キャリアのトビラ

広報求人の選び方|20代が仕事内容・未経験可の条件・必要な経験を確認する方法

広報求人の選び方|20代が仕事内容・未経験可の条件・必要な経験を確認する方法

2026年10月09日 15:44

「広報の求人には、どのような仕事が含まれているのだろう」

「SNSの運用経験があれば、未経験から広報へ転職できるのか知りたい」

広報職に興味がある20代には、このような疑問があるでしょう。

広報は、会社や商品について情報を発信し、社外・社内の関係者と信頼関係を築く仕事です。

ただし、求人によって、メディア対応、プレスリリース、社内報、採用広報、SNS、イベント、広告運用など、担当範囲が大きく異なります。

「広報」という職種名だけで応募すると、希望していた仕事と実際の業務が合わない可能性があります。

この記事では、広報求人の種類、仕事内容、未経験可の意味、活かせる経験、求人票と面接で確認したいポイントを解説します。

30秒でわかるこの記事の結論

  • 広報求人には、社外広報、社内広報、採用広報、商品広報などがある

  • SNS投稿だけでなく、情報収集、文章作成、社内確認、取材対応、効果測定も重要

  • 未経験可でも、営業、採用、編集、マーケティングなどの関連経験を求める場合がある

  • 一人広報かチーム体制か、総務・採用・マーケティングを兼務するかを確認する

  • 発信本数だけでなく、正確さ、掲載、認知、採用など、何を成果とするかを見る

  • 入社しやすさより、30代までにどの広報経験を積みたいかで求人を選ぶ

広報は華やかな情報発信だけを行う仕事ではありません。

社内から情報を集め、事実を確認し、相手に伝わる形へ整え、発信後の反応まで見る仕事です。

広報は会社と社会の関係をつくる仕事

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tagの広報コンサルタント」では、広報の役割として、情報収集、戦略立案、広報物の企画・編集、メディア報道の確認、危機管理などが紹介されています。

事業会社の広報と、顧客企業を支援する広報コンサルタントでは立場が異なりますが、情報を発信する前に目的、対象、伝える内容を整理する点は共通しています。

情報を集めて発信内容をつくる

広報担当者は、経営者、事業部、商品担当、採用担当などから情報を集めます。

その内容を、プレスリリース、Web記事、SNS、社内報など、相手に合う形へ整えます。

単に文章を書くのではなく、次の点を確認する必要があります。

  • 発信する目的

  • 誰に伝えるのか

  • 何が新しい情報なのか

  • 数字や固有名詞に誤りがないか

  • 公開してよい情報か

  • 誤解を招く表現がないか

文章の面白さだけでなく、事実を正確に扱う力が重要です。

社内外の関係者を調整する

プレスリリースを作成する場合でも、広報担当者だけで内容を決められるとは限りません。

事業部、経営陣、法務、取引先などへ確認し、公開日までに承認を得る必要があります。

取材では、記者と社内の取材対象者の日程を調整し、想定質問や説明資料を準備します。

広報は人と話す仕事ですが、会話が得意なだけでなく、複数の関係者を期限までに動かす力が求められます。

発信後の反応を確認する

情報を公開して終わりではありません。

メディアへの掲載、記事の閲覧、SNSの反応、問い合わせ、採用応募などを確認し、次の発信へ活かします。

求人によっては、数値の集計や報告資料の作成も担当します。

「数字を見る仕事はしたくない」という人は、広報でも効果測定が発生することを理解しておきましょう。

誤情報やトラブルへ対応する

商品トラブル、不適切な投稿、誤った報道などが発生した場合、広報が社内外の連絡を調整することがあります。

対応の速さだけでなく、確認できていないことを断定しない慎重さが必要です。

未経験者が一人で判断する仕事ではありませんが、緊急時の連絡体制や承認者が決まっているかは求人選びでも重要です。

広報求人の主な種類

広報求人を比較するときは、誰に向けて、何を伝える仕事なのかを確認します。

同じ会社でも、複数の広報領域を一人で兼任することがあります。

社外広報・コーポレート広報

会社の事業、方針、取り組みなどを、メディアや社会へ伝える仕事です。

主な業務には、次のようなものがあります。

  • プレスリリースの作成・配信

  • 記者からの問い合わせ対応

  • 取材の調整と同席

  • 記者発表会やイベントの運営

  • コーポレートサイトの記事作成

  • 報道内容の確認

  • 危機管理広報

会社全体の情報を扱うため、事業内容と社会への影響を理解する必要があります。

商品・サービス広報

新商品、キャンペーン、サービスの利用方法などを社外へ伝えます。

マーケティング部門や営業部門と連携し、顧客へどのような価値を伝えるかを考えます。

販売促進や広告運用まで担当する求人もあるため、広報とマーケティングの境界を確認しましょう。

採用広報

求職者へ、会社、仕事、社員、職場環境などを伝える仕事です。

採用サイトの記事、社員インタビュー、説明会、SNS、動画などを企画・制作します。

人事・採用担当者が採用業務と兼任する場合もあります。

面接調整や応募者対応まで含むのか、発信業務を専門に担当するのかを確認してください。

社内広報

従業員へ、会社の方針、各部署の取り組み、社員の情報などを伝えます。

社内報、イントラネット、社内イベント、経営メッセージなどを担当します。

社内の情報共有や組織の一体感づくりが目的ですが、単に楽しい記事を作る仕事ではありません。

経営方針を理解し、従業員が自分の仕事と結びつけられる形で伝える必要があります。

SNS・オウンドメディア運用

企業のSNSアカウントや自社メディアを運用します。

投稿企画、文章作成、画像・動画の準備、コメント確認、数値分析などを担当します。

フォロワー数だけを増やすのではなく、認知、問い合わせ、採用、顧客との関係づくりなど、運用目的を確認することが大切です。

PR会社・広報支援会社

PR会社では、複数の顧客企業から依頼を受けて、広報戦略、メディア対応、イベント、調査などを支援します。

さまざまな業界の案件を経験できる一方、複数の顧客と期限を管理する力が必要です。

事業会社の広報を志望している人は、自社の情報を継続して発信する仕事と、顧客企業を支援する仕事の違いを理解しましょう。

広報と広告・マーケティングの違い

求人では、広報、PR、広告、マーケティングが同じ部署や業務欄に書かれることがあります。

名称だけで境界を決めるのではなく、実際の目的と担当業務を確認してください。

広報は信頼関係をつくる活動

広報は、会社が伝えたいことを発信するだけでなく、社会や顧客が何を求めているかを把握し、相互の関係をつくります。

メディアに情報を提供しても、必ず記事として掲載されるとは限りません。

広告枠を購入する仕事とは、情報が掲載される仕組みが異なります。

広告は費用を払って情報を届ける

広告は、Web、テレビ、雑誌、交通広告などの枠を購入し、企業が管理した内容を届けます。

求人によっては、広報担当者が広告代理店との調整や広告制作を兼任します。

予算管理や広告効果の確認が含まれるかを見ましょう。

マーケティングは売れる仕組みを考える

マーケティングは、市場、顧客、競合などを調べ、商品やサービスが選ばれる仕組みを考えます。

広報と連携する場面はありますが、商品企画、価格、販売方法、広告運用など、担当範囲は広くなります。

Webマーケティング職との違いも確認したい方は、「20代未経験からWebマーケティング職へ転職する方法」もあわせて参考にしてください。

未経験の20代でも広報求人へ応募できるのか

未経験者を対象とする広報求人はあります。

ただし、広報経験がなくても、求人に関連する別の経験を求める場合があります。

「未経験歓迎」を、経験が何もなくても採用されるという意味で捉えないようにしましょう。

営業経験は取材・提案・調整に活かせる

営業職では、顧客の課題を聞き、社内と調整し、資料を作って提案します。

この経験は、メディアや社内の関係者へ情報を説明し、企画を進める場面と接点があります。

ただし、営業経験があることを広報経験があるように表現してはいけません。

相手に合わせて情報を整理した経験や、関係者を調整した経験として具体化しましょう。

採用経験は採用広報に活かせる

採用担当者は、仕事内容の説明、社員インタビュー、説明会、応募者対応などを経験している場合があります。

誰に何を伝えれば応募前の不安を減らせるかを考えた経験は、採用広報とつながります。

応募者数だけでなく、入社後のミスマッチを防ぐために行った工夫も振り返りましょう。

編集・ライティング経験は文章制作に活かせる

記事、メールマガジン、Webページなどを作った経験は、広報コンテンツの制作で活かせます。

文章力だけでなく、取材、事実確認、構成、修正対応、期限管理まで説明できると仕事の進め方が伝わります。

個人ブログやSNSだけの場合は、企業として複数の確認を受けながら発信する仕事とは違う点も理解しておきましょう。

接客経験は顧客の声を理解する材料になる

販売や接客では、顧客から直接、質問、不満、期待を聞きます。

顧客がどこで迷うのかを知っていることは、伝える内容を考える材料になります。

ただし、接客が得意という説明だけでは不十分です。顧客の声を記録し、売場や説明方法の改善へつなげた経験を探しましょう。

SNSの個人運用だけでは判断できない

個人アカウントでフォロワーを増やした経験は、企画や分析の材料になることがあります。

一方、企業アカウントでは、ブランド方針、著作権、個人情報、社内承認、炎上リスクなどを考える必要があります。

フォロワー数だけでなく、目的、対象、企画、投稿結果の分析、問題を防ぐ工夫を説明してください。

広報求人で確認すべき担当範囲

広報求人の中には、複数の仕事を一人で担当するものがあります。

業務が幅広いこと自体を良し悪しで判断せず、自分が経験したい仕事と優先順位を比べましょう。

プレスリリースとメディア対応の有無

社外広報を希望するなら、プレスリリースを年間何本程度作るのか、メディアとの連絡や取材対応を担当できるのかを確認します。

外部のPR会社へ委託している場合、社内の広報担当は情報収集と委託先の管理が中心になることもあります。

文章を書く仕事だけなのか、企画から発信後の対応まで担当するのかを聞きましょう。

SNSとWeb更新の割合

求人にSNS運用が書かれている場合は、利用媒体、投稿本数、制作体制、目的を確認します。

自分で画像や動画を制作するのか、制作会社へ依頼するのかでも必要なスキルは変わります。

WebサイトのCMS更新、アクセス解析、問い合わせ対応が含まれるかも見ましょう。

イベントや取材による時間外対応

記者発表、展示会、採用イベント、撮影などがある求人では、早朝、夜間、休日に対応する場合があります。

開催頻度、代休、出張、準備期間の残業を確認してください。

緊急時に連絡を受ける可能性がある場合は、担当者の当番や責任範囲も聞きましょう。

総務・採用・マーケティングとの兼務

少人数の会社では、広報が総務、採用、秘書、マーケティングなどを兼務することがあります。

幅広い経験を積める可能性がある一方、広報業務の割合が低い場合もあります。

業務全体のうち広報が占める割合と、それぞれの繁忙期を確認しましょう。

一人広報とチーム広報の違い

担当人数は、教育体制と仕事の範囲へ大きく影響します。

未経験者は特に、誰が企画や文章を確認するのかを確認してください。

一人広報

一人広報では、企画、文章作成、SNS、取材、社内調整、効果測定などを幅広く担当する可能性があります。

裁量を持ちやすい一方、過去の担当者や相談相手がいない場合は、自分で判断する範囲が広くなります。

未経験者を一人広報として採用する求人では、上司、外部のPR会社、経営者のうち、誰が業務を確認するのかを聞きましょう。

広報チーム

チーム体制では、社外広報、社内広報、SNSなどを分担する場合があります。

先輩から学びやすい可能性がありますが、特定の業務だけを長く担当することも考えられます。

担当の分け方、異動やローテーション、企画へ関われる時期を確認してください。

外部会社と連携する体制

PR会社、広告代理店、制作会社などへ業務を委託する企業もあります。

この場合、社内広報は依頼内容の整理、素材提供、進行管理、成果確認を担当します。

自分で制作したい人と、プロジェクト管理を経験したい人では、合う求人が異なります。

広報求人の成果と評価方法を見る

広報活動は、売上へ直接つながるとは限りません。

だからこそ、会社が何を成果として評価するかを確認する必要があります。

発信本数だけを追うのか

プレスリリース、記事、SNS投稿の本数を目標にすることがあります。

本数は行動量を確認できますが、多く発信すれば必ず成果が出るわけではありません。

内容の正確さや、発信後の反応も評価するのかを聞きましょう。

メディア掲載・認知度

記事掲載数、取材件数、検索数、サイトへのアクセスなどを見る場合があります。

掲載数だけでなく、どの媒体に、どの内容で掲載されたかも重要です。

会社が重視する対象と指標を確認してください。

採用応募・社内の反応

採用広報では、採用サイトの閲覧、説明会参加、応募、入社後の定着などが指標になる場合があります。

社内広報では、記事の閲覧、アンケート、イベント参加などを確認します。

広報担当者だけで結果を変えられない指標もあるため、ほかの部署とどう協力するのかも見ましょう。

求人票と面接で確認したい質問

広報求人へ応募する前に、担当業務と体制を具体的に確認します。

「幅広くお任せします」という説明だけで判断しないようにしましょう。

仕事内容に関する質問

「入社後3か月から半年は、どの広報業務を中心に担当しますか」

「プレスリリース、SNS、社内広報、採用広報の業務割合を教えてください」

「企画から発信後の効果測定まで、どの範囲を担当しますか」

求人票に並ぶ業務をすべて同じ割合で担当するとは限りません。最初の仕事と将来広げられる仕事を分けて聞きましょう。

体制に関する質問

「広報は何人で、どのように担当を分けていますか」

「文章やSNS投稿は、誰が確認して公開しますか」

「外部のPR会社や制作会社とは、どのように役割を分担していますか」

未経験者は、相談と確認ができる体制を特に重視してください。

評価に関する質問

「広報担当者の目標と評価指標を教えてください」

「発信本数以外では、どのような成果を評価しますか」

「入社1年目には、どのような状態を期待されていますか」

評価指標だけでなく、その目標を達成するための予算、人員、外部支援があるかも確認しましょう。

募集背景に関する質問

「今回の募集は、増員、新設、欠員補充のどれに当たりますか」

「欠員補充の場合、前任者からの引き継ぎ期間はありますか」

「広報体制を今後どのようにしていく予定ですか」

新設ポジションは裁量がある一方、方針や業務手順が決まっていないこともあります。

20代は入社後に積める経験から選ぶ

未経験から広報へ入りたい場合、職種名が広報であることだけを優先しやすくなります。

しかし、数年後にどの経験を持てるかは求人によって異なります。

  • プレスリリースを企画・作成できる

  • メディアとの関係を構築できる

  • 取材やイベントを運営できる

  • SNSや自社メディアを改善できる

  • 採用広報や社内広報を担当できる

  • 広報戦略や危機管理へ関われる

  • チームや外部会社を管理できる

キャリアのトビラでは、今回の内定だけでなく、「30代になったときに何ができるようになっていたいか」から求人を考えることを大切にしています。

SNS更新だけを続けるのか、企画、メディア対応、分析、マネジメントへ広げられるのかを確認しましょう。

広報求人を一人で選びにくい20代へ

広報求人は、会社によって仕事内容と必要な経験が大きく異なります。

「未経験から応募できる求人が分からない」「広報とマーケティングのどちらが合うか迷う」という方もいるでしょう。

「キャリアのトビラ」は、20代・第二新卒に特化して転職を支援するエージェントです。

営業、接客、採用、事務、文章制作、SNS運用などの経験を整理し、広報で活かせる部分と、ほかの職種を含む選択肢を一緒に考えます。

希望職種を無条件に肯定するのではなく、現在の経験で狙える求人、別の仕事から広報につながる経験を積む方法、希望する働き方を整理します。

広報を目指す方法や、自分の経験を活かせる仕事を整理したい方は、キャリアのトビラへご相談ください。

まとめ

広報求人には、社外広報、商品広報、採用広報、社内広報、SNS・自社メディア運用、PR会社などがあります。

同じ広報という職種名でも、メディア対応、文章作成、SNS、イベント、広告、採用、総務など、担当範囲は異なります。

未経験可の求人でも、営業、採用、編集、マーケティング、接客などの関連経験を求めることがあります。

求人票では、最初の担当業務、業務割合、一人広報かチームか、外部会社との分担、時間外対応、成果指標、募集背景を確認してください。

入社することだけを目標にせず、30代までに企画、文章、メディア対応、分析、危機管理など、どの経験を持ちたいかで求人を選びましょう。

<この記事から次に読むおすすめ記事>

広報だけに絞らず、第二新卒から挑戦できる職種を比較したい方は、

「第二新卒で未経験職種に転職するなら何がおすすめ?現実的な選択肢を解説」もあわせて参考にしてください。