあります。
また、電話への苦手意識と、これまでの接客経験や希望するキャリアをどう整理すればよいか迷う方もいるでしょう。
キャリアのトビラは、20代・第二新卒に特化して転職活動をお手伝いしています。
電話対応で不安に感じること、これまでの仕事で経験した顧客対応、今後身につけたい力を整理しながら、自分に合う仕事を一緒に考えます。
「電話が苦手だから事務職は無理」といった決め方ではなく、実際の仕事内容と教育体制を確認し、30代で目指したいキャリアへつながる会社を検討します。
電話対応のある求人をどう比較すればよいか分からない方や、自分の経験を活かせる職種を一人で整理しにくい方は、キャリアのトビラへご相談ください。
まとめ
電話対応のある求人では、電話の有無だけで判断しないことが大切です。
受電と架電の割合、件数、相手、目的、事務作業、目標、クレーム対応、研修まで確認しましょう。
「簡単な電話対応」「ノルマなし」という表現だけでは、実際の仕事内容や評価方法は分かりません。
よくある電話の例と、一日の仕事の流れを聞いて判断してください。
電話への苦手意識だけで選択肢を狭めず、改善できることと避けたい条件を分け、自分が身につけたい力まで考えて転職先を選びましょう。
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