
テンプスタッフで正社員を目指す方法|紹介予定派遣・正社員求人・ファンタブルの違い
2026年10月09日 15:37
「テンプスタッフで正社員になれるのか」「派遣として働けば、いずれ派遣先の正社員になれるのか」と疑問に感じている人もいるでしょう。
テンプスタッフには、正社員求人、紹介予定派遣、通常の派遣、育成型無期雇用派遣のファンタブルなど、複数の働き方があります。
ただし、これらはすべて同じ意味の「正社員」ではありません。
勤務先企業の正社員として採用される場合もあれば、パーソルテンプスタッフと雇用契約を結び、派遣先企業で働く場合もあります。
「正社員」という言葉だけを見て応募すると、希望していた雇用形態やキャリアと異なる可能性があります。
この記事では、それぞれの仕組みの違いと、20代が正社員を目指すときに確認すべきことを解説します。
30秒でわかるこの記事の結論
テンプスタッフに関連する求人やサービスから正社員を目指す方法は、主に次の4つです。
勤務先企業の正社員求人へ応募する
紹介予定派遣を利用して直接雇用を目指す
派遣先の正社員登用制度を利用する
派遣で経験を積み、別の会社の正社員へ転職する
一方、ファンタブルは、パーソルテンプスタッフと無期雇用契約を結び、派遣先企業で働く仕組みです。
派遣先企業の正社員として入社する制度ではありません。
また、紹介予定派遣も、派遣期間が終われば必ず正社員になれるわけではありません。企業と本人の合意が必要で、直接雇用後の雇用形態が契約社員の場合もあります。
最初から正社員として働きたい人は、派遣を経由する方法だけに絞らず、正社員求人への直接応募や転職エージェントの利用も含めて比較することが大切です。
テンプスタッフを利用すれば正社員になれる?
テンプスタッフを利用して正社員を目指すことは可能です。
ただし、登録したり派遣として働いたりすれば、必ず正社員になれるわけではありません。
正社員になる可能性があるのは、正社員求人へ応募して採用される、紹介予定派遣から直接雇用へ切り替わる、派遣先の登用選考に合格するといった場合です。
どの方法にも応募条件や選考があり、派遣として働いた期間だけで正社員採用が決まるわけではありません。
そのため、「テンプスタッフへ登録すれば正社員になれるか」ではなく、「自分の経験なら、どの方法で正社員を目指すのが現実的か」を考える必要があります。
最初から正社員へ応募できる人もいる
未経験の仕事に就きたいからといって、必ず派遣から始める必要はありません。
20代や第二新卒の場合は、応募職種の実務経験がなくても、これまでの顧客対応、パソコン操作、数値管理、社内調整などを活かして正社員求人へ応募できることがあります。
例えば、販売職で売上管理や在庫管理を経験している人、営業職で見積書や提案資料を作成している人は、その経験を事務職の選考で伝えられる可能性があります。
最初から正社員を目指せる経験があるのに、「未経験だから派遣から始めるしかない」と決めてしまうと、正社員として応募できる機会を狭めることになります。
まずは、現在の経験で応募できる正社員求人があるかを確認しましょう。
派遣を経由するなら目的を決める
正社員としての採用が難しい職種でも、派遣で関連業務を経験すれば、次の転職で応募できる求人が増える可能性があります。
ただし、目的を決めずに派遣として働き始めると、正社員になる時期や必要な経験が曖昧になりやすくなります。
派遣を経由する場合は、次の点を先に決めておきましょう。
どの職種の正社員を目指すのか
派遣先でどの業務を経験したいのか
その経験が正社員採用でどう評価されるのか
いつまでに正社員転職へ動くのか
派遣先での登用と別企業への転職のどちらを想定するのか
「正社員登用の声がかかるまで待つ」だけではなく、経験を積んだ後に別の会社へ応募する選択肢も持っておくことが大切です。
正社員になることだけをゴールにしない
正社員になれたとしても、仕事内容や働き方が希望と合わなければ、転職後に同じ悩みを抱える可能性があります。
正社員へのなりやすさだけでなく、担当する業務、身につく経験、給与、休日、教育体制も確認してください。
特に20代では、今回入社する会社の知名度や雇用形態だけでなく、その仕事を通じて30代までに何ができるようになるかが重要です。
最初から正社員を目指すか、派遣で経験を積むか迷っている場合は、現在の経験と将来希望する仕事を整理してから判断しましょう。
正社員を目指す4つの選択肢と注意点
正社員への進み方は一つではありません。
それぞれの仕組みと注意点を確認しましょう。
1.勤務先企業の正社員求人へ応募する
正社員求人へ応募し、書類選考や面接を受けて採用される方法です。
採用後は勤務先企業と直接雇用契約を結びます。
この方法は、最初から正社員として働きたい人や、応募したい職種で活かせる経験がある人に向いています。
派遣期間を挟まないため、入社時点から採用企業の給与制度や福利厚生が適用されます。
一方、未経験職種へ応募する場合は、経験者と比較されることがあります。
これまでの仕事で身につけた顧客対応、パソコン操作、数値管理、調整など、応募先で活かせる経験を整理する必要があります。
2.紹介予定派遣から直接雇用を目指す
紹介予定派遣は、派遣先での直接雇用を前提に、一定期間を派遣社員として働く方法です。
派遣期間は最長6か月で、期間終了後に企業と本人が合意すれば、派遣先企業の直接雇用へ切り替わります。
実際に働きながら、仕事内容、職場の雰囲気、通勤、上司との関わり方などを確認できる点が特徴です。
ただし、次の点には注意してください。
派遣期間後の直接雇用が無条件に保証されるわけではない
本人が希望しても企業が合意しない場合がある
企業が希望しても本人は直接雇用を断ることができる
直接雇用後の雇用形態が正社員とは限らない
派遣中と直接雇用後で給与や勤務条件が変わる場合がある
紹介予定派遣の求人では、「直接雇用後は正社員か契約社員か」を必ず確認しましょう。
3.派遣先の正社員登用制度を利用する
通常の派遣として働いた後、派遣先の正社員登用制度を利用できる場合があります。
ただし、「正社員登用あり」は、一定期間働けば必ず正社員になれるという意味ではありません。
企業によって、次のような条件が設けられることがあります。
一定期間以上の勤務
上司からの推薦
勤務評価
筆記試験や適性検査
面接
登用時点の欠員や採用計画
正社員登用を期待して派遣求人へ応募するなら、制度の有無だけでなく、過去に登用された実績や選考条件まで確認してください。
また、登用後に仕事内容や責任が増え、勤務時間や給与体系が変わる可能性もあります。
登用されることだけを目標にせず、登用後の条件を確認することが重要です。
4.派遣で経験を積み、別の会社へ転職する
派遣先での正社員登用だけが、正社員になる方法ではありません。
派遣で実務経験を積み、その経験を活かして別の会社の正社員求人へ応募することもできます。
例えば、未経験から事務職を目指す人が、派遣として次のような経験を積むケースです。
Excelを使ったデータ管理
受発注業務
電話やメールによる顧客対応
営業担当者との調整
請求書や見積書の作成
業務手順の改善
正社員転職では、派遣として働いたこと自体よりも、何を担当し、どのような工夫をし、何ができるようになったかが重要です。
派遣を経験作りの期間と考える場合は、働き始める前に「何の経験を、いつまでに身につけるか」を決めておきましょう。
ファンタブルは派遣先企業の正社員ではない
ファンタブルは、未経験から事務職に挑戦したい人を対象とした育成型無期雇用派遣サービスです。
利用者はパーソルテンプスタッフと期間を定めない雇用契約を結び、研修を受けたうえで派遣先企業に勤務します。
就業時点の雇用主は派遣先企業ではなく、パーソルテンプスタッフです。
パーソルテンプスタッフと無期雇用契約を結び、派遣スタッフとして就業先企業で働くことになります。
正社員と同じだと考えない
無期雇用派遣は雇用期間に定めがないため、有期の登録型派遣とは契約の安定性が異なります。
しかし、派遣先企業の正社員と同じ雇用関係ではありません。
応募を考える場合は、次の点を確認してください。
雇用主はどの会社か
配属先はどのように決まるか
勤務可能な地域はどこか
給与と昇給はどのように決まるか
配属先変更の可能性があるか
希望する仕事をどこまで選べるか
待機期間はどのように扱われるか
派遣先での社員登用はどのような仕組みか
「無期雇用だから安心」「将来は派遣先の正社員になれる」と決めつけず、契約内容を個別に確認する必要があります。
事務経験を積む目的が明確か考える
未経験から事務職へ進むために、研修と実務経験を得られることは選択肢の一つです。
ただし、「事務職なら何でもよい」と考えると、その後のキャリアが曖昧になる可能性があります。
一般事務、営業事務、経理、人事などによって、担当する仕事と身につく経験は異なります。
配属先でどのような業務を担当できる可能性があるのか、その経験が次の転職でどう活かせるのかまで考えましょう。
正社員・紹介予定派遣・無期雇用派遣の違い
3つの働き方の違いを、雇用主を中心に整理します。
正社員求人
勤務先企業と直接、期間の定めのない雇用契約を結びます。
採用された企業の社員として、一つの会社で業務や役割を広げていく働き方です。
紹介予定派遣
最初は派遣会社と雇用契約を結び、派遣先企業で最長6か月働きます。
派遣期間後、企業と本人が合意した場合に派遣先企業の直接雇用へ移ります。
直接雇用後が正社員とは限らないため、求人ごとの確認が必要です。
無期雇用派遣
派遣会社と期間を定めない雇用契約を結び、派遣先企業で働きます。
雇用期間に定めがない点は有期派遣と異なりますが、派遣先企業に直接雇用される仕組みではありません。
どれが一律に優れているわけではありません。
ただし、「勤務先企業の正社員になること」が明確な希望なら、雇用主が派遣会社となる無期雇用派遣とは区別して考える必要があります。
正社員という雇用形態だけで求人を選ばない
20代で正社員を目指すときは、正社員になること自体を最終目的にしないことが大切です。
正社員求人でも、仕事内容や今後のキャリアが希望に合わなければ、入社後に再び転職を考える可能性があります。
仕事内容を具体的に確認する
「事務職」「営業職」などの職種名だけでなく、日々の仕事内容を確認してください。
例えば、事務職でも次のような違いがあります。
データ入力が中心
営業担当者のサポートが中心
顧客との電話やメール対応が多い
経理や労務など専門的な業務を担当する
業務改善や資料作成まで担当する
同じ職種名でも、身につく経験は異なります。
給与と働き方を確認する
月給の金額だけでなく、次の条件を見ます。
基本給
固定残業代
賞与
昇給
手当
残業時間
休日
転勤や異動
試用期間の条件
派遣から直接雇用へ移る場合は、時給制から月給制になることで、毎月の手取りが変わる可能性があります。
年収全体と勤務時間を合わせて比較しましょう。
教育体制と入社後の役割を確認する
未経験者向け求人では、「研修あり」という言葉だけで判断しないでください。
研修期間、教える人、独り立ちまでの流れ、入社後に期待される業務を確認します。
未経験歓迎でも、基本的なパソコン操作や自分で学ぶ姿勢を求められることがあります。
数年後に積める経験を確認する
20代では、現在の雇用条件に加えて、数年後に何ができるようになるかが重要です。
次のような質問から考えてみましょう。
3年後に担当できる業務は何か
専門性を深められるか
業務の幅を広げられるか
別職種へつながる経験を積めるか
30代でどのような選択肢を持てるか
正社員として入社しやすい求人を選ぶのではなく、今後のキャリアにつながる経験を積める求人を選ぶことが大切です。
最初から正社員を希望するなら選択肢を限定しない
最初から正社員として働きたい人が、派遣会社を経由する方法だけに絞る必要はありません。
企業への直接応募、転職サイト、転職エージェントなども含めて比較できます。
派遣を経由する目的があるか考える
紹介予定派遣や通常の派遣を選ぶなら、なぜ派遣期間を経由するのかを明確にしましょう。
例えば、次のような目的が考えられます。
実際に働いてから職場との相性を判断したい
未経験職種の実務経験を積みたい
現在の経歴では希望職種の正社員採用が難しい
仕事を続けながら次のキャリアを考えたい
反対に、すでに正社員として応募できる経験があり、希望職種も決まっているなら、最初から正社員求人へ応募した方が目的に合う場合があります。
正社員求人も並行して比較する
紹介予定派遣や登用制度の結果を待つ間に、正社員として応募できる機会を逃す可能性もあります。
正社員が第一希望なら、派遣求人だけでなく、ほかの経路の正社員求人も比較しましょう。
比較するときは求人数だけでなく、自分の経験から応募できるか、希望する経験を積めるか、選考対策を受けられるかを確認してください。
転職サイトと転職エージェントの違いを整理したい方は、
「転職サイトと転職エージェントの違い|20代はどちらを使うべき?」もあわせて参考にしてください。
20代が正社員を目指す前に整理したいこと
正社員求人を探す前に、次の内容を書き出してみましょう。
なぜ正社員になりたいのか
希望する職種は何か
これまでに経験した仕事は何か
応募先で活かせる経験は何か
今不足している経験や知識は何か
最初から正社員を目指すか、経験を積んでから目指すか
3年後にできるようになりたいことは何か
例えば、「安定したい」という希望だけでは、求人を選ぶ基準として十分ではありません。
雇用期間、収入、勤務地、仕事内容、将来のキャリアのうち、何を安定させたいのかを具体的にします。
また、「事務職に就きたい」という希望も、理由を掘り下げましょう。
パソコンを使う仕事がしたいのか、営業を支える仕事がしたいのか、経理などの専門性を身につけたいのかによって、選ぶ求人は変わります。
未経験から事務職を目指す場合の現実や準備については、
「20代未経験から事務職へ転職するには?倍率が高い理由と突破方法」もあわせて読んでみてください。
正社員への進み方を一人で決められない方へ
「正社員になりたいが、派遣から経験を積むべきか分からない」「無期雇用派遣と正社員のどちらが自分に合うのか判断できない」という20代の方もいるでしょう。
その場合は、特定の雇用形態へ急いで決める前に、現在の経験と今後の希望を整理することが大切です。
20代・第二新卒の正社員転職について相談したい方は、「キャリアのトビラ」へご相談ください。
キャリアのトビラは、20代・第二新卒の転職活動に特化した転職エージェントです。
現在の経験、希望する仕事内容、働き方を整理し、最初から正社員を目指せるのか、先にどのような経験を積むとよいのかを一緒に考えます。
求人を選ぶときも、目先の内定や雇用形態だけでなく、30代になったときにどのような仕事ができる状態を目指すのかを基準にします。
「正社員になりたいが職種が決まっていない」という段階でもご相談ください。
まとめ
ファンタブルは、パーソルテンプスタッフと無期雇用契約を結び、派遣先企業で働く仕組みです。派遣先企業の正社員として入社する制度ではありません。
また、紹介予定派遣も、派遣期間後に必ず正社員になれるわけではありません。企業と本人の合意が必要で、直接雇用後が契約社員の場合もあります。
求人を見るときは、「正社員」「無期雇用」という言葉だけでなく、雇用主、勤務先、直接雇用後の雇用形態、仕事内容、給与、登用条件を確認してください。
最初から正社員を希望する場合は、派遣を経由する方法だけに限定せず、正社員求人への直接応募や転職エージェントも含めて比較しましょう。
正社員になること自体をゴールにせず、その会社で何を経験し、数年後に何ができるようになるのかを基準に判断することが大切です。
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