
転職したいと思ったら|20代が理由を整理して最初の一歩を決める方法
2026年10月26日 15:20
「今の会社から転職したい」
「このまま働き続けてよいのか分からないけれど、次に何をしたいかも決まっていない」
転職したいと思っても、すぐに応募先や希望職種を決められるとは限りません。
仕事内容、人間関係、給与、残業、休日、将来への不安など、複数の悩みが重なっていることもあります。
大切なのは、「転職したい」という気持ちを無理に抑えることでも、勢いだけで退職することでもありません。
まず、何を変えたいのか、その問題は会社を変えることで解決しやすいのかを整理する必要があります。
この記事では、転職したいと考え始めた20代に向けて、理由の整理方法、転職で変えられること・変えにくいこと、今の会社で確認できること、退職前に始めたい準備を解説します。
30秒でわかるこの記事の結論
転職したいと思ったら、最初に退職届や求人サイトを準備する必要はありません。
まず、次の順番で考えましょう。
転職したいと感じた出来事を書き出す
仕事内容・環境・条件・将来の不安に分ける
一時的な問題か、繰り返している問題かを確認する
異動や相談で変えられることと、会社を変えないと難しいことを分ける
次の仕事で変えたいことを求人選びの条件へ置き換える
現在の経験で検討できる求人を確認する
転職活動を始めることと、今の会社を辞めることは同じではありません。
求人を見たり、経験を整理したり、相談したりしたうえで、今は転職しないと決めることもできます。
ただし、心身の不調や安全に関わる問題がある場合は、転職準備よりも休養、医療機関、公的な相談窓口などへの相談を優先してください。
「転職したい」と思う主な理由を分ける
転職したい理由を一つの言葉でまとめると、次の会社で何を確認すべきか分かりにくくなります。
まず、現在の悩みを種類ごとに分けてみましょう。
仕事内容が合わない
担当業務に興味を持てない、得意なことを活かせない、仕事を覚えても手応えを感じられないという悩みです。
この場合は、職種そのものが合わないのか、現在の会社で任されている業務だけが合わないのかを分けます。
同じ営業職でも、新規開拓、既存顧客への提案、店舗での販売では日々の行動が異なります。
同じ職種の別会社へ転職すれば変わることもあれば、職種を変えなければ解決しにくいこともあります。
人間関係や職場の雰囲気がつらい
上司との関係、相談しにくい雰囲気、職場内の対立などが理由になることもあります。
人間関係は、配属や上司が変わることで改善する場合があります。
一方、相談しても状況が変わらない、会社全体で同じ問題が起きている、ハラスメントや安全上の問題がある場合は、社外へ移ることも現実的な選択です。
人間関係を理由に転職するときの整理方法は、
「20代で人間関係が理由で転職したいときは?面接での伝え方と注意点」もあわせて参考にしてください。
給与や評価に納得できない
給与が生活に合わない、担当業務が増えても評価が変わらない、昇給の基準が分からないという悩みです。
「給与が低い」だけでなく、なぜ納得できないのかを掘り下げましょう。
例えば、役割が増えても給与が変わらないのであれば、次の会社では評価基準や昇給条件を確認する必要があります。
転職によって入社時の年収が上がっても、固定残業代を含む、賞与が少ない、昇給しにくいといった違いがあるかもしれません。
残業・休日・勤務時間を変えたい
残業が多い、休日が少ない、夜勤やシフト勤務を続けにくいという理由です。
働き方は転職で変えられる可能性がありますが、職種や業界によって繁忙期や勤務時間は異なります。
「残業が少ない会社」という広い条件だけでなく、何時までに退勤したいのか、年間休日は何日必要か、土日に休む必要があるのかを具体化してください。
成長できない・将来が不安
同じ作業だけが続いている、身につく経験が分からない、会社の将来性に不安があるという悩みです。
この場合は、「成長したい」という言葉をそのまま転職理由にするのではなく、何ができるようになりたいのかを決めます。
顧客への提案、数値管理、業務改善、専門知識、後輩指導など、希望する経験によって選ぶ仕事は変わります。
転職で変えられること・変えにくいことを確認する
転職すれば、所属する会社や仕事内容、働く条件は変わります。
しかし、転職すれば現在の悩みがすべて解消されるとは限りません。
会社を変えることで改善しやすいこと
次のような問題は、応募先を十分に確認すれば変えられる可能性があります。
給与制度や評価基準
勤務地や通勤時間
年間休日やシフト
担当する商品・顧客
教育体制
配属部署の人数
経験できる業務の範囲
ただし、求人票の言葉だけで判断せず、面接や労働条件通知書で確認する必要があります。
同じ職種なら繰り返す可能性があること
職種の特徴から生じる負担は、会社を変えても残る場合があります。
営業職なら目標管理、接客業なら顧客対応、事務職なら正確な処理や締め切りなどです。
現在の会社だけの問題なのか、その仕事で一般的に発生することなのかを確認しましょう。
仕事内容そのものが合わないなら、同じ職種の求人だけを比較しても問題が解決しない可能性があります。
自分の行動も見直した方がよいこと
仕事を抱え込みやすい、質問を後回しにする、優先順位をつけるのが苦手といった問題は、職場を変えても繰り返すことがあります。
自分だけが悪いと考える必要はありません。
ただし、環境の問題と自分が改善できる行動を分けると、次の職場で同じ悩みを繰り返しにくくなります。
今の会社で確認できることもある
転職を決める前に、現在の会社で状況を変えられるか確認する方法があります。
ただし、相談すれば必ず残るべきという意味ではありません。
上司や人事へ相談する
業務量、担当業務、勤務時間、人間関係などについて相談できる場合があります。
相談するときは、「つらいです」だけでなく、現在起きていることと希望する対応を分けて伝えましょう。
例えば、特定の時期に業務が集中しているなら、業務分担や優先順位を相談します。
相談しても改善されない、相談したことで不利益を受ける可能性がある場合は、無理に続ける必要はありません。
異動や担当変更を検討する
仕事の一部や人間関係に問題がある場合は、部署異動や担当変更で改善することがあります。
社内公募や異動希望の制度があれば、利用条件を確認しましょう。
一方、希望する職種が社内にない、異動の時期が見えない場合は、転職の方が早く実現できる可能性があります。
休暇や休職が必要な状態ではないか考える
疲労や不調が強いときは、将来の仕事を落ち着いて考えにくくなります。
眠れない、食事が取れない、出勤前に強い体調不良があるなど、心身への影響が出ている場合は、休養や専門機関への相談を優先してください。
転職先を急いで決めることより、自分の健康と安全を守ることが先です。
転職したい理由を次の会社の条件へ変える
現在の不満を書き出した後は、次の会社で確認する条件へ変換します。
不満を無理に前向きな言葉へ置き換える必要はありません。
給与への不満を条件へ変える
「給与が低い」のであれば、希望年収だけでなく、基本給、賞与、昇給、評価制度を確認します。
現在より月給が高い求人でも、固定残業代を含んでいる場合があります。
なぜ給与へ不満を感じているのかによって、見るべき条件を変えましょう。
残業への不満を条件へ変える
「残業を減らしたい」のであれば、平均残業時間だけでなく、繁忙期、担当件数、人員体制、残業が発生する理由を確認します。
毎日の残業を減らしたいのか、予定を立てにくい突発的な残業を避けたいのかでも、選ぶ会社は変わります。
仕事内容への不満を条件へ変える
「単調な仕事を変えたい」のであれば、次の会社で担当範囲を広げられるか確認します。
入力だけでなく集計や改善へ関わりたい、接客だけでなく売上管理を経験したいなど、希望する行動まで具体化してください。
人間関係への不満を条件へ変える
「相談しにくい職場を変えたい」のであれば、教育担当者、チーム人数、上司との面談、質問方法を確認します。
「雰囲気がよい会社」という曖昧な条件だけでは、自分に合うか判断できません。
どのような関わり方なら働きやすいのかを考えましょう。
やりたい仕事が決まっていなくても準備できる
転職したいと思っても、希望職種が決まっていないことはあります。
最初から一つの職種に絞らず、経験と避けたい条件から候補を作りましょう。
今まで担当した仕事を書き出す
職種名だけでなく、実際に行った業務を書きます。
例えば、販売職なら接客以外にも、売上管理、在庫、発注、新人教育、クレーム対応などを経験している場合があります。
営業職なら、顧客への提案だけでなく、資料作成、日程調整、数値管理も行っているかもしれません。
仕事を細かく分けると、ほかの職種へ活かせる経験が見つかります。
得意だった行動と負担だった行動を分ける
大きな実績がなくても、取り組みやすかったこと、周囲から任されていたことを振り返ります。
同時に、強い負担を感じた行動も確認しましょう。
人と話すこと自体は好きでも、新規開拓が負担だったのであれば、既存顧客対応や社内調整の仕事が候補になる可能性があります。
知らない仕事の実態を調べる
職種名の印象だけで候補から外さないようにします。
仕事内容、一日の流れ、目標、顧客、必要な経験を確認してください。
「向いていそう」「楽そう」という印象ではなく、自分が実際に行う行動から判断しましょう。
自分にはスキルがないと感じている方は、「転職したいけどスキルがない20代へ|今ある経験を強みに変える方法」もあわせて参考にしてください。
転職したいと思ったら最初に進めたい6つの準備
転職するか決め切れていなくても、情報を集めることはできます。
次の準備は、今の会社へ残る場合にも無駄になりません。
1.転職したい理由を記録する
一度だけ嫌なことがあったのか、同じ問題が繰り返しているのかを確認します。
出来事、感じたこと、困っている理由、希望する変化を書きましょう。
時間を置いて見返すと、一時的な感情なのか、継続している問題なのかを判断しやすくなります。
2.職歴と経験を整理する
勤務先、期間、担当業務、工夫したこと、できるようになったことを書き出します。
転職すると決めていなくても、自分の現在地を確認できます。
実績を大きく見せず、事実の範囲で整理してください。
3.生活に必要な条件を確認する
毎月必要な生活費、通勤可能な範囲、勤務できる時間を確認します。
希望年収だけでなく、最低限必要な収入を把握しておくと、求人を現実的に比較できます。
4.求人を見て選択肢を知る
求人を見ることは、すぐ応募することではありません。
現在の経験で応募できる仕事、必要な経験、給与や休日の相場を確認します。
希望する求人が少ない場合は、現職で経験を増やしてから動く方法も考えられます。
5.相談先を選ぶ
家族や友人は、生活や気持ちについて相談しやすい相手です。
一方、職種、求人、選考、市場での評価については、転職支援を行う専門家へ相談する方法があります。
相談相手の意見をそのまま正解にせず、自分が判断するための材料として使いましょう。
6.退職する時期は情報を集めてから決める
心身の安全に関わる事情がない場合は、退職前に求人状況や生活費を確認しておくと、焦りを減らせます。
転職先が決まっていない状態で退職すると、収入が途切れ、条件を十分に比較できないまま応募先を決める可能性があります。
一方、健康上の理由などで働きながら活動することが難しい場合もあります。
自分の状態と生活状況を踏まえて判断してください。
転職したいときに避けたい行動
転職への気持ちが強いときほど、急いで行動したくなります。
しかし、準備を省くと次の会社でも同じ問題を抱える可能性があります。
嫌なことがあった日に退職を決める
一時的な出来事であっても、以前から悩みが積み重なっていた可能性があります。
その日の感情を否定せず、何が決定的だったのかを書き出しましょう。
落ち着いた後も同じ問題が残るなら、転職を検討する材料になります。
条件のよい求人へすぐ応募する
給与や休日が魅力的でも、仕事内容が希望と合うとは限りません。
転職したい理由と関係のない条件だけで選ぶと、現在の悩みが解決しない可能性があります。
何を変えたいのかを確認してから求人を比較してください。
不満をきれいな言葉へ置き換える
「給料が低い」を、理由なく「成長したい」へ置き換える必要はありません。
役割が増えても評価が変わらないため、成果と評価の関係が分かる会社で働きたい、というように理由を掘り下げます。
本音を隠すのではなく、次の会社で何を変えたいかまで考えましょう。
希望職種を決められないまま資格だけ取る
資格の学習が役立つこともありますが、希望する仕事が決まっていなければ、選考で使わない資格へ時間をかける可能性があります。
先に求人を確認し、その仕事で求められる知識や経験を調べてください。
転職したい気持ちを一人で整理しにくい20代へ
転職したいと思っても、現在の悩みが転職で解決するのか、どの仕事を目指すべきかを一人で判断しにくいことがあります。
転職すると決めてからでなければ、相談できないわけではありません。
「キャリアのトビラ」は、20代・第二新卒の転職活動に特化した転職エージェントです。
面談では、今の仕事で困っていること、これまで経験したこと、転職で変えたいことを整理します。
希望職種が決まっていない場合は、業界や職種の仕事内容を説明しながら、現在の経験と接点がある選択肢を一緒に考えます。
無条件に転職を勧めるのではなく、今の会社で経験を積む方がよいのか、別の環境へ移る方が希望を実現しやすいのかも確認します。
転職する場合は、目の前の条件だけでなく、その会社で数年間働くことで何を経験し、30代でどのような仕事ができる状態を目指すかも大切にします。
「転職したい気持ちはあるが理由を整理できていない」「何を目指せばよいか分からない」という段階でも構いません。
今後の働き方を考えるところから、気軽にご相談ください。
まとめ
転職したいと思ったら、最初に何が不満なのか、何を変えたいのかを整理しましょう。
仕事内容、人間関係、給与、働き方、将来への不安では、次の会社で確認すべき項目が異なります。
現在の問題が、会社を変えることで改善しやすいのか、同じ職種なら繰り返す可能性があるのか、自分の行動も見直した方がよいのかを分けることが大切です。
転職活動を始めることと、今すぐ退職することは同じではありません。
職歴の整理、求人の確認、相談を進めたうえで、転職する、今の会社に残る、経験を積んでから動くという判断ができます。
「転職したい」という気持ちを結論にせず、自分にとって何を変える必要があるのかを考え、次の行動を決めましょう。
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