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第二新卒の職務経歴書は何を書けばいい?実績が少ない人向けに解説

第二新卒の職務経歴書は何を書けばいい?実績が少ない人向けに解説

2026年10月08日 12:55

「入社してまだ1年程度だから、職務経歴書に書ける実績がない」

「研修や先輩の補助が中心で、自分が担当したと言える仕事が少ない」

「売上や表彰など、数字でアピールできる成果がない」

第二新卒で転職活動を始めると、このような理由から職務経歴書を書く手が止まってしまうことがあります。

しかし、職務経歴書に書くのは、大きな実績や目立った成果だけではありません。

短い期間でも、担当した仕事、任された役割、仕事で意識したこと、身につけたことなど、整理できる経験はあります。

一方で、経験が浅いからといって、研修や補助業務を実際以上に大きく見せたり、「成長意欲」「コミュニケーション力」といった抽象的な言葉だけで補ったりする必要もありません。

第二新卒の職務経歴書で大切なのは、少ない経験を大きく見せることではなく、短い社会人経験の中で実際に何をしてきたのかを具体的にすることです。

この記事では、

・実績が少ない第二新卒は職務経歴書に何を書けばよいのか
・企業へ伝えたい経験や仕事への取り組み方
・「書くことがない」と感じたときの経験の棚卸し方法
・実績が少ない場合の具体的な書き方
・第二新卒が避けたい職務経歴書の書き方

について解説します。

「実績がないから書けない」と考える前に、まずはこれまでの仕事を一つずつ整理していきましょう。



【30秒でわかるこの記事の結論】

・第二新卒は大きな実績がなくても職務経歴書を作成できる
・売上や表彰だけでなく、担当業務・役割・工夫・身につけたことも整理する
・研修や補助業務も、実際に経験した範囲を明確にすれば記載できる
・「自分で担当した仕事」と「補助した仕事」は分けて書く
・経験を実際以上に大きく見せる必要はない
・応募先で活かせる経験を選び、具体的に伝えることが重要

第二新卒の職務経歴書では、「すごい実績を探す」のではなく、これまでの経験を分解して具体化することから始めましょう。



第二新卒の職務経歴書は実績が少なくても書ける

第二新卒は社会人経験が短いため、「職務経歴書に書けるほどの実績がない」と感じることがあります。

特に入社から1年程度で転職する場合、まだ大きな仕事を任されていなかったり、一人で成果を出す段階まで進んでいなかったりすることもあるでしょう。

その場合も、無理に目立った成果を作る必要はありません。

まずは「実績=売上や表彰」と考えず、実際に経験してきた仕事を整理することが大切です。

① 大きな成果だけが「書ける実績」ではない

職務経歴書で成果を書くと聞くと、

・売上目標120%達成
・社内表彰を受賞
・新規顧客を○社獲得

といった数字をイメージする方もいるでしょう。

もちろん、このような成果があれば記載できます。

しかし、第二新卒の場合は、まだ成果を出せるほど長く業務を経験していないこともあります。

その場合は、

・どのような業務を担当したか
・どのような役割を任されたか
・仕事を覚えるために何をしたか
・業務を進めるうえで何を意識したか
・入社当初と比べて何ができるようになったか

なども整理してみましょう。

例えば、営業職で大きな売上実績がなくても、

「先輩の商談へ同行していた」

だけで終わらせるのではなく、

「商談前の企業情報の収集、提案資料の準備、商談内容の記録、商談後のフォロー業務を担当した」

と整理すれば、実際にどのような業務を経験したのかが具体的になります。

大切なのは、成果があるように見せることではありません。

自分が実際に担当した仕事を、採用担当者が理解できる形にすることです。

② 研修や補助業務も担当した経験として整理できる

入社後の期間が短い第二新卒では、

「ほとんど研修だった」

「先輩のサポートしかしていない」

というケースもあります。

この場合も、研修や補助業務をすべて「何もしていない期間」と考える必要はありません。

例えば研修であれば、

・どのような内容を学んだか
・どのような業務知識を身につけたか
・研修後にどの業務を担当したか

を整理できます。

補助業務であれば、

・誰のどのような仕事を補助したか
・自分が担当した作業は何か
・どこまで自分で対応していたか

を具体的にします。

例えば、

「営業のサポート」

だけでは仕事内容が分かりません。

一方、

「営業担当者のサポートとして、見積書作成、顧客情報の入力、商談資料の準備、電話・メールでの日程調整を担当」

とすれば、自分が経験した業務が伝わります。

補助業務だから評価されないと決めつけるのではなく、実際に自分が担当した範囲を明確にすることが重要です。

③ 経験を事実以上に大きく見せる必要はない

実績が少ないと、「少しでも良く見せなければ」と考えてしまうことがあります。

しかし、職務経歴書では、担当していない仕事や実際以上の成果を書くべきではありません。

例えば、先輩の営業に同行しただけなのに、

「法人営業を担当」

と書けば、面接で、

「どのような顧客を担当していましたか」

「目標はいくらでしたか」

「どのような提案をしていましたか」

と聞かれたときに、職務経歴書との食い違いが生じます。

この場合は、

「法人営業に同行し、商談準備や議事録作成、顧客への資料送付などを担当」

など、実際の担当範囲を書く方が適切です。

第二新卒だからといって、経験を豊富に見せる必要はありません。

「経験が浅いことを隠す」のではなく、短い期間で何を経験し、どこまでできるようになったのかを正確に伝えることを意識しましょう。



第二新卒の職務経歴書で企業に伝えたいこと

第二新卒の職務経歴書では、単に勤務先と担当業務を並べるだけでは、自分がどのような仕事を経験してきたのかが十分に伝わらないことがあります。

社会人経験が短いからこそ、

「何を経験したのか」

だけでなく、

「どこまで担当したのか」

「仕事へどう取り組んだのか」

「その経験から何を身につけたのか」

まで整理してみましょう。

① どのような仕事を経験したのか

最初に明確にしたいのは、実際に経験した仕事内容です。

例えば「営業職」といっても、

・新規営業か既存営業か
・法人向けか個人向けか
・電話、訪問、オンラインのどれが中心か
・商談だけでなく資料作成なども担当したか

によって経験は異なります。

事務職でも、

・データ入力
・電話対応
・受発注
・請求書作成
・営業サポート
・社内外との調整

など、担当業務はさまざまです。

職種名だけではなく、日常的にどのような仕事をしていたのかまで具体化しましょう。

② どこまで自分で担当していたのか

第二新卒では、「経験したこと」と「一人で担当できること」を分けて考えることも大切です。

例えば、

・先輩と一緒に担当していた
・指示を受けながら対応していた
・一部の業務は一人で対応していた
・最初から最後まで一人で担当していた

では、経験の深さが異なります。

職務経歴書では、すべてを「経験あり」とまとめるのではなく、自分がどこまで担当していたのかを整理しましょう。

これは自分を弱く見せるためではありません。

採用担当者が、入社後にどの程度の仕事から任せられそうかを判断するための情報になります。

③ 仕事にどのように取り組んでいたのか

大きな成果がない場合でも、仕事への取り組み方から伝えられることがあります。

例えば、

・分からないことをそのままにせず確認した
・同じミスを繰り返さないようメモやチェックリストを作った
・期限から逆算して仕事の優先順位を決めた
・顧客対応の前に必要な情報を確認した
・周囲と進捗を共有しながら仕事を進めた

などです。

ただし、「真面目に取り組みました」「努力しました」だけでは具体性がありません。

何を意識し、実際にどのような行動を取ったのかまで整理すると、仕事への向き合い方が伝わりやすくなります。

④ 短い期間で何を身につけたのか

社会人経験が短くても、入社時と現在を比べると、できるようになったことがあるはずです。

例えば、

・基本的な電話・メール対応
・社内システムの操作
・顧客への説明
・資料作成
・スケジュール管理
・社内外との調整

などです。

「特別なスキルではないから」と除外する必要はありません。

一方で、数回経験しただけの業務を「得意」「習得済み」と表現する必要もありません。

自分が現在どの程度できるのかまで含めて整理しておくと、職務経歴書にも落とし込みやすくなります。

⑤ 応募先で活かせる経験は何か

最後に考えたいのが、これまでの経験と応募先との接点です。

同じ経験でも、応募する仕事によって強調する部分は変わります。

例えば、販売職から営業職へ応募するなら、

・顧客の希望を聞き取った経験
・商品を提案した経験
・目標を意識して行動した経験

などが接点になる場合があります。

事務職へ応募するなら、

・正確な入力作業
・電話やメール対応
・スケジュール管理
・周囲をサポートした経験

などを整理できます。

重要なのは、無理に「即戦力」と見せることではありません。

これまで経験したことの中から、応募先でも活かせる部分を選んで伝えることです。

ここまで整理すると、「実績がない」のではなく、これまでの経験をまだ細かく言葉にできていなかっただけだと気づくこともあります。

次の章では、実際に「書く実績がない」と感じたときに、これまでの仕事をどう棚卸しすればよいのかを、具体的な手順に沿って解説します。



「書く実績がない」と感じたときの経験の棚卸し方法

「職務経歴書に書ける実績がない」と感じる第二新卒の方は、最初から成果を探そうとしないことが大切です。

社会人経験が短ければ、売上達成や表彰、リーダー経験などがないのは珍しいことではありません。

まずは、

担当したこと → 任された範囲 → 工夫したこと → 周囲との関わり → できるようになったこと

の順番で、これまでの経験を分解してみましょう。

ここでは、職務経歴書に書く材料を見つけるための具体的な手順を紹介します。

STEP1|担当した仕事を小さなものまで書き出す

最初は「実績」ではなく、「やったこと」を書き出します。

この段階では、職務経歴書に使えるかどうかを判断する必要はありません。

例えば営業職なら、

・電話でのアポイント取得
・顧客情報の確認
・商談への同行
・提案資料の準備
・見積書の作成
・商談後のメール送付
・顧客情報の入力

など、日常的に行っていた業務まで書き出します。

事務職なら、

・電話対応
・来客対応
・データ入力
・資料作成
・受発注処理
・請求書作成
・社内からの問い合わせ対応

などが考えられます。

「誰でもやっている仕事だから」と除外しないことがポイントです。

転職先の採用担当者が知りたいのは、前の会社で珍しい仕事をしていたかどうかだけではありません。

どのような業務を経験してきたのかを確認するためにも、まずは日常業務まで含めて整理しましょう。

STEP2|自分がどこまで担当していたかを分ける

仕事を書き出したら、次に担当範囲を整理します。

例えば、

・研修で経験した
・先輩の補助として担当した
・指示を受けながら担当した
・一部は一人で対応していた
・一連の業務を一人で担当していた

というように分けてみましょう。

第二新卒の場合、すべての業務を一人で完結できるとは限りません。

だからこそ、「経験したこと」と「一人でできること」を区別することが大切です。

例えば、商談に10回同行していたとしても、自分が提案を担当していなければ「法人営業を担当」とするのは適切ではありません。

一方で、

「法人営業の商談に同行し、事前の顧客情報収集、提案資料の準備、議事録作成を担当」

とすれば、経験した範囲を具体的に伝えられます。

経験を大きく見せるのではなく、自分が担当した範囲を正確に切り分けることを意識しましょう。

STEP3|仕事で意識・工夫したことを探す

担当業務が整理できたら、その仕事をどのように進めていたかを振り返ります。

ここで探したいのは、特別な改善実績だけではありません。

例えば、

「入力ミスを防ぐため、作業後にチェックする項目を決めていた」

「問い合わせにすぐ回答できない場合は、確認事項と回答期限を伝えるようにしていた」

「商談前に顧客のWebサイトを確認し、事業内容を把握してから同行していた」

など、小さな工夫でも構いません。

重要なのは、

「○○を意識していました」

だけで終わらせないことです。

何を意識したのか → そのために何をしたのか

まで考えると、職務経歴書に使える具体的な材料になります。

STEP4|周囲との関わりから自分の役割を探す

自分一人で出した成果が思いつかない場合は、周囲との関わりを振り返ってみましょう。

仕事は一人で完結するものばかりではありません。

例えば、

・営業担当から依頼を受けて資料を作成した
・複数の部署と確認しながら業務を進めた
・忙しい時間帯に周囲と役割を分担した
・顧客からの問い合わせ内容を担当部署へ正確に引き継いだ
・後から入った社員へ基本的な作業方法を説明した

なども仕事上の経験です。

ここから、

「周囲とどのように連携していたか」

「自分はチームの中で何を任されていたか」

を整理できます。

「コミュニケーション力があります」と抽象的に書くよりも、実際の仕事で誰とどのように関わっていたのかを示す方が、経験を具体的に伝えられます。

STEP5|入社時と比べてできるようになったことを整理する

次に、入社したばかりの頃と現在を比べてみます。

入社時にはできなかったものの、現在は一人でできる仕事があれば、それも経験を整理する材料になります。

例えば、

・一人で電話対応ができるようになった
・見積書を作成できるようになった
・顧客からの基本的な問い合わせへ対応できるようになった
・Excelを使って日常的な集計ができるようになった
・店舗の開店・閉店作業を任されるようになった

などです。

第二新卒の場合、「大きな成果」だけを探すと材料が見つからなくても、入社後にできるようになったことまで広げると、自分の経験が見えやすくなります。

ただし、少し経験しただけの業務を「習得した」と表現する必要はありません。

「一人で対応できる」「指示があれば対応できる」など、現在のレベルも含めて整理しておきましょう。

STEP6|応募先で活かせる経験を選ぶ

最後に、ここまで書き出した経験の中から、応募先で活かせそうなものを選びます。

すべての経験を職務経歴書に同じ分量で書く必要はありません。

求人票を確認して、

・仕事内容
・求められている経験
・必要なスキル
・任される役割

と、自分の経験を照らし合わせてみましょう。

例えば、接客職から営業職へ転職するなら、レジ操作の経験よりも、

・お客様の希望を聞き取った経験
・ニーズに合わせて商品を提案した経験
・目標を意識して行動した経験

などを詳しく書く方が、応募先との接点を伝えやすくなります。

「スキルがない」と感じていても、仕事を細かく分解すると、転職先でも活かせる経験が見つかることがあります。

自分の経験や強みそのものを整理したい方は、「転職したいけどスキルがない20代へ|今ある経験を強みに変える方法」もあわせて参考にしてください。

経験の棚卸しができたら、次は見つけた材料を職務経歴書のどこに、どのように書くかを整理していきます。



第二新卒の職務経歴書に何を書く?基本項目と書き方

第二新卒の職務経歴書も、基本的な項目は一般的な職務経歴書と大きく変わりません。

ただし、社会人経験が短い場合は、無理に文章量を増やすのではなく、短い経験の中で何を担当してきたのかが分かるように書くことが重要です。

ここでは、第二新卒が特に意識したいポイントに絞って説明します。

① 職務要約|短い経験でも仕事内容が分かるようにする

職務要約では、これまでの経歴を簡潔にまとめます。

第二新卒の場合、長い経歴を書く必要はありません。

例えば、

「2025年4月に○○株式会社へ入社し、法人営業部に配属。新規顧客への電話によるアポイント取得、先輩社員の商談同行、提案資料・見積書の作成などを経験してきました。現在は既存顧客への定期連絡や問い合わせ対応も担当しています。」

というように、

勤務期間・職種・主な担当業務・現在任されていること

が分かるようにまとめます。

「社会人経験が浅いですが、精いっぱい頑張ってきました」といった自己評価よりも、まずは経歴の事実を簡潔に伝えましょう。

② 職務経歴|会社・所属・担当業務を具体的に書く

職務経歴では、

・会社名
・在籍期間
・事業内容
・所属部署
・担当業務

などを整理します。

特に担当業務は、

「営業業務」

「一般事務」

「接客業務」

だけで終わらせないようにしましょう。

例えば、

【担当業務】
・新規顧客への電話によるアポイント取得
・先輩社員の商談同行
・顧客情報の収集
・提案資料、見積書の作成補助
・商談後の顧客フォロー

など、実際に行っていた仕事を具体的にします。

業務内容を見ただけで、どのような仕事を経験したのかイメージできる状態を目指しましょう。

③ 工夫・成果|数字がなくても行動まで書く

売上や表彰などの成果がある場合は、事実に基づいて記載します。

一方、大きな成果がない場合に、無理に数字を作る必要はありません。

例えば、

「顧客情報の入力ミスを防ぐため、登録後に確認する項目を整理し、入力後のチェックを習慣化した」

「商品の特徴を説明できるよう、空き時間に商品資料を確認し、お客様からよく聞かれる質問を整理した」

など、仕事上の工夫を書く方法もあります。

ただし、日常的に行っていたことを大きな改善実績のように表現する必要はありません。

何を担当し、その中でどのような行動を取ったのかを事実に沿って整理しましょう。

④ 活かせる知識・スキル|使用経験を具体的にする

第二新卒の場合、「スキルと呼べるものがない」と感じることもあります。

その場合も、仕事で使用してきたツールや身につけた知識を確認してみましょう。

例えば、

・Word:社内外向け文書の作成
・Excel:データ入力、表作成、基本的な関数の使用
・PowerPoint:営業資料の修正・作成
・社内システム:顧客情報、受発注情報の入力
・普通自動車運転免許
・業務に関連する資格

などです。

単に「Excel」と書くよりも、どのような業務で使っていたのかを添えると、経験の程度が分かりやすくなります。

⑤ 自己PR|強みだけでなく根拠となる経験を書く

自己PRでは、

「コミュニケーション力があります」

「責任感があります」

「向上心があります」

だけで終わらせないことが重要です。

例えば、

「顧客対応では、問い合わせ内容を正確に把握するため、要点を確認してから担当者へ引き継ぐことを意識してきました」

というように、強みの根拠となる経験を添えます。

第二新卒は社会人経験が短いからこそ、立派な自己PRを作ろうとするよりも、実際の仕事で取った行動から強みを考える方が自然です。

職務経歴書全体の基本構成や、それぞれの項目をさらに詳しく確認したい方は、「20代向け職務経歴書の書き方|経験が浅くても評価される構成」もあわせて参考にしてください。

ここまでで、経験を棚卸しし、職務経歴書に入れる材料を整理する方法が分かりました。

次の章では、「営業1年で目立った成果がない」「事務経験が短く定型業務が中心」といったケースを例に、実績が少ない第二新卒がどのように職務経歴書へ落とし込めばよいのかを具体的に見ていきます。



実績が少ない第二新卒の職務経歴書の書き方例

ここまで経験の棚卸し方法を説明してきましたが、実際に職務経歴書へ書こうとすると、

「この程度の経験を書いていいのだろうか」

「数字で示せる成果がない場合はどうすればいいのか」

と迷うこともあるでしょう。

そこで、目立った実績がない第二新卒を想定して、経験をどのように職務経歴書へ落とし込むのかを紹介します。

そのまま例文をコピーするのではなく、「担当業務→担当範囲→工夫・行動→身につけたこと」という考え方を参考にしてください。

① 営業職1年|目標達成や表彰などの実績がない場合

営業職として働いていても、入社1年程度では、

・先輩への同行が多かった
・新規開拓を始めたばかり
・売上目標を達成していない
・表彰などの実績がない

ということもあります。

この場合、「売上実績がないから書けない」と考えるのではなく、実際に経験した営業活動を整理します。

【書き方例】

法人向け営業として、新規顧客への電話によるアポイント取得、先輩社員の商談同行、提案資料・見積書の作成、商談後の顧客フォローなどを担当しています。

商談前には顧客のWebサイトや過去の対応履歴を確認し、事業内容や取引状況を把握したうえで準備することを意識してきました。

現在は既存顧客からの基本的な問い合わせ対応や、定期的な状況確認も担当しています。

この例では、売上を大きく見せていません。

その代わり、

・どのような営業活動を経験したか
・どこまで担当しているか
・仕事で何を意識したか
・現在できるようになったこと

を具体的にしています。

営業職だからといって、必ず売上実績を中心に書かなければならないわけではありません。

目標や実績がある場合は事実に沿って記載し、それだけでは伝えきれない日々の業務や行動も整理しましょう。

② 事務職1年|定型業務が中心で成果を示しにくい場合

事務職では、

「毎日同じ業務なので、実績と言えるものがない」

と感じる方もいます。

しかし、定型業務であっても、

・どのような業務を担当したか
・どの程度の範囲を任されていたか
・正確に進めるために何をしていたか
・誰をサポートしていたか

まで整理できます。

【書き方例】

営業部の事務担当として、顧客情報の入力、見積書・請求書の作成、電話・メール対応、営業資料の作成補助などを担当しています。

書類作成では、入力内容や提出期限を確認し、修正が必要な場合は営業担当者へ早めに確認することを意識してきました。

また、顧客からの問い合わせを受けた際は、内容を整理したうえで担当者へ共有し、対応漏れがないよう確認しています。

この例でも、「業務効率を○%改善した」といった成果は使っていません。

定型業務であっても、担当していた仕事と、その仕事をどのように進めていたのかを具体化すれば、職務経験として伝えられます。

③ 販売・接客職8か月|売上実績や役職経験がない場合

販売・接客職では、

「店舗で普通に接客していただけ」

「個人売上で目立った実績がない」

という理由から、書くことがないと感じる場合があります。

しかし、接客以外にも日常的に担当していた業務がないか振り返ってみましょう。

【書き方例】

店舗スタッフとして、接客・販売、レジ対応、商品陳列、在庫確認、店内清掃などを担当しています。

接客では、お客様の利用目的や希望を確認したうえで商品を案内し、分からない質問については自己判断せず、先輩社員へ確認して正確に回答することを心がけてきました。

入社後は商品知識を身につけるため、空き時間に商品資料を確認し、現在は基本的な商品について一人で説明・案内できるようになりました。

この場合も、売上実績がないことを隠す必要はありません。

接客経験、商品提案、商品知識を身につけた過程などを整理すれば、短い期間でも経験した仕事を具体的に示せます。

④ 例文はそのまま使わず「自分の事実」に置き換える

例文を見ると、

「この表現をそのまま使えばよいのでは」

と思うかもしれません。

しかし、職務経歴書は自分の経験を説明する書類です。

実際には行っていない工夫や担当していない業務まで例文から借りてしまうと、面接で詳しく質問されたときに説明できなくなります。

例文から参考にしたいのは文章そのものではなく、

何を担当したか
↓
どこまで任されていたか
↓
どう取り組んだか
↓
何ができるようになったか

という整理の仕方です。

自分の経験をこの順番で当てはめながら、実際に行ったことだけを文章にしていきましょう。



第二新卒が職務経歴書で避けたい書き方

実績が少ない第二新卒の職務経歴書では、「経験が浅いこと」そのものよりも、それを補おうとして不自然な書き方になってしまうことに注意が必要です。

ここでは、特に避けたい書き方を確認します。

① 実績や担当範囲を大きく見せる

経験が少ないからといって、実績や担当範囲を実際以上に大きく書くのは避けましょう。

例えば、

「先輩の商談に同行した」

という経験を、

「法人営業を担当」

とだけ書けば、自分が顧客を担当して商談を進めていたようにも受け取れます。

同様に、チーム全体の売上を自分個人の成果のように書くのも適切ではありません。

職務経歴書の内容は、面接でも詳しく確認される可能性があります。

経験を大きく見せるより、

「商談同行」「資料作成」「顧客フォロー」

など、実際に担当した範囲を明確にしましょう。

② 担当業務だけを並べて終わる

反対に、事実だけを書こうとして、

「電話対応」

「資料作成」

「データ入力」

のように業務名だけを並べて終わってしまうケースもあります。

これでは、どのような環境で、どの程度の仕事を担当していたのかが分かりにくくなります。

例えば「電話対応」であれば、

・顧客からの問い合わせ対応
・担当者への取り次ぎ
・予約受付
・取引先との日程調整

など、実際の内容まで分けて考えられます。

さらに、仕事で工夫したことや身につけたことがあれば、それも整理します。

第二新卒では経験の量が限られているからこそ、一つひとつの経験を具体化することが大切です。

③ 「経験が浅いので」と必要以上に自分を弱く見せる

第二新卒であることを気にして、

「経験が浅く、まだ十分なスキルはありませんが……」

「社会人経験が短いため、分からないことも多いですが……」

といった表現を繰り返す必要はありません。

経験期間は在籍期間を見れば分かります。

自分から必要以上に弱点を強調するより、

・何を経験したか
・現在何ができるか
・その経験を応募先でどう活かせそうか

を具体的に書きましょう。

もちろん、経験していないことを「できます」と書く必要もありません。

過大評価も過小評価もせず、現在の経験を正確に伝えることが基本です。

④ 研修や補助業務を「何もしていない」と扱う

「研修しか受けていない」

「先輩の補助しかしていない」

と考え、その期間をほとんど書かないのも避けたいところです。

研修であれば、学んだ業務知識や研修後に担当した仕事があります。

補助業務であれば、自分が実際に行った作業があります。

例えば、

「営業補助」

だけではなく、

「提案資料の準備、顧客情報の入力、商談日程の調整を担当」

とすれば、経験した内容が分かります。

ただし、研修を受けただけで実務経験があるように書くのは適切ではありません。

研修と実務、補助と主担当を区別したうえで、それぞれの経験を整理しましょう。

⑤ 抽象的な自己PRだけで経験の少なさを補う

経験が少ないと、

「コミュニケーション能力があります」

「向上心があります」

「何事にも責任感を持って取り組みます」

など、自己PRを強くすることで補おうとする場合があります。

しかし、抽象的な言葉だけでは、その強みが仕事でどのように表れていたのかが分かりません。

例えば、

「分からない業務はその日のうちに確認し、教わった内容を自分でまとめて次回から一人で対応できるようにしていた」

という経験があれば、学ぶ姿勢を具体的に伝えられます。

自己PRを考えるときも、最初に強みの言葉を決めるのではなく、これまでの仕事で取った行動から考えてみましょう。

職務経歴書は、経験の少なさを隠すための書類ではありません。

短い期間でも、実際に経験したことを整理し、応募先へ伝わる形にすることが重要です。

次の章では、ここまで整理した経験をもとに、第二新卒が職務経歴書を完成させるまでの具体的な手順をまとめます。



第二新卒が職務経歴書を完成させる5STEP

ここまで紹介した内容を踏まえて、実際に職務経歴書を作成するときの流れを整理します。

最初からきれいな文章を書こうとすると、「書くことがない」と手が止まりやすくなります。

まず経験をすべて出し、その後で応募先に必要な情報を選ぶのがポイントです。

STEP1|これまで経験した仕事をすべて書き出す

最初に、入社してから現在までに経験した仕事を書き出します。

この段階では、

「こんな仕事は書いても意味がない」

と判断する必要はありません。

研修、先輩の補助、電話対応、資料作成、データ入力、接客なども含め、実際に経験したことを整理します。

大きな成果を探すのではなく、まずは自分の仕事を細かく分解しましょう。

STEP2|応募する求人で求められていることを確認する

経験を書き出したら、応募する求人票を確認します。

特に見たいのは、

・仕事内容
・応募条件
・歓迎される経験やスキル
・入社後に任される仕事

などです。

求人票を確認することで、自分の経験のうち何を詳しく書くべきかが見えやすくなります。

すべての経験を同じようにアピールするのではなく、応募先との接点を探しましょう。

STEP3|応募先で活かせそうな経験を選ぶ

求人票を確認したら、これまでの経験との共通点を探します。

完全に同じ仕事を経験している必要はありません。

例えば、接客職から営業職を目指す場合、

・お客様の希望を聞く
・商品を提案する
・目標を意識して行動する

といった経験が接点になることがあります。

事務職から別の事務職へ転職するなら、

・使用していたツール
・書類作成
・電話やメール対応
・社内外との調整

などを比較できます。

経験を無理に応募先へ結びつけるのではなく、実際に共通している仕事や行動を選ぶことが大切です。

STEP4|担当業務・工夫・身につけたことを文章にする

使う経験が決まったら、職務経歴書へ落とし込みます。

このとき、

「何を担当したか」

だけで終わらせず、

・どこまで自分で担当したか
・どのように仕事へ取り組んだか
・どのような工夫をしたか
・何ができるようになったか

まで整理します。

ただし、すべての業務について長い説明を書く必要はありません。

応募先と関連性が高い経験を中心に、具体的に書きましょう。

STEP5|応募先に合わせて見直す

職務経歴書が完成したら、そのまま複数の企業へ使い回すのではなく、応募先との関連性を確認します。

例えば、

・応募先と関係の深い経験が分かりやすい位置にあるか
・求人で求められている経験との接点が伝わるか
・仕事内容が具体的に分かるか
・実際以上の表現になっていないか
・誤字脱字や年月の間違いがないか

などを確認します。

応募するたびに経歴そのものを変える必要はありません。

同じ経験でも、応募先によって詳しく伝えるべき部分が異なるため、どの経験を重点的に見せるかを調整すると考えましょう。



職務経歴書の内容に悩んだらキャリアのトビラへ

ここまで経験を振り返っても、

「自分では何が強みなのか分からない」

「どの経験を職務経歴書に書けばよいか判断できない」

「応募したい仕事と今の経験が結びつかない」

と悩むこともあるでしょう。

特に第二新卒は社会人経験が短いため、自分では「当たり前の仕事」「誰でもできる仕事」と考えている経験の中に、応募先へ伝えられる材料が隠れていることがあります。

キャリアのトビラでは、20代・第二新卒の転職相談に対応しています。

職務経歴書を単に文章として整えるだけではなく、これまで担当してきた仕事を振り返りながら、

・どのような経験をしてきたのか
・その中で何を身につけたのか
・どの経験を応募先で活かせそうか
・今後どのような経験を積んでいくとよいか

を一緒に整理します。

転職先を考えるときも、目の前の内定だけをゴールにするのではなく、30代でどのような働き方やキャリアを目指したいのかを考え、現在の経験からどのような道筋が現実的なのかを整理することが大切です。

LINEで相談できるほか、平日夜や土日の相談にも対応しています。

応募する企業が決まった後は、職務経歴書などの書類添削や面接対策を行い、入社後のフォローにも対応しています。

「職務経歴書に書ける実績がない」と一人で悩んでいる方は、まずこれまでの経験を整理するところから相談してみてください。



まとめ|第二新卒は「実績を作る」のではなく「経験を具体化する」

第二新卒で社会人経験が短いと、職務経歴書を前にして「書ける実績がない」と感じることがあります。

しかし、職務経歴書に必要なのは、目立った成果を無理に作ることではありません。

まずは、

・担当した仕事
・任されていた範囲
・仕事で工夫したこと
・周囲との関わり
・できるようになったこと
・応募先で活かせる経験

を一つずつ整理してみましょう。

研修や補助業務が中心だった場合も、実際に経験した内容と担当範囲を明確にすれば、職務経歴として整理できます。

反対に、経験が少ないことを気にして、担当範囲や実績を大きく見せる必要はありません。

第二新卒の職務経歴書で大切なのは、経験の少なさを隠すことではなく、短い期間の中で何を経験してきたのかを具体的に伝えることです。

「実績がない」と考える前に、日常的に行っていた仕事まで細かく振り返り、自分が実際に積んできた経験を言葉にしていきましょう。

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職務経歴書でこれまでの経験を整理できたら、その経験から「自分の強み」を考えてみましょう。

社会人経験が短く、自己PRに何を書けばよいか迷っている方は、「第二新卒の自己PR例文|短い経験を魅力的に伝える方法」もあわせて参考にしてください。