キャリアのトビラ

女性の転職はどう進める?20代が仕事・働き方・将来を整理する方法

女性の転職はどう進める?20代が仕事・働き方・将来を整理する方法

2026年10月20日 11:44

転職を考える女性の中には、仕事内容や給与だけでなく、残業、休日、結婚・出産など将来の変化も考えて会社を選びたい人がいるでしょう。

一方で、「女性に人気の職種」「女性が働きやすい会社」といった情報だけを基準にすると、自分がやりたい仕事や身につけたい経験から離れてしまうことがあります。

すべての女性が同じ働き方を希望しているわけではありません。事務職が合う人もいれば、営業、IT、人材、企画、販売などで専門性や役割を広げたい人もいます。

大切なのは、女性向けとされる選択肢から仕事を選ぶことではなく、自分に必要な働き方と、今後積みたい経験の両方を整理することです。

この記事では、20代女性が転職を考える順番、仕事と働き方の整理方法、企業を確認するポイント、面接で気をつけたいことを解説します。

30秒でわかるこの記事の結論

  • 女性だからという理由だけで、職種や働き方を決める必要はない

  • 転職では「仕事内容」「続けるための条件」「将来の選択肢」を分けて整理する

  • 将来の予定が決まっていなくても、制度の運用や経験の積み方は確認できる

  • 「女性活躍中」「育休実績あり」という言葉だけでなく、配属部署の実態を見る

  • 働きやすさだけでなく、入社後に何ができるようになるかも確認する

  • 方向性が決まっていない場合は、求人へ応募する前に経験と希望を整理する

女性の転職で最初に考えたい3つのこと

求人を探し始める前に、仕事内容、働くための条件、将来の選択肢を分けて考えます。

この3つを混ぜると、何を優先すべきか分からなくなりやすいためです。

どのような仕事をしたいか

まずは、毎日の仕事内容について考えます。

「人と関わる仕事がよい」「事務職へ移りたい」といった職種名だけでなく、実際にどのような行動をしたいかまで具体化しましょう。

例えば、次のように整理できます。

  • 顧客へ提案したい

  • 社内の人を支える仕事がしたい

  • 数字を見ながら改善したい

  • 専門知識を身につけたい

  • チームで仕事を進めたい

  • 一人で集中して作業する時間がほしい

同じ職種でも、会社によって担当業務、顧客、目標、仕事の進め方は異なります。

職種のイメージだけで選ばず、一日の中で何をする仕事なのかを確認してください。

無理なく続けるために必要な条件は何か

勤務時間、休日、通勤、転勤などは、仕事を続けるうえで重要な条件です。

希望条件は、次の3段階に分けると比較しやすくなります。

  • 必ず満たしたい条件

  • できれば満たしたい条件

  • 仕事内容やほかの条件によって調整できる条件

例えば、転勤がないことは必須だが、残業は繁忙期に一定時間まで対応できる、という整理です。

すべての条件を必須にすると選択肢が少なくなることがあります。反対に、条件を決めずに応募すると、入社後に生活との両立が難しくなる可能性があります。

自分が働き続けるために、本当に必要な条件から決めましょう。

数年後にどのような選択肢を持ちたいか

結婚、出産、転居などの予定を、転職時点で完全に決める必要はありません。

ただし、次の会社で数年働いたときに、どのような経験が残るかは確認しておきたいところです。

  • 顧客への提案を一人で担当できる

  • 業務改善や企画に関われる

  • 専門的なシステムを使える

  • 後輩育成やチーム運営を経験できる

  • 別の業界でも活かせる知識を身につけられる

将来の生活が変わったときも、経験や専門性があれば、働き方を選びやすくなることがあります。

キャリアの方向がまだ分からない方は、「20代でキャリアがわからない|転職前に整理すべき3つの軸」もあわせて参考にしてください。

女性だからという理由で転職先を狭めない

女性向けの転職情報では、働きやすい職種や人気の仕事が紹介されることがあります。

参考にはなりますが、自分の経験や希望を確認せずに職種を決める必要はありません。

人気職種が自分に合うとは限らない

事務職は、女性向けの転職情報で取り上げられやすい職種の一つです。

しかし、事務職にも、入力や書類管理を中心とする仕事、営業担当者を支援する仕事、顧客対応を含む仕事、経理や人事などの専門性を求める仕事があります。

「残業が少なそう」「座って働けそう」という印象だけで選ぶと、実際の業務との違いを感じることがあります。

営業、IT、Web、人材、製造など、これまで検討していなかった仕事にも、自分の経験を活かせる可能性があります。

女性が少ない職種を最初から除外しない

応募先の職種で女性が少ない場合、それだけで働きにくいとは決められません。

一方で、設備、勤務時間、配属実績、相談体制などを確認する必要はあります。

人数の割合だけを見るのではなく、女性社員がどの部署でどのような役割を担当しているかを確認してください。

自分が希望する職種で活躍している人がいるか、入社後の教育や評価が性別にかかわらず行われているかを見ることが大切です。

将来の予定だけで現在の可能性を小さくしない

まだ決まっていない結婚や出産を想定し、最初から責任のある仕事や興味のある職種を諦める必要はありません。

将来の予定は変わる可能性があります。

現在やりたい仕事と必要な生活条件を整理し、変化があったときに働き方を相談できる制度や環境があるかを確認しましょう。

将来のために選択肢を狭めるのではなく、将来選べる状態を作るために、どのような経験を積むかという考え方もできます。

20代女性が転職を考える主なきっかけと整理方法

転職したい理由によって、確認すべき求人や企業の情報は変わります。

よくあるきっかけごとに、考え方を整理します。

給与を上げたい

年収を上げたい場合は、現在の給与が低いという事実だけでなく、なぜ評価や給与が上がりにくいのかを確認します。

会社の給与水準が原因なのか、職種全体の相場なのか、経験不足なのかによって選択肢が変わります。

転職先では、入社時の給与だけでなく、評価基準、昇給、賞与、役割が広がった場合の処遇も確認してください。

未経験職種へ移る場合、一時的に年収が下がる可能性もあります。その後に積める経験と昇給の仕組みを含めて判断しましょう。

年収を理由に転職するか迷っている方は、「20代で年収が低いと感じたら転職すべき?年収アップの現実を解説」もあわせて読んでみてください。

残業や休日を変えたい

働く時間を変えたい場合は、「残業が少ない会社」「土日休みの会社」だけを探すのではなく、現在の負担が生じる理由を整理します。

人手不足、担当件数、顧客対応、繁忙期、シフトの決め方など、原因によって確認項目が異なります。

求人票では、平均残業時間だけでなく、繁忙期、休日出勤、持ち帰り業務、終業後の連絡の有無も確認します。

人間関係や評価に不満がある

人間関係を求人票だけで判断することは難しいものです。

ただし、チーム体制、上司との面談頻度、評価方法、相談先、業務分担を確認することで、働く環境を想像しやすくなります。

「雰囲気がよい」という言葉より、仕事をどのように分担し、問題が起きたときに誰へ相談するのかを確認してください。

今の仕事では経験が広がらない

担当業務が限定され、数年後のキャリアに不安を感じる場合は、転職先で任される仕事の範囲を確認します。

「成長できる会社」という表現だけでは不十分です。

入社半年後、1年後、3年後に任される可能性がある業務と、そのために必要な評価や経験を聞きましょう。

未経験の仕事へ挑戦したい

20代は未経験求人を見つけられることがありますが、年齢だけで採用されるわけではありません。

現在の仕事で身につけた顧客対応、提案、PC操作、数値管理、調整、業務改善などを整理します。

希望職種で活かせる部分と、入社後に学ぶ必要がある部分を分けて説明できるようにしましょう。

「女性が働きやすい会社」を求人で確認する方法

「女性活躍中」「育児と両立しやすい」という表現は、企業を知るきっかけにはなります。

ただし、言葉だけで働きやすさを判断せず、制度と実際の運用を確認してください。

配属予定部署の働き方を見る

会社全体の数字と、配属予定部署の状況が同じとは限りません。

次の点を確認しましょう。

  • 配属予定部署の人数と役割

  • 女性社員が担当している業務

  • 繁忙期と残業の発生理由

  • 休日出勤や勤務時間外の対応

  • リモートワークやフレックスの利用状況

  • 上司との面談や相談の機会

女性社員が多いことだけでなく、自分が希望する仕事を任されているかを見ることが重要です。

制度の有無と利用条件を分ける

産休・育休、時短勤務、リモートワークなどの制度があっても、利用できる時期や対象部署は企業によって異なります。

制度名だけでなく、次の内容を確認してください。

  • いつから利用できるか

  • 配属予定部署で利用例があるか

  • 利用中の業務分担はどうなるか

  • 復職後の仕事内容はどう決まるか

  • 評価や役割へどのような影響があるか

現時点で利用予定がなくても、会社が働き方の変化へどう対応しているかを知る材料になります。

女性管理職比率だけで判断しない

女性管理職がいることは一つの判断材料です。

ただし、管理職になることだけがキャリアではありません。

専門性を高める道、担当領域を広げる道、チーム運営へ進む道など、応募職種からどのような選択肢があるかを確認しましょう。

20代で入社した人が数年後に担当している仕事を聞くと、キャリアを具体的に想像しやすくなります。

公開データを企業比較に使う

企業によっては、採用者に占める女性の割合、勤続年数、管理職比率、男女間賃金差異などを公表しています。

厚生労働省の「女性の活躍推進企業データベース」では、企業が公表している女性活躍に関する情報を確認できます。

数字だけで職場との相性を決めることはできませんが、複数の企業を同じ項目で比較する材料になります。

公表がない項目を推測で補わず、求人票、採用ページ、面接で得た情報と組み合わせて判断しましょう。

転職活動を始める順番

転職したいと感じても、すぐに応募する必要はありません。

順番に整理すると、条件だけで会社を選ぶことや、焦って退職することを防ぎやすくなります。

1.現職で変えたいことを具体化する

現在の不満を、仕事内容、職場環境、待遇、働き方に分けます。

「仕事が合わない」「将来が不安」だけで終わらせず、どの場面でそう感じるのかを書き出してください。

異動や業務調整で改善できることがあるかも確認します。

2.これまでの経験を棚卸しする

担当業務、工夫したこと、身についたこと、周囲との関わりを整理します。

表彰や大きな成果がなくても、日常業務で改善したことや、任されるようになった仕事は経験として伝えられます。

職種名だけではなく、自分が実際に行ったことを書き出しましょう。

3.求人を見て選択肢を知る

最初から一つの職種へ絞らず、現在の経験を活かせる仕事と、興味のある仕事を比較します。

求人を見る段階では、応募するかどうかをすぐに決める必要はありません。

仕事内容、応募条件、給与、勤務時間、身につく経験を確認し、自分の希望と市場の違いを把握します。

4.応募条件と生活条件を確認する

興味のある求人が見つかったら、応募条件を満たしているかを確認します。

同時に、勤務地、勤務時間、休日、転勤、雇用形態など、働き続けるために必要な条件も見ます。

条件に不明点がある場合は、応募前や面接で確認する項目として記録してください。

5.応募先ごとに書類と面接を準備する

同じ自己PRや志望動機をすべての企業へ使うのではなく、応募先が求める経験との接点を確認します。

事実にない経験を加える必要はありません。

なぜ転職したいのか、次の会社で何を変えたいのか、なぜその仕事を選ぶのかを一貫させましょう。

女性の転職面接で気をつけたいこと

面接では、「女性らしい答え」を作る必要はありません。

自分の経験、希望する仕事、対応できる勤務条件を事実に基づいて説明します。

強みを性別ではなく経験から伝える

「女性ならではの気配り」「女性だから共感力がある」という表現だけでは、強みの根拠が伝わりません。

顧客の状況をどのように確認したのか、チーム内で何を調整したのか、どのような工夫を続けたのかを具体的に説明してください。

性別ではなく、自分の行動と経験から強みを伝えます。

働き方の希望は具体的にする

「ワークライフバランスを重視しています」だけでは、企業側も必要な条件を判断できません。

転勤できる範囲、勤務できる時間、休日の希望など、仕事に関係する条件を具体化します。

条件だけを伝えるのではなく、希望する仕事内容や活かせる経験もあわせて説明しましょう。

結婚や出産の予定を詳しく説明する必要はない

厚生労働省の「公正な採用選考の基本」では、応募者の適性・能力に関係のない事項を採用基準としない考え方が示されています。

結婚や出産など、私生活の予定を詳しく説明する必要はありません。

勤務上の条件がある場合は、「現在は求人票に記載された勤務時間に対応できます」「勤務地はこの範囲を希望しています」のように、仕事に必要な範囲で伝えられます。

質問の内容や面接官の対応に不安を感じた場合は、その会社で安心して働けるかを考える材料にもなります。

逆質問で働く実態を確認する

逆質問では、制度があるかどうかだけでなく、実際の仕事の進め方を確認します。

例えば、次のような質問があります。

  • 入社後はどの業務から担当しますか

  • 配属予定部署の一日の流れを教えてください

  • 繁忙期には業務量がどのように変わりますか

  • 評価面談ではどのような内容を確認しますか

  • 働き方を調整する場合、どのように相談しますか

  • この職種で経験を積んだ後は、どのような役割へ進めますか

好印象を与えるためだけでなく、自分が入社を判断するために質問しましょう。

転職サイトとエージェントはどう使い分ける?

応募したい職種や企業が決まっており、求人比較、書類作成、企業との連絡を自分で進められる人は、転職サイトを中心に活動できます。

一方、次のような人は、転職エージェントへ相談する方法があります。

  • やりたい仕事が決まっていない

  • 現在の経験をどの職種に活かせるか分からない

  • 働き方と仕事内容の優先順位を決められない

  • 未経験で応募できる求人を判断できない

  • 求人票に書かれた制度の見方が分からない

  • 書類や面接で経験をどう伝えるか迷っている

女性専門のサービスだけに絞る必要はありません。

自分の年代、経験、希望職種に対応しており、働き方だけでなく今後のキャリアまで相談できるかを確認してください。

担当者から求人を紹介された場合も、勧められたという理由だけで応募せず、提案された理由を聞き、自分でも仕事内容と条件を確認します。

仕事と働き方を一人で整理しにくい20代女性へ

女性の転職では、生活に必要な条件を守りながら、仕事を通じてどのような経験を積むかを考える必要があります。

「働きやすさを優先すると仕事を選べない」「やりたい仕事はあるが、現在の経験で応募できるか分からない」と迷うこともあるでしょう。

「キャリアのトビラ」は、20代・第二新卒に特化した転職活動の支援をしています。

女性だから特定の職種を勧めるのではなく、これまでの経験、希望する仕事内容、続けるために必要な条件を確認し、現実的な選択肢を一緒に整理します。

目の前の働きやすさだけでなく、その会社で何を経験し、30代になったときにどのような仕事を選べる状態を目指すかも考えます。

まだ希望する職種が決まっていない方や、転職するか迷っている方も、まずはお気軽にご相談ください。

まとめ

女性の転職では、性別を基準に職種や会社を決める必要はありません。

自分がやりたい仕事内容、無理なく続けるための条件、数年後に持ちたい選択肢を分けて整理しましょう。

求人にある「女性活躍中」「育休実績あり」などの表現は、企業を知る入口になります。ただし、配属予定部署の仕事内容、制度の利用条件、復職後の役割、評価方法まで確認することが大切です。

まだ決まっていない将来の予定を理由に、現在の可能性を狭めすぎないようにしてください。

働き方とキャリアのどちらか一方を選ぶのではなく、自分に必要な条件を守りながら、将来の選択肢につながる経験を積める会社を探しましょう。

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