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未経験から経理へ転職するには?20代が必要な知識・求人の選び方・志望動機

未経験から経理へ転職するには?20代が必要な知識・求人の選び方・志望動機

2026年10月09日 15:43

「経理に興味はあるけれど、実務経験がないと転職できないのではないか」

「簿記を取れば、未経験でも採用されるのだろうか」

未経験から経理を目指す20代には、このような疑問があるでしょう。

経理には専門知識が必要ですが、すべての求人が経験者だけを対象としているわけではありません。経理補助や日常経理から始められる求人では、簿記の基礎知識に加え、正確さ、期限を守る力、周囲へ確認する力なども見られます。

ただし、「未経験歓迎」と書かれているだけで応募先を決めるのは危険です。入社後に何を担当し、誰から教わり、数年後にどこまで業務を広げられるのかを確認する必要があります。

この記事では、経理の仕事内容、未経験から目指す現実的な方法、求人の選び方、志望動機の組み立て方を解説します。

30秒でわかるこの記事の結論

  • 20代は、経理補助や日常経理から経験を積める求人を狙える

  • 簿記は知識の証明になるが、資格だけで採用が決まるわけではない

  • 接客、販売、営業、事務などで培った数値管理や確認の経験も活かせる

  • 「未経験歓迎」だけでなく、担当業務、教育体制、月末月初の働き方を確認する

  • 入社しやすさだけでなく、30代までに決算などへ業務を広げられるかも考える

未経験から経理へ転職するには、資格取得だけに時間を使うのではなく、仕事内容を理解し、自分の経験との接点を言葉にすることが重要です。

経理は会社のお金の動きを記録・管理する仕事

経理は、会社で発生するお金の動きを記録し、正しい状態に整える仕事です。

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tagの経理事務」では、経理事務を、企業の日々の金銭的な活動状況を計算・記録・管理し、資金の流れや経営状態を把握して報告する仕事と説明しています。

単にパソコンへ数字を入力するだけではありません。請求書や領収書の内容を確認し、誤りがあれば担当者へ問い合わせ、決められた期限までに処理を終える必要があります。

日々の業務では入出金や伝票を処理する

日常的な経理業務には、次のようなものがあります。

  • 売上や仕入れに関するデータの入力

  • 請求書、領収書、経費精算の確認

  • 現金や預金の入出金管理

  • 会計ソフトへの仕訳入力

  • 取引先への支払いや入金の確認

  • 書類の整理と保存

未経験者は、先輩の確認を受けながら、入力や書類確認などから始めることがあります。

ただし、同じ「経理事務」でも担当範囲は会社によって異なります。経理だけを担当する会社もあれば、総務、労務、電話対応などを兼務する会社もあります。

月末・月初や決算時期は業務が集中しやすい

経理には締め切りがあります。

請求書の発行、入金確認、経費精算、支払い処理などが月末や月初に重なる会社では、時期によって業務量が変わります。

さらに経験を積むと、月次決算や年次決算の補助、予算管理、税務関連の資料準備などを担当することがあります。

「事務職だから毎日同じペースで働ける」とは限りません。求人を見るときは、繁忙期と残業の発生時期まで確認しましょう。

数字だけでなく他部署とのやり取りも発生する

経理は、一人で黙々と数字だけを見る仕事ではありません。

提出された書類に不足があれば社員へ確認し、入金が確認できなければ営業担当へ状況を聞きます。取引先や税理士などと連絡を取る場合もあります。

そのため、正確に処理する力だけでなく、相手に必要事項をわかりやすく伝え、期限までに書類を提出してもらう調整力も必要です。

20代未経験から経理へ転職することは可能

経理経験がなくても応募できる求人はあります。

実際の求人には、経理事務補助、請求書の確認、会計ソフトへの入力など、担当範囲を限定して未経験者を募集するものがあります。

一方で、決算を一人で完結できる人や即戦力を求める求人もあります。応募できるかどうかは、職種名ではなく、具体的な仕事内容と応募条件から判断してください。

経理補助や日常経理から始める

最初から決算や税務を任される求人だけを探す必要はありません。

未経験者は、次のような業務から経験を積む方法があります。

  • 請求書や領収書の確認

  • 経費精算

  • 売掛金や買掛金の管理補助

  • 会計ソフトへの入力

  • 小口現金の管理

  • 月次決算の補助

大切なのは、簡単な入力作業だけで終わるのか、習熟後に仕訳、月次決算、年次決算の補助へ広げられるのかを確認することです。

入社時の担当範囲が狭くても、段階的に経験を増やせる環境なら、数年後の選択肢につながります。

一般事務と経理を兼ねる求人も選択肢になる

未経験者向けの求人には、「一般事務・経理」「総務経理」のように複数の業務を兼ねるものがあります。

事務経験を積みながら経理に触れられる点はメリットです。ただし、実際には電話対応や庶務が中心で、経理業務がほとんどない場合もあります。

経理経験を積みたいなら、業務全体のうち経理が占める割合、最初に担当する処理、将来任される範囲を面接で確認しましょう。

事務職全体の採用難易度や選考の準備も知りたい方は、

「20代未経験から事務職へ転職するには?倍率が高い理由と突破方法」もあわせて参考にしてください。

簿記は役立つが資格だけで採用は決まらない

簿記を学ぶと、仕訳、勘定科目、決算書の基本などを理解しやすくなります。求人によっては、日商簿記3級程度の知識や資格が応募条件・歓迎条件になっています。

ただし、資格を取れば必ず採用されるわけではありません。

企業は、知識に加えて、なぜ経理を選ぶのか、正確に仕事を進められるか、期限やルールを守れるか、周囲と確認しながら働けるかも見ています。

勉強中の場合は、「取得していないから応募できない」と決めつけず、応募条件を確認しましょう。そのうえで、学んでいる範囲や受験予定を事実のまま伝えてください。

未経験でも活かせる経験を探す

経理の実務経験がないことと、活かせる経験が何もないことは同じではありません。

これまでの仕事を振り返り、数字、書類、期限、確認、他部署との調整に関わった場面を探してみましょう。

販売・接客経験では金銭管理や在庫確認を整理する

販売や接客の仕事では、レジ締め、売上集計、現金管理、在庫確認などを経験している場合があります。

例えば、レジ金と売上データの差異を確認した経験は、数字の不一致を放置せず原因を確かめる姿勢として伝えられます。

ただし、レジ締めをしたから「経理経験がある」と表現するのは適切ではありません。

担当した業務と経理実務を区別し、「金銭を扱う際にどのような確認をしていたか」を具体的に説明してください。

営業経験では売上・請求・入金管理を振り返る

営業職では、売上目標の管理、見積書や請求書の作成、入金状況の確認、経費申請などを経験することがあります。

数字の進捗を定期的に確認していたことや、請求内容を社内外と調整したことは、経理でも活かしやすい経験です。

成果の大きさだけでなく、誤りを防ぐための工夫や、期限から逆算した進め方を整理しましょう。

事務経験では入力の正確さと調整力を示す

一般事務や営業事務では、データ入力、書類作成、請求処理、複数部署との連絡などが経理と接点になります。

「入力が得意です」だけで終わらず、どのようなデータを扱い、どのような方法で確認し、期限内に処理していたのかまで説明すると伝わりやすくなります。

ミスをしたことがないと主張する必要はありません。ミスを防ぐためにチェックリストを使った、処理後に元資料と照合したなど、再現できる行動を示す方が有効です。

経理で求められる知識とスキル

未経験者が応募前に準備したいのは、簿記だけではありません。

経理の仕事を続けるうえで必要になる基礎を、知識と行動の両面から確認しましょう。

簿記と会計の基礎知識

借方・貸方、勘定科目、仕訳、損益計算書、貸借対照表などの基本を知っていると、入社後の説明を理解しやすくなります。

資格取得を目指す場合も、合格そのものをゴールにしないことが大切です。

求人に書かれている業務と学習内容を結びつけ、「入社後に何を理解するために学んでいるのか」を説明できるようにしましょう。

Excelと会計ソフトへ対応する力

経理では、Excelや会計ソフトを使うことがあります。

Excelについては、入力だけでなく、表の作成、並べ替え、フィルター、基本的な関数を使えると役立ちます。高度な操作を使えるように見せるより、現在できる範囲を正確に伝えてください。

使用する会計ソフトは会社によって異なります。特定のソフトを使ったことがなくても、業務システムの操作を覚えた経験があれば、学び方と一緒に伝えられます。

正確さ・期限管理・確認力

経理では、小さな入力ミスが請求や支払い、集計結果に影響することがあります。

一方で、慎重になりすぎて期限に間に合わなければよいわけでもありません。

優先順位をつけ、疑問点を早めに確認し、期限までに正確な状態へ整える力が必要です。過去の仕事で、複数の締め切りを管理した経験や、数字・書類を照合した経験を探してみましょう。

未経験歓迎の経理求人で確認すべきこと

「未経験歓迎」は、教育体制やキャリアの広がりまで保証する言葉ではありません。

応募前と面接で、次の項目を確認してください。

最初に担当する業務が具体的か

「経理業務全般」「幅広くお任せします」だけでは、未経験者が何から始めるのか分かりません。

請求書確認、仕訳入力、入出金管理、経費精算など、具体的な業務が書かれているかを見ます。

また、「補助」と書かれていても、誰のどの業務を補助するのかは会社によって違います。面接では、入社後1か月から半年程度の担当業務を聞くと、働く姿を想像しやすくなります。

教育担当と確認体制があるか

未経験者にとって、質問できる相手と確認の流れは重要です。

経理担当者の人数、教育担当、業務マニュアル、処理後の確認者を確認しましょう。

「未経験でも大丈夫です」という説明だけでなく、誰がどのように教えるのかまで聞くことが大切です。経理担当が一人しかおらず、その人の退職に伴う採用である場合は、引き継ぎ期間も確認してください。

経理以外の業務割合を確認する

中小企業では、経理が総務、人事、庶務などを兼ねることがあります。

幅広い経験を積める一方、希望していた経理業務の割合が少ない可能性もあります。

電話対応、来客対応、備品管理、給与計算などをどの程度担当するのかを確認し、自分が身につけたい経験と一致するか判断しましょう。

月末月初・決算期の残業と休み方を聞く

通常月の平均残業だけでは、経理の忙しさを判断できないことがあります。

月末月初、四半期、年度末に業務が集中する会社もあるため、繁忙期、残業が増える時期、有給休暇を取りにくい時期を確認します。

働きやすさだけでなく、繁忙期に何を担当するのかを聞くと、入社後の業務範囲も分かります。

数年後に担当できる業務を確認する

入社のしやすさだけで求人を選ぶと、入力作業から業務が広がらないことがあります。

キャリアのトビラでは、今回の内定だけでなく、「30代になったときに何ができるようになっていたいか」から仕事を考えることを大切にしています。

経理を続けたいなら、日常経理から月次決算、年次決算の補助などへ段階的に進めるのか、過去の未経験入社者がどのように担当を広げたのかを確認しましょう。

応募書類と志望動機は自分の経験から作る

未経験者の応募では、「経理に興味があります」だけでは、仕事への理解や適性が伝わりません。

なぜ経理なのか、これまでの経験の何を活かせるのか、入社後に何を学ぶのかを一つの流れにします。

職務経歴書では業務と工夫を具体化する

職務経歴書には、経理に関係しそうな業務だけを無理に抜き出すのではなく、これまで担当した仕事を正確に書きます。

そのうえで、数値管理、請求処理、現金管理、書類確認、期限管理などの経験があれば、件数や頻度、確認方法、工夫を具体化してください。

例えば「売上管理を担当」と書くだけでなく、「毎日の売上データと入金額を照合し、差異がある場合は当日の担当者へ確認した」のように行動を示します。

職務経歴書全体の組み立て方は、「20代向け職務経歴書の書き方|経験が浅くても評価される構成」もあわせて読んでみてください。

志望動機は3つの材料をつなげる

未経験から経理を目指す志望動機は、次の順番で整理します。

  1. これまでの仕事で経理に関心を持ったきっかけ

  2. 経理で活かせる自分の経験や行動

  3. 応募先で学び、担当できるようになりたい業務

例えば、販売職で売上集計やレジ締めを担当した人なら、数字が一致するまで確認する仕事に関心を持ったこと、確認手順を守って金銭管理をしてきたこと、簿記を学びながら経理業務へ広げたいことをつなげられます。

これは、そのまま使う例文ではありません。

応募先によって仕事内容は違うため、求人に書かれた最初の担当業務と、自分が実際に経験したことへ置き換えてください。

「安定していそう」だけを理由にしない

経理は多くの会社に必要な仕事ですが、業務内容や働き方は会社ごとに異なります。

「事務職で安定していそう」「人と話さなくてよさそう」という理由だけでは、経理を選ぶ必然性が伝わりにくくなります。

仕事のどの部分に関心があり、自分の経験の何が活かせると考えたのかまで掘り下げましょう。

未経験から経理を目指すときの注意点

経理への転職を急ぐ前に、よくある思い込みを整理しておきましょう。

資格取得だけを続けて応募を先延ばしにしない

簿記の勉強は有効ですが、資格取得後に必ず条件の合う求人が見つかるとは限りません。

応募条件を確認し、勉強と求人探しを並行できる場合もあります。希望地域に未経験求人がどの程度あるかを調べたうえで、取得を待つのか、応募を始めるのかを判断してください。

未経験歓迎ならすべて同じとは考えない

未経験歓迎でも、補助業務から育成する求人、事務経験を前提とする求人、少人数で幅広い対応を求める求人があります。

職種名や歓迎表示だけでなく、仕事内容、担当人数、教育方法、繁忙期を比較しましょう。

経理だけに絞りすぎない

希望地域やこれまでの経験によっては、正社員の未経験経理求人が少ないこともあります。

その場合は、一般事務と経理を兼ねる仕事、営業事務で請求や売上管理に関わる仕事など、経理へつながる経験を積める選択肢も検討できます。

ただし、遠回りに見える仕事なら何でもよいわけではありません。実際にどの業務を担当でき、それが次のキャリアへどうつながるかを確認してください。

未経験から経理を目指すか迷う20代へ

経理に関心があっても、自分の経験が活かせるか、希望地域に応募できる求人があるか、一人では判断しにくいことがあります。

「キャリアのトビラ」は、20代・第二新卒に特化して転職を支援する転職エージェントです。

これまでの仕事を振り返り、経理で活かせる経験があるかを整理したうえで、経理を目指す方法と、ほかの職種を含めた現実的な選択肢を一緒に考えます。

経理への転職だけを無条件に勧めるのではなく、30代になったときに身につけていたい経験から、仕事の選び方を整理することを大切にしています。

「簿記を取ってから動くべきか迷う」「今の経験から経理を目指せるか知りたい」という方は、キャリアのトビラへご相談ください。

まとめ

20代未経験でも、経理補助や日常経理から始められる求人へ応募できる可能性があります。

簿記の知識は役立ちますが、資格だけでなく、正確さ、期限管理、確認力、周囲との調整力も重要です。販売、営業、事務などで経験した金銭管理、売上管理、請求処理、書類確認を振り返ってみましょう。

求人を選ぶときは、「未経験歓迎」という言葉だけで判断せず、最初の担当業務、教育担当、経理以外の業務、繁忙期、数年後に広げられる仕事を確認してください。

入社することだけを目標にせず、日常経理から決算などへ経験を広げられるかまで考えると、将来につながる選択をしやすくなります。

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